きみとの明日を消したい理由

  • KADOKAWA (2024年9月28日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784041150665

作品紹介・あらすじ

「これからずっと、死ぬために生きるつもりなの?」

高校2年の祈里は、体調が優れず伯父が働くクリニックに行くと、あと数年しか生きられない病気だとわかる。
これまでの友人関係も、将来のために頑張っていた勉強も無駄になると絶望し、心の拠り所だったより江さんの家に向かう。
すると、なぜか去年同じクラスだった春日井くんがいて、より江さんは祖母であること、さらに亡くなったことを知らされる。
遺品整理を手伝ううち、どんどん彼に惹かれていくが、このまま好きでいていいのか、悩みは募るばかりで―。

『交換ウソ日記』、「世界は「」で」シリーズの著者が描く、号泣必至の青春恋愛小説。

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

命の限りを知った主人公が、周囲の変化や自らの感情と向き合う姿を描いた作品は、心に響くメッセージが詰まっています。余命宣告を受けたことで、家族や友人の態度が変わり、彼女は「後悔しないように生きる」ことの...

感想・レビュー・書評

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  • 余命ものを読みながら、ニヤニヤ笑ってしまうことなんてきっとこの一冊だけだろうな。

    なんて不謹慎なやつだと思われてしまいそうな感想だけれど、そこは著者の友人であることを免罪符にお許しいただきたい。
    これはわたしのよく知る友人が書いた、果し状とも道場破りにも思えるし、真摯な意見申立書のようにも感じる。
    世が世なら、屋上で叫ぶ主張とも言えるかもしれない。(あの番組も元ネタのドラマも好きだったな。世代ばれまくりですけども。わたしもいいよさんもグランドでケタケタ笑いながら揶揄する側だっただろうけども)

    作家には筆という剣にも勝る武器があるってこういうことだと思うんですよね。

    後悔しないように生きる?
    後悔しようがしまいが、己の自由だし後悔する権利だってわたしたちにはある。
    差し出された手をとらなきゃいけない?
    はねつけようが踏み潰そうがそれこそこちらの自由だ。

    家族だろうが友人だろうが、人間関係は鏡。差し出された手を踏まれたなら、それは自分が相手の手を踏んできたから。
    と、わたしも常々思っている。

    どう生きるかもどう死ぬかもそれは自分の選択で、だれかに決められるものではないし、正解もない。
    だれかを好きになってもいいし恨んでもいいし、仲違いもしてもいいし愛し合ってもいい。

    綺麗事なんてくそくらえ!好きにさせろ!押しつけんな!

    わたしはめちゃくちゃ祈里の背中を抱きしめたいし(うざいと言われたい)、傷ついた彼女の家族のハートに塩をすりこみたいと思う。

    いいぞいいぞもっとやれ!と思いながら読んでいたので、ニヤニヤしてしまったという次第です(告白

    人は遅かれ早かれ、その命を終えるから。
    後悔するのもしないのも、やりたいことをやるのもやらないのも、『自分で』決めて生きていきたいものです。

    個人的には底を知らない物欲を抱えて生きているので、きっとあれも欲しかったこれも欲しかった、あれも読みたかった、あのラストを読み終えずに終わるのかくそう!!となりながらその瞬間を迎えるのだろうなと思っています。
    願わくば、可能な限りの物語を脳なに取り込んでから逝きたいものです。えへへ。

    しかしわたしも、付き合ってないけど別れたいとか言ってみたかったな。そんな青春のひとコマを体験したかったよ。なにこのセリフ。
    (これを言えずにわたしは死ぬのね…くそう!)

  • 自分の選択した道を生きて、それで後悔して選択しなかった道を生きていればよかったってと思っても、その選ばなかった道にも後悔があったかもしれない。これまで自分で選択してきた道が自分の人生なのだから、後悔して死んだって自分の今までの軌跡は無駄にはならない。だからこそこれから選択していく道も、他人が選択する道ではなく、後悔してもいいから自分の道を選択したいと思った。それがいつか自分の人生と呼べる軌跡になるのだから。

  • 「死ぬまでに、考えたい」
    聞こえてしまった余命。
    目標に向かって頑張るのはいいことではあるが、その答えに囚われすぎていたら退屈な日々になりそうだよな。

    「死ぬまでに、捨てたい」
    知られてしまった時間。
    これまで何度訴えても適当にあしらわれていたというのに、現実を聞いた瞬間に何故と問われても困るだろう。

    「死ぬまでに、消したい」
    優しくしてもらえる訳。
    今まで通りであるのならば気にならないだろうが、こんな露骨に態度が変わったら不愉快な気分にもなるだろ。

    「死ぬまでに、きらわれたい」
    荒れ狂う心の中で叫ぶ。
    病気だと知って気を使ってくれるのは有り難いかもしれないが、それを簡単に受け入れることは難しいだろう。

    「死ぬまでに、忘れていたい」
    後悔が残ったとしても。
    全てを諦めてしまえば楽になることもあるかもしれないが、心のどこかで希望を抱いている限り辛いだけだろ。

  • 余命ものはありきたりになりがちだがそんな中でも面白いと感じたのは余命宣告があってから家族の態度が変わったところや、後悔のないように生きなければならないのではなく後悔してもいいから自分の好きなように生きることが書かれていた点かと思う。

  • 余命ものとボーイミーツガール,高校生の家族や友情といった悩みが余命宣告の後切実な今となって襲いかかってくる.
    いつまでも続くと思っていた家族の中の甘えがわかるだけに家族にも特に母親には同情した.そうはいっても1番辛いのは主人公なのだが,いい子ちゃんの殻を冷静に破って,素敵な彼氏も支えてくれて良かったです.良いついでに奇跡で病気が治ればいいんですが.

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著者プロフィール

2015年、スターツ出版文庫創刊を飾った『君が落とした青空』が22年に実写映画化。また17年からロングヒットの「交換ウソ日記」シリーズは累計40万部を突破し、10代女子を中心に人気を博している。他著に『わたしは告白ができない。』『世界は「」で沈んでいく』『世界は「」で満ちている』など人気作多数。

「2023年 『小戸森さんちはこの坂道の上』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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