相続始末記 (角川文庫)

  • KADOKAWA (2024年9月24日発売)
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本 ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784041150269

作品紹介・あらすじ

会社員のフクミは、姉の舞子から父が心臓発作で入院したとの報せを受ける。入院直後はいつも通りに振る舞っていた父だったが、突然亡くなってしまう。相続の手続きを進めるために戸籍謄本を確認していると、父に離婚歴があり母違いの兄弟が二人いることを知る。父の遺産相続権をもつ兄弟に直接会いに行くため、姉妹の二人旅が始まる――。父の死をきっかけに、今まで知らなかった家族の顔が見えてくる波瀾の相続エンタメ!

感想・レビュー・書評

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  • どろどろした相続ではなく(笑)
    こんな風になるかと。
    前の家庭での父の顔をもっと知りたかったな
    なんにしても悲壮なお話ではなく、エンターテイメントなお話で、読後、はいおしまいおしまいって、感じです

  • 父親が逝去した後、戸籍謄本で見つかった兄達。
    フクミと姉の舞子は、父の遺産を身も知らずの兄達に相続放棄をしてもらおうと、直接に会いに出かける。

    ゴタゴタになる遺産相続問題かと、思っていたのだが、読んでいて、父親像の違いや、兄達でも、相違があることに……
    離婚を考えていた舞子。
    相続放棄をしないと言っていた糖尿病の兄の死。
    そして、父の死の遺産と兄の遺産で、これからどうなる姉妹?と思ってしまいながら、人間100%死ぬ事について、自分自身、生存しているのは、後何年後までだろうか?と思ってしまった。

  • □選定理由
    ・相続関連のビジネス書は読んだ事があったが、小説的なアプローチは初

    □感想
    ・急に父親が亡くなり、残された子供達が相続の手続きをしていく物語。
    ・相続放棄の話も含まれており、小説調なので読みやすく、こんな手続きがあるんだ、と言う事がイメージついた。

  • 人の命の儚さと、複雑な長兄の愛情を覗き見た感じになる話でした。

    死んだ後で「実はあの人は・・・」って(ネガティブにでもポジティブにでも)評価が変わるのって、その人にとっては痛くも痒くも/嬉しくも有り難くもないんだろうとは思うんだけど、残された人にとっては落ち着かないものですよねー。

    タイトルになってる「相続」は、想像していたドロドロ感は全くなく、実に爽やかな始末でありました。

  • 父の死後 突然現れた異母兄弟との間でのドタバタ相続事件。
    ドロドロの内容かと思ったらそんなことはなかった。嫌なキャラかと思った兄も愛すべきキャラだった。
    現実の相続ってこんな風にトントンで行かないんだろうなと思いつつも、こんな風になったらいいなと楽しく読めた。

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著者プロフィール

1964年青森県生まれ。2006年『闇鏡』で第18回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞してデビュー。『幻想郵便局』がベストセラーとなり、以降、「幻想」シリーズで人気を博す。他の著書に『ある晴れた日に、墓じまい』『うさぎ通り丸亀不動産 あの部屋、ワケアリ物件でした!』『オリンピックがやってきた 猫とカラーテレビと卵焼き』「おもてなし時空」シリーズ、「仕掛け絵本の少女」シリーズなどがある。

「2023年 『キッチン・テルちゃん なまけもの繁盛記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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