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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784041149614
作品紹介・あらすじ
警察官たちには、そのまま報告書を提出できない説明不可能な事件の記録がある――深夜に起きた交通事故が奇妙すぎる「物損事故」。ある夏の日に、突然町に蔓延した異臭と、住宅街の坂道が白と黒のまだら模様になっており、その正体に震撼する「まだらの坂」。独居老人の孤独死をめぐり、アパートの住人たちの証言が微妙に食い違っていることが、不気味な真実を浮かび上がらせる「周りの証言」。四国の山奥に生物観察に行った大学院生が、人の気配のない村に迷い込み無気味な怪異に遭遇する「靴」など、実話怪談の先駆者が放つ、選りすぐりの恐怖。
感想・レビュー・書評
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不思議なこと、恐ろしいこと、本当にこんな事が起こるのが信じられないくらい身近に起きたら怖いな…と毎回思いながら読了。面白かった!
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中山市朗先生の怪談狩り、いつも楽しみにしていて今回も不思議なはなしがいっぱいであっという間に読み終わってしまった!!
特に好きだったのは『女であって人ではない』です。電子レンジみたいな横に大きく四角い顔をしたモノ。絶対カミサマみたいな山のナニカだと思うけど不思議すぎる。もしかしたらキツネとかタヌキなのかもしれないけどそれなら見た目をもっと人に近づける気もするし。あと『ピアノの修理』も気になるはなし。岡山県のどこのはなしなのか、土地の特徴ってなんなのか。他には『静寂』『まだらの坂』『出口を求めて……』『靴』これは怖いはなしだった。取り憑かれるはなし?『除霊』『恩賜のタバコ』『作業場』『工事現場』『瓜二つ』ドッペルゲンガーのはなし。これも好み。『サンタ』『光の柱』『上野公園』語り手の人にしか見えてなかったモノのはなし。『サイパンの砂』『知らない部屋』『天狗様』『自転車屋』『山の霧』これも靴と似てる。『目』これも怖かった〜。百目鬼って妖怪と関係あるのかどうか。『スズキユウイチ』『プレハブの事務所』土地の記憶のはなしだと思った。残像というか。残穢ほど、けがれはない。『隣』『納期』が面白くて好みでした。 -
今年も読めました
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実話怪談シリーズの最新作。
日常に潜む些細な怪異であり、仰々しく飾り立てられた怪談話ではないのが却って生々しい。
ノブヒロさんの怨念はまだ続いているようで、執念深い。 -
大掛かりな呪いでも仕掛けているんじゃないか、もしくは土地の祟りに触れたのかと思わせる「まだらの坂」。まず「まだら」のビジュアルがしんどい、恐怖の前に異様さしかない。それが治った後に恐怖に変わるので、すごく嫌。
「靴」「工事現場」「女であって人ではない」「ピアノの修理」「家を買った」と土地に関わっているであろう怪異怪談が多かったなという印象です。
「山の霧」「目」もそうか。山という場所そのものが、身近にありながら異界に通じている場所をいうことを、気づかせてくれる怪談。
「野球のボール」これ怪談ではあるけども、実は事件につながっているのではないだろうか。そう考えると闇の深さが恐ろしくなる。復讐の話になるのでね。
「ノブヒロさん・後日談」執念の深さと怖さ。恐怖を覚えながらも、どこかで覚悟をしているエツコさんの諦観というような語り口が、さらに怖さを覚えさせます。
当事者にしかわからないことがあるのだ。他人がどうこういうことでない、ということなんでしょうが、それを誰の意思でそうなっているのか、そういう深読みをしてしまうと、彼の執念の怖さに震えが止まらない。
「まだらの坂」通じて、これが‘一番恐怖だった、圧倒的なのはこれ、というのはないのだけど、平均的に80点以上の怖さを叩き出してくる1冊でした。 -
面白かった。
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夏にぴったり、田舎の畳の上で読んだら効果は3倍
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<目次>
略
<内容>
いつもの通り、夏の定番。怪談を読まないと夏が終わらないよね。それも中山さんと三木住職…。
著者プロフィール
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