- 本 ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041150207
作品紹介・あらすじ
大学生・久守は触れた人の後ろ暗い秘密が視える幻視能力に、幼い頃から苦しんできた。しかしある日、美大生の佐伯に触れ、話題になっている残忍な連続殺人の犯行を幻視してしまう。この事件を止めるべく、懐に入り、証拠をつかもうとするものの、佐伯と交流を重ねるうちに、孤独だった久守は本当の絆を感じ始める。犯行を止めるため、能力を駆使する彼の友情は、どんな結末を迎えるのか? 一気読み必至のノンストップ・ミステリ!
『幻視者の曇り空 ―― cloudy days of Mr.Visionary』(二見書房)を改題・加筆のうえ、文庫化したものです。
感想・レビュー・書評
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最後まで騙された・・・!幻視ができる久守に振り回された感じ・・・。幻視できた未来をうまく解釈できないとダメだなと思いました。やはり未来は変えられないんだなって。
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主人公は、触れた人の後ろ暗い秘密が視える幻視能力を持つ大学生・久守。
小学生時代からこの能力に苦しんで来た久守だったが、ある日、美大生の佐伯に触れ、残忍な連続殺人の犯行を幻視してしまう。
久守は佐伯の連続殺人を止めるべく証拠を掴む為に動き出す。
織守きょうやさんの作品という事で、なんらかのどんでん返しがあるだろうと予想し、ミスリードされないように注意深く読み進めた。
真相は想定の範囲内だったが、思い込みが原因で事実を歪めてしまう恐怖を感じた。
ホラーと言うよりは、人の心の中に巣食う悪意と狂気を描いたサイコパス作品。 -
触れたら見えてしまう。
誰の視点で見ていた世界なのか、それだけに固執してしまったからこそ一人に絞ってしまったのだろうな。 -
彼は探偵に向いてる
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正義と友情との間での葛藤が見られるのかと思ったら、案外あっさりだったので少し物足りない。葛藤もハラハラ感も不完全燃焼。
著者プロフィール
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