傷痕のメッセージ (角川文庫)

  • KADOKAWA (2024年9月24日発売)
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感想 : 67
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  • 本 ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041150191

作品紹介・あらすじ

「自分が死んだら、すぐに遺体を解剖して欲しい――」そんな遺言を託して亡くなった父。その胃壁からは、謎の暗号が見つかった。医師である娘の千早は、父が28年前、連続殺人事件の犯人を追うために警察を辞めたことを知り、病理医の友人・紫織と暗号を読み解こうとする。そんな中、時を同じくして28年前の事件と似通った殺人事件が発生。絡み合う謎を2人の女性医師コンビが解き明かす、医療×警察ミステリの新地平!

感想・レビュー・書評

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  • 始まりから衝撃的で、どんどん真実に迫るにつれ面白さが加速し、あっという間に読み終わってしまった・・・!結末にも衝撃を受けた...。千早と紫織のコンビ最高!!

  • 主人公、千早の父が末期癌で亡くなってしまう。
    弁護士を通して伝えられた遺言は、
    死亡確認後、遺体を解剖すること。

    医師である千早は大学時代の同級生であり
    病理医の紫織の助手として父の解剖に立ち会う。

    解剖してみると胃の内部に文字が刻まれていた。

    それは28年前に起きた
    未解決の幼女連続殺人事件に関係があり、
    千早と紫織、そして父の元部下である桜井は
    協力して謎を解き明かしていくストーリー。

    ハニロビさんが医療系の小説を
    読んでいたので触発されてみました。
    純粋な医療小説ではなく
    医療×ミステリーですが(笑)

    知念実希人さんご自身も医師なので、
    医療に関する描写や空気感が本格的で
    いいなと思います←(語彙力が来い)

    恐らくこうだろうな、と
    なんとなく察してしまうこともあるが、
    怪しい人物もたくさん居るので
    犯人は自体は最後までわからなかった。

    紫織の亡くなった方にも
    敬意を表す姿勢は本当に素敵。

    • ハニロビさん
      こんばんは⭐︎

      おー!!医療系触発してしまいましたね。笑
      医療系はたまに読みたくなるんですよねー♩

      知念さんのこの作品気になっておりまし...
      こんばんは⭐︎

      おー!!医療系触発してしまいましたね。笑
      医療系はたまに読みたくなるんですよねー♩

      知念さんのこの作品気になっておりました!面白かったですか?
      2024/11/08
    • MATSURIさん
      ハニロビさん

      触発されちゃいました!笑

      ネタバレになりそうで何がとは言えないんですが、
      色々気になる事がありすぎて
      ページをめくる手が止...
      ハニロビさん

      触発されちゃいました!笑

      ネタバレになりそうで何がとは言えないんですが、
      色々気になる事がありすぎて
      ページをめくる手が止まらないくらいには
      面白かったです!

      数時間かけて一気に読んだせいで、
      長時間固定されてた右手首が
      腱鞘炎っぽくなりました・・・笑
      2024/11/10
    • ハニロビさん
      こんばんは⭐︎

      めくる手が止まらない系なんですね!めちゃめちゃ気になります!また読みたい作品が増えました!笑

      腱鞘炎になるほど、没頭され...
      こんばんは⭐︎

      めくる手が止まらない系なんですね!めちゃめちゃ気になります!また読みたい作品が増えました!笑

      腱鞘炎になるほど、没頭されたのですね(*^^*)お大事になさってください!
      2024/11/14
  • 知念実希人は『硝子の塔の殺人』に続いて2作品目の読了。
    相変わらず医療×ミステリーだけど、今回はあんまり刺さらず…

    タイトルの通り、遺体に刻まれたメッセージを何とかして読み解こうとする解剖医の話、、
    それはそうなんだけど、結局警察とかが絡んで来ることで、よくあるミステリーになっちゃった気がする。
    最初の50ページぐらいのワクワク感が、どんどん尻すぼんでいっちゃったなと。

    個人的には、もっと医療的な観点とかトリックを全面に出してくれた方が斬新で面白かったかもしれない。(医療知識ないくせに)

    あと全体的に登場人物が芝居っぽくて、そこもあんまり好きじゃなかった。
    けど、ちょうどアニメ化された同作者の、なんちゃらの推理カルテ?みたいに、メディア化するには割と向いてるお話かもしれない。

  • 知念実希人さんの医療ミステリー、傑作です。
    文句無しの★5です!

    次々に展開するノンストップ・ミステリーに、ハラハラドキドキの連続です。

    『自分が死んだら、すぐに遺体を解剖して欲しい』
    謎の遺言を残して亡くなった父。
    そして、彼の胃壁から、謎の暗号が見つかった,,,。

    医師で娘の千早は、父親が28年前の連続幼女殺人事件を追う刑事であったことを知る。
    しかし、第5の事件をきっかけに、父は刑事を辞める。なぜ、いったい何があったのか?

    絡み合う謎に、千早と紫織の病理医2人が挑む。
    そして、千羽鶴の魔の手が千早に迫る時、信じられない真実が明らかとなる。

    どんな時も家族であることは、大切なことなんですね。ホロリとしました。

  • ガッツリ、医療系ミステリーです。
    後半は、ほとんどミスリード。久々に、ミステリーだった!と思える作品です。

  • 父が亡くなった。『すぐに遺体を解剖してほしい』という遺言を弁護士に残していた。解剖結果、胃壁には暗号と『ムスメニイウナ』と言う文字が。父と交わした最後の会話がの『たんに血が繋がっているからといって、親子になれるわけじゃない。』が、外科医の娘に重くのしかかる。私は愛されていなかったのか…。知らなかった父の刑事としての過去と28年前に起こった連続幼児殺害事件。外科医の娘と同期の病理医、父と一緒に捜査していたという刑事とともに、謎を解き明かしていく。
    衝撃的な始まりに、展開に目が話せなかった。
    早い段階で、最後の結末を予想できたが、犯人は最後まで騙された感。知念実希人さんの作品は、初めて読んだが、他の作品も読んでみたいと思った。

  • ザ・ミステリー
    王道にのっとったミステリーです

    そんなにうまいこといくかなぁ、というのはありますが、読みやすかったので星5つ!
    でもタイトルがなぁ、もうちょっと格好よくできたとも思うなぁ

  • 胃壁に謎の暗号を残して亡くなった父親。もうこれだけで「ん???」となりますよね。28年前の連続殺人事件の謎と親子の絆を探す医療ミステリーです。
    千早と紫織の良いコンビ、テンポよく進みます。さすが知念先生。
    この2人のコンビで続編はあるのかな。

  • 先が気になり、読書メーターでネタバレを探し、2日で読み終わりました。
    何とも言えない読後感・・・でした。

  • 医療ミステリーに加え長い時間を掛けて犯人を追い求める刑事と病理解剖の一人の人間の生き様、そして主人公が残酷の運命を乗り越え父親と向き合う姿が見事に描かれていた。想定外の設定で読み応も十分でした。最終章もこれからの登場人物の生き様が感じられるような余韻が残った。

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著者プロフィール

1978年沖縄県生まれ。東京慈恵会医科大学卒業。医師。2011年、第4回「ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」を受賞し、12年、同作を改題した『誰がための刃 レゾンデートル』で作家デビューする。代表作に、「天久鷹央」シリーズがある。その他著書に、『ブラッドライン』『優しい死神の飼い方』『機械仕掛けの太陽』『祈りのカルテ』「放課後ミステリクラブ」シリーズ等がある。

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