お葉の医心帖 つぐないの桔梗 (2) (角川文庫)

  • KADOKAWA (2024年5月24日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784041149416

作品紹介・あらすじ

奉公先のいじめで絶望し、身投げしたところを救われたお葉が、町医者・道庵の診療所を手伝い始めて四カ月。命の尊さを知り、患者を救うことに遣り甲斐を見出していた彼女に、試練が訪れた。かつていじめられた奉公先のお内儀が患者としてやってきたのだ。自分を苦しめた相手を救うことができるのか? 道庵の元弟子で、長崎で蘭方医学を学んだという訳ありの源信も加わり、お葉は医者として成長してゆく。感動必至の医療小説!

感想・レビュー・書評

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  • 温かい一冊。

    町医者、道庵の診療所で日々精進中のお葉。

    毎日その日の出来事を振り返り学んだことを自分の医心帖に書き記す姿が前巻にも増して気持ち良い。

    命の尊さを痛いほど知り、道庵と共に患者に寄り添いながら心をも手当てしていく温かさは今回もじんわり沁みてきて良かった。

    そんな彼女の新しい患者は、かつての奉公先での性根腐った、いじめお内儀。

    お葉の心の動揺、葛藤が痛いほど伝わってきた。

    やっぱりお繁さんのストレートな物言いに救われたな。

    周りの温かさに見守られていて心まで成長させられゆくお葉にこちらまで心温まるのがいい。

  • 身投げをしたところを助けられた医者の元で学びながら働く主人公のお葉がとても素直で良い子。
    こんなに素直ではさまざまな患者に揉まれてしまって心が折れてしまわないかと心配になるくらいです。

    今回の新たな登場人物は道庵の元弟子で長崎帰りの源信。
    なかなかはっきりと物を言う人物なので物語の穏やかな雰囲気が少し変わった気がします。

    前作を読んで『元の奉公先の人に見つかったら大丈夫なのか?』と心配していたのですがお葉をいじめたお内儀が患者として登場です。
    赦すことの難しさを感じました。

  • 内容(ブックデータベースより)

    自分を苦しめた相手を癒すーー。お葉が挑む、医療の険しい道。

    奉公先のいじめで絶望し、身投げしたところを救われたお葉が、町医者・道庵の診療所を手伝い始めて四カ月。命の尊さを知り、患者を救うことに遣り甲斐を見出していた彼女に、試練が訪れた。かつていじめられた奉公先のお内儀が患者としてやってきたのだ。自分を苦しめた相手を救うことができるのか? 道庵の元弟子で、長崎で蘭方医学を学んだという訳ありの源信も加わり、お葉は医者として成長してゆく。感動必至の医療小説!

    令和7年10月20日~22日

  • 道庵の元弟子の源信は蘭方の医学を学び出世欲もある人物です。道庵を尊敬するお葉には気に入らない面もありますが、腕は確かです。今後、お葉達との関わりがどうなっていくのか楽しみでもあり、気がかりでもあります。

    そしてこの巻ではお葉をいじめていた元奉公先のお内儀さんが患者としてやってきます。
    養生部屋で看病するお葉には当然ながら葛藤があります。
    でも命は尊いもの、この仕事をしているからには助けるもの、という信念にたどり着き、懸命に看病します。
    お内儀さんが家に戻る時、元奉公先の娘多加代に「お葉先生」と呼ばれた時、お葉は過去を少し乗り越えたられたような気がしました。

    老舗の大店の隠居の話『日溜まりの庭』はラストがほのぼのとして好きです。

  • 2025.03.16

  • 「なるほど。その御仁がまた痛い目に遭ったら、今度は俺が診たいものだ。よろしく伝えてくれ」

  • お葉が物凄く良い子。道庵のことを尊敬してて、そうありたいと思っていても、到底出来なさそうなことをやり遂げていて感動します。己を律して心を整え、真っ直ぐに進んでいくお葉が素敵。周りの男性陣がざわめく気持ちも良く分かる。

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著者プロフィール

1969年生まれ。慶應義塾大学仏文科卒業。2016年『縄のれん福寿 細腕お園美味草紙』で時代小説を志し、心あたたまる料理描写で多くの読者を魅了した。2021年、料理屋を切り盛りする女三代を描いた「はないちもんめ」(現在7作品)で、第10回日本歴史時代作家協会賞《シリーズ賞》を受賞。近著に『食いだおれ同心』(以上、祥伝社文庫刊)などがある。

「2021年 『つごもり淡雪そば 冬花の出前草紙』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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