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Amazon.co.jp ・本 (384ページ) / ISBN・EAN: 9784041150672
作品紹介・あらすじ
土地開発と不動産事業で成り上がった昭和の旧華族、烏丸家。その嫡男として生まれた治道は、多数のビルを建て、東京の景観を変えていく家業に興味が持てず、祖父の誠一郎が所有する宝刀、一族の守り神でもある粟田口久国の「無銘」の美しさに幼いころから魅せられていた。家に伝わる宝を守り、文化に関わる仕事をしたいと志す治道だったが、祖父の死後、事業を推し進める父・道隆により、「無銘」が渋谷を根城にする愚連隊の手に渡ってしまう。治道は刀を取り戻すため、ある無謀な計画を実行に移すのだが……。やがて、オリンピック、高度経済成長と時代が進み、東京の景色が変貌するなか、その裏側で「無銘」にまつわる事件が巻き起こる。刀に隠された一族の秘密と愛憎を描く美と血のノワール。
第46回吉川英治文学新人賞受賞作にして第172回直木賞候補作。
みんなの感想まとめ
昭和の中期から後期にかけての物語が展開される中、旧華族の家系に生まれた主人公の半生が描かれています。彼は祖父から受け継いだ刀剣に魅了されながらも、家業の不動産事業には興味を持てず、刀を取り戻すための無...
感想・レビュー・書評
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荻堂顕さん著「飽くなき地景」
著者の作品は初読み、日本推理作家協会賞受賞第一作とのこと。
物語は1944年~1979年、戦後の昭和の中期から後期にあった旧華族の物語。
高度成長期の日本が舞台、設定や背景がどことなく旧西武鉄道グループの堤家に似ているなと感じていたが、調べてみればやはり著者の中でモチーフにしていたらしい。
時代背景が全面に出ている作品で、最初の東京オリンピックや高度成長していく東京の町並みと国民の歩みが物語のバックボーンとして読み応えがある作品だった。
ただこの物語の背骨になるであろう刀剣の
件りはなんだか自分には切れ味が感じられずにいた。
何かを比喩しているのであろうか?
信仰や宗教、カルトっぽい微妙なニュアンスが漂い自分には馴染めなかった。
そして日本推理協会賞、これって推理小説なのか?最初から最後まで推理小説としての気持ちで読んでしまったので複雑な後味を感じてしまった。自分には全く推理小説とは思えない作品だった。
あとは個人的な感想だがとても文章が読みにくかった。頁全体に文字が溢れており改行やスペースも凄く少ない。今まで読んできた本の中でも凄く目が疲れる。目がシパシパしてしまい本当に頁が進まない作品だった。
読後一番最初に感じたことは行間や改行って大事なんだなという物語と関係のない事だった。 -
第172回直木賞候補作
『ダ・ヴィンチ』の伊坂幸太郎さんの特集で、伊坂さんが最近読んで面白かった本として2冊挙げていらしたうちの1冊だったので読んでみました。
重みのある内容でしたが伊坂さんは何でこの本を面白いと言われたのかなあと思いました。
もしかして新潮ミステリー大賞を獲られてデビューされた作家さんだからなんじゃないかなあと思いました。
伊坂さんも新潮ミステリー大賞でデビューされています。
前も何かで新潮ミステリー大賞でデビューされた他の作家さんの本を凄く面白かったと誉めていらっしゃいました。(でも、その作家さんの本はとても私には読めそうになくすぐに図書館に返却しました)
本の感想に関係ない話でごめんなさい。
この本は昭和を生きた男三代の一本の刃をめぐる話です。
主人公は烏丸建設という建設会社の創業者の祖父の孫である治道です。
1944年に8歳だった治道が2002年に58歳になるまでで、昭和一色の話で、東京オリンピック、田中角栄のロッキード事件から小泉純一郎までの政権交代。
治道の読んでいた本として筒井康隆、大江健三郎、吉本隆明、井上靖などが出てきて昭和世代には懐かしい本かもしれません。
主役は治道といいましたが、もしかしたら主役は刃だったかもしれません。-
まことさん、こんばんは(*´꒳`*)
伊坂さん。新潮ミステリ大賞に何か忖度されているんでしょうか?(*^▽^*)
何となくあら...まことさん、こんばんは(*´꒳`*)
伊坂さん。新潮ミステリ大賞に何か忖度されているんでしょうか?(*^▽^*)
何となくあらすじが、男性向けかなぁ?なんて思ってしまいました(^^;
男も女も読書に関係ないのですが、私はどうも政治的なものが得意でないようです(ー ー;)2025/06/03 -
まきさん、こんばんは♪
何か以前に、伊坂さんが新潮ミステリー大賞の審査員をされていたような記憶があって、今、検索してみたら、やっぱり2021...まきさん、こんばんは♪
何か以前に、伊坂さんが新潮ミステリー大賞の審査員をされていたような記憶があって、今、検索してみたら、やっぱり2021年度の審査員で、大賞がこの作品の作者の荻堂顕さんでした。
もうちょっと早く調べてレビューに書けば皆さんにもわかりやすかったかもしれないですね。
この本はそんなに政治的ではないと思いますが、東京オリンピックが中心にありました。
そうですね。どちらかといえば男性が好みそうなストーリーかもしれないですね。2025/06/03
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3.7
旧華族の家系で、刀剣のコレクターとして知られた祖父の影響の元で育ったゼネコンの御曹司の半生。1944、1954、1963、1979、2002年とその時々の世相を背景とした物語。一族の守り神の刀にまつわるミステリ。
直木賞候補(2024下半期)という事で手に取りました。初読の作家です。30歳とは思えない、独特の重みのある作風でした。 -
登場人物達に共感できず、またびっしりと書かれた長編に読み切るまでに長時間掛かってしまった。
最初は10年単位、その後は20年単位で、各章がある程度劇的な内容なのに、それが次の章にあまり描かれていないのでストレスを感じてしまう。
世捨て人のように趣味に生きた祖父と、その反対に仕事と女に入れ込んだ父親。父親に反発しながら、家を捨てられない主人公の治道。祖父が家宝としていた「刀」に纏わる名家の物語。刀が愚連隊に渡って、取り返すために大学生の治道が友人の助けを受けて拳銃を撃つところまでは面白かったのだが。刀が前途ある青年の命を奪ったり、どんどん暗くなる。妾の子供が自分よりも先に生まれていて、大揉めになったり、商売で不正隠蔽のために更に不正を重ねたり。ワイドショー的な内容で、直木賞の候補になったのだろうか? -
やっと追いついた!
4冊読むのに何年もかかってしまった。
最初はループオブザコードを読むために走り始めたのに、2作も新作が出て嬉しい悲鳴です。
今年発売のはすぐに読める!準備万端!
荻堂顕さんの文章、キャラクター、セリフはほんとにカッコイイ。退屈なところが1行もなかった。
序盤に出てくる藤永って男がめちゃくちゃ良くて、彼が言う言葉は全部メモっとくぐらいいいですね。
今回は二段ではなくなった分、1ページ毎にみっしり文章が詰まってて、安心の濃厚さ。
ストーリーはSF、アクション、サスペンスが盛りもりやった前3作とは毛色が違って、終戦前から2000年代まで1人の男が生きた道筋を辿る話。
ループオブザコードであった会話の面白さが濃縮されたような話です。
父子ものなのでその点もかなり嬉しかった。
憎くて仕方のない相手と同じことをしてしまっている事に気づく……
「信じた道を走った。……走って、走って、それで、いきなり道が消えた」
「迷っていた道から抜け出せたというよりは、一本道を行ったり来たりした末に、ようやく前進する気持ちになった。」
「人間の生涯において、何かが掛け合わされることなど決してなく、負というのは常に足し合わされて、僕たちは更なる負債を背負っていく。」 -
私の評価は登場人物が好きかどうか、共感できるかどうかによって変わるみたい。
この小説に登場する人達は、残念なことにあまり好きなタイプではなくて…
前半の刀を取り戻そうとしている頃に戦後〜現代までの時代背景がしっかりと感じられたところは良かった。
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「いいね」ありがとうございます。
オイラにとって芥川賞は敷居が高いけど、こちらの賞レースの作品はまあまあ読めます。
なんなんですかねぇ。「いいね」ありがとうございます。
オイラにとって芥川賞は敷居が高いけど、こちらの賞レースの作品はまあまあ読めます。
なんなんですかねぇ。2025/08/07 -
きたごやたろうさん、私もです。芥川賞は、私の文学を読む力がないせいか、いつも途中で挫折しそうになります。きたごやたろうさん、私もです。芥川賞は、私の文学を読む力がないせいか、いつも途中で挫折しそうになります。2025/08/07 -
ねこさんへ
芥川賞は純文学が選考対象だからだよ。
令和の時代の小説に慣れているオイラたちには、芥川龍之介さんとか夏目漱石さんとか、も...ねこさんへ
芥川賞は純文学が選考対象だからだよ。
令和の時代の小説に慣れているオイラたちには、芥川龍之介さんとか夏目漱石さんとか、もはや古典!2025/08/07
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直木賞候補作ということで読んでみました。
今年は昭和100年。
(ここでこの内容をぶつけてきたか~)
出版社の戦略がちらつきます。
今、私の手元にある帯にはこのように書かれています。
”僕は憎んだ
父が築く東京の景色を”
この一文を読んだときに、スターウォーズ的なストーリー(息子が父を倒す話)を想像したのですが、読んでみると、そこまでではない感じでした。
主人公・浩道のぼんくらっぷりがずっと続いていく感じだったなぁ。
恵まれた環境でぬくぬくと育ってきた感じが、どこまでも続いていく・・・。
彼には欲望ってものはないのか?
私が読む限り、感じなかった・・・。
彼自らが動いて、何かを成すということがないのですよ。
むしろ、彼の兄貴(腹違いの)・直生の方が、欲望だの野望だのギラギラとしたものが前面に出ていて、ここまで欲望丸出しだとすがすがしささえ、感じられました。
(帯の内容から兄貴寄りの話かと思っていたのだが)
それは置いておいて、昭和生まれ(後半ね)の私は、昭和の懐かしさを感じることもできました。
ゼネコン業界の裏側が赤裸々に描かれている点が興味深かったです。
「大型案件の受注の仕方」
「土地買収のリアル」
「ゴシップの収束方法」
どれも想像できそうな内容ではあるけれど、文章としてリアルに突きつけられると妙に生々しい。
企業がスポーツ選手のスポンサーになるメリットや、そのための社内稟議の通し方なんかも書かれていて、「企業って、こうやって裏で動いているんだな…」としみじみさせられました。
スポーツ選手が企業からのプレッシャーを受けながらも、命がけで戦っている姿も描かれています。
「好きなことを仕事にするって、綺麗事だけじゃない」
大人になるって、こういうことだよな…と実感せざるを得ませんでした。
大人になってやりたい事をやり続けるためには、子どものように無邪気なままではいられないのが実情なのでしょう。
個人的に驚いたのは、途中出てくる刀のストーリー。
「え?これどうつながるの?」と思っていたら、最後に見事に回収されて、思わず唸りました。
全体を通して、「昭和という時代の空気」と「ゼネコンという世界」が巧妙に描かれた読み応えのある一冊でした。
「あの頃の日本」「バブルの残り香」を感じながら、昭和100年を迎えた今、もう一度「父と子」「企業と個人」というテーマについて考えさせられる、そんな物語でした。 -
まあ、、、おもろいんだが、
好みではなかった
めっちゃ昭和で、昭和ノリが嫌いなわけではなく、
おもてたのと違うかった、というのが敗因
刀剣のクダリだけ、もっと深く読みたかった(主観)
とはいえ、
筒井先生の『大いなる助走』とか字面みるだけで、
再読したくなるねぇ。懐っ
酒とタバコと女と暴力
そしてじぇねこんに田中角栄よ
>踏ん反り返り、
>葉巻を吸い、
>そして、
>妻子を顧みなかった。
昭和は遠くなりにけりや。
そういえば、
この前の2020のオリンピックも東京で
2025の万博も大阪やね
そういうことか? -
各章の最後が衝撃的。各時代背景が興味深い。
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●読前#飽くなき地景
第172回直木賞候補作なので、なにはともあれ読む。読んだことない作家さんなので相性いいかはわからないが、芥川賞候補作でないのと、現実的なストーリー性がありそうな内容なので、その点では多少不安感が薄められる
https://mnkt.jp/blogm/b241002b/
●読後#飽くなき地景
読み始めは引き込まれることもなく、ページ数も多いので途中断念かと思われた。しかし、こらえて読み進めたら、気持ちを高揚させられるほどではなかったが徐々に面白さを感じて読了できた。結果的には、僕には可も不可もない一冊
https://mnkt.jp/blogm/b241002b/ -
不本意な人生を送る主人公の目線の語りで、藤永や重森や高橋ら個性的な脇役たちの生き様を鮮明に浮かび上がらせることが目的ならば成功しているけれど、とにかく主人公に魅力がなくて物語自体にはあまりワクワクしない。軽蔑する父親や義兄よりずっと傲慢なイヤな奴で、言い訳と不満ばかりのつまらない生き方にうんざりしてしまった。高等遊民だと開き直って無邪気に無敵に振り切っていてくれたら、愚かだと思いながらも好感が持てたのかもしれない。
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親子3代をメインに(4代目もちょっぴり)、戦後のごたごたにうまく便乗して成り上がった一家。(モデルあり?)
芸術肌でおとなしめの本妻の子(主人公)と、いわゆる頭がいい愛人の子の異母兄弟の確執がメインで、時折主人公とその周囲の人間関係を広く浅く描いている。
戦後→高度成長期→平成と長い期間において政治家や経済人等、時々実在の人の名前が出てくるあたりは興味深い。
私は1964年の東京オリンピックの時は生まれていなかったので名前しか知らなかったが、おそらく、実在した人物がモデルだろうと思われる人物も描かれている。
人間は自分の信じるもの(こと)が真実なんだろうな。
そんな形のないものに執着し、こだわり続け、振り回されて一体どれだけの成果があったのか。
あっち行ったりこっち行ったりの凡人の自分は、そこまで芯が強く信念というか執念というか、もはや後に引けないだけかもしれないけれど、そういうものが思いつかない。
血縁とか親族とかもシンプルでいいと思う。
仲がいいから交流するし、そうでないから疎遠になっちゃう。
それじゃダメ?
親族として、やるべきことはきちんと果たしています。
そんなスタイルも大変だよ。
実行してる方々、お疲れ様です。すごいです。 -
とにかく面白かったです。
改行の少なさ?から、文字が多く感じて冒頭読みにくいかなと思いましたが、
物語が始まると引き込まれていきドキドキしながらあっという間に読了しました、
表現が的確かつ文体も美しいので、こんな風に捉える事ができる才能に羨ましく感じました。 -
図書館本でしたが、
半分までで、(読了出来ずに、)
返却日になってしまいました。
(他の本に、浮気?してる間に……)
再度、借りる日はあるかしら?
少し前に、
刀剣を観に、上野の国立博物館に行ったことがありました。(初めてでした。)
閉館時間まで、昼食も取らずに都合7時間程
いたかしら?
【空海(弘法大師)と密教】の特別展を、やっていて
ラッキーでした。
全国から「国宝」が集まって来てましたし。
有料でガイドアナウンスも頼んだし。
2時間程、その特別展を堪能した後に、
楽しみにしていた、「刀剣」ブースへ行きました。
お目当ては、【国宝: 太刀:銘三条三日月宗近】
ミカズキ・ムネチカ (天下五剣の!)
だったのですが、残念! 展示無しでした。
まあ、だいたいは 劣化防止とかなんとか云って
年イチくらいしか、展示しないもんですが。
でも、でも、なんと!
◉【国宝 太刀:銘備前国包平作 (名物大包平)】
が、展示されていました。 (オオカネヒラ)
めちゃ感動しました!
あるじゃん、あるじゃん!横綱級が。
堂々したその姿!と云われるだけあって、
長大でギラリと光るその波紋や沸、かすかに
みてとれるウツリに、ゾクゾクしました。
この名刀は、池田輝政公(あの姫路城の)ゆかりで、
その後、岡山藩主の池田家に永く伝わり守られて
来た逸話がある。
織田信長、豊臣秀吉、徳川家康にも
ゆかりがあって。
頑固にも、池田家からは門外不出だったらしく、
どうしても観てみたいと、明治天皇がおっしゃ
ったのに対して、
申し訳ございませんが、どうしても見たいの
であれば、岡山までお越し下さいませ、と
云ったとか、云わなかったとか?
ゆーかぁ~?ふつう!明治天皇にぃ~
また、戦後にアメリカGHQの、あのマッカーサーが
譲って欲しいと、懇願したのに対して、
貴方の国の、「自由の女神」となら、交換しても、
よろしいです!と、 これまた、
云ったとか?、云わなかったとか?
昭和41年に博物館が、前所有者の池田家から
買い取った金額は、当時の6,500万円だったのは
ホントらしいですが。
現代における「刀剣の美術的価値」の基準は、
切れる切れないの武器としての優劣ではなく、
その「刀」にまつわる由緒や、作刀された時代や
作者(ブランド)や、誰が所持していたかも、また
そのビジュアルの美的要素も含めて、
複雑です。
美しいから価値が高い って、わけでもなく
複雑なのです。
肖像画(絵画)が、似てる似てない の
価値基準ではないのと 同様に
(ん?、…ちょっと例えが違うなっ?)
刀剣の世界では、室町までの「古刀」が、【良】とされ
江戸以降の「新刀」が、それを超えることは まれ
らしいのだそうです。
美術的価値としての優劣では。
その刀にまつわる由緒やエピソードも、古いほど
重んじられるのだそうです。
ビジュアル的な観点でも、例えば、
刀の地と波紋のあいだ辺りに現れる【うつり】
は、古刀にもまれにしか見られなく、
ましてや新刀には、ほぼ無しらしいのです。
現代の名人級の刀匠でも、鎌倉期の刀匠が
どんな技をもって「うつり」を出せたのか?
わからないそうです。
本作のタイトルの【地景】も、そもそも
刀剣用語です。
刀の世界と、建築ビジネスの世界と、
何がどのように、からんで行くのか?
物語りの後半を、読み解きたいのですが、
もう今日、図書館に返却しなくてはなりません。
(…だったら、ブログしてないで、読めよって、
ハナシですが(泣)
きっと、価値基準の対比と対立として、
この物語りに「粟田口の無銘」の刀剣が
登場したのではないだろうか?
「父と子」、「兄と弟」、「祖父の価値観と父の価値観」
「企業と個人」、「無機質な建築と美的理念」、
「美しいものとそうでないもの」、「均一と不均一」
「昭和と平成」、「過去と現在」、「正義と現実」?
(まあ、最後まで読んでいないのだから、
信憑性はゼロで、ただのたわごとですけど。)
東京国立博物館の刀剣の常設展示は、
その日、その他にも、あの
◉石田三成公の 【切り込み石田正宗】
も展示していました、
正式名称は、
「重要文化財: 刀無銘正宗(銘物石田正宗)」
実戦刀の跡がしっかり観て取れました。
名前(ニックネーム)の由来の通りに、
刀のみねに、敵の刃を受けたキズが
しっかりと刻まれていました。
「切り込み」のキズが。
こちらも、照明灯の光を受けて、怪しく暗く輝いて
いました。
ずいぶん前に、
新撰組副長「土方歳三」の愛刀
【和泉守兼定(いずみのかみかねさだ)】を観に、
東京日野市まで、自転車で行ったことが
ありました。
会津のお殿様から、拝領したと云われる
それは美術品ではなく
幕末に、実際にヒトの血をすすった
凄みのあるカタナです。
今は常設展示はしていないとの事ですが。
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第172回直木賞候補作。
戦後まもない時期から平成の末期まで、長い時間を舞台にしたゼネコン社長一族の歴史をつづった物語です。
主人公の御曹司は、父がつくった異母兄との確執や、母をないがしろにする父への怒り、自分の審美眼を養ってくれた祖父への敬愛など様々な心情に振り回されながら生きてゆきます。
早稲田大学が舞台で、私自身が在学中に通っていた(そしてまだ現存している)店が出てくるのは懐かしく感じましたし、当時の早稲田生の息遣いを感じることができました。
社会人となってからの、東京オリンピック(1964年)をめぐる主人公の活躍などは手に汗を握るような部分もありましたが、直木賞候補作としては主人公の内省や葛藤、自己分析に描写が多く割かれていて、すこし読みづらさを感じる部分もありました。 -
ある一族のファミリーヒストリーでもあり、東京オリンピックを契機に近代化を成し遂げた都市開発の物語でもあり、日本刀を中心とした美術や建築の造詣にも触れられる多重構造の小説だった。
高度経済成長を象徴する建設会社の一族でありながら、日本刀の権威で蒐集家でもあった祖父の影響から古風なものに憧憬を抱く主人公は、かつて日本人が誇っていた武家の誇りや日本刀の美しさとは対称的な、都会の空を埋めつくしていく高層ビルや機能性を重視した近代建築を毛嫌いし、マンション建設に邁進する社長の父親ともそりが合わない。
東京の空を壊しながらますます貪欲に発展していく一族の会社と、その機能性や合理性に対して近親憎悪に近い心情を吐露している文章は、やけに文学的な回りくどさと難解さがありながら、矛盾にせめぎ合う主人公の心情を違和感無く最後まで緊張感を持って表していた。
内省的な主人公の語り口は『金閣寺』のようで冒頭は読みづらかったが、話があっちこっちに移りつつも、複雑な家庭環境で育った主人公から見た、都市と人間関係のめまぐるしい変遷にいつの間にか引き込まれていた。
最後に、汐留のあのビルの姿が本書のモチーフのひとつと融合するとは思わず、書名の意味も含めて美しい着地点だった。
ただ、恵まれた環境で育ち縁故採用で入社した世間知らずのお坊っちゃまの自己中心的な薄っぺらさと、自分だけは常に安全圏にいて周囲の不幸から距離を置いている主人公の小狡い姿が終始鼻について、そこだけは共感できなかった。 -
前作『不夜島』がとてもよく、また宣伝文句に惹かれて読んでみたものの、「一振りの刀が巻き起こす美と血のノワール」なんかではなかった。東京と昭和と名家生まれた人間のクロニクル。力作なのだとは思うが、またたしかに血は流れるが、けっしてノワールなんかではない。この宣伝文句に完全に欺された結果、物語を楽しむことができなかった。この宣伝文句を付けた人間に憎しみを覚える。作者も気の毒だと思う。もし作者がこの「美と血のノワール」という宣伝文句をよしとしているのならば……。
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力作だけど主人公の行動チグハグで共感、理解出来ない場面しばしば。同族企業のファミリーヒストリーに突然、談合の元締め植良会長等の実名が飛び出しモヤモヤ感も募る。都心の風景を「無数の思惑の結果として建てられた卒塔婆の群れ」「不揃いが出来上がったのではなく、不均一が街を形作っていた。それこそが東京の地景だった」東京の地形、地景など蘊蓄や新鮮な比喩は楽しめた。
この本が好きな人におすすめの本
荻堂顕の作品
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感想 :

推理小説!?って感覚は間違ってないと思いますよ❢
日本推理作家賞を獲ったのは『不夜島』で
その受賞後第一作目ってことなんで...
推理小説!?って感覚は間違ってないと思いますよ❢
日本推理作家賞を獲ったのは『不夜島』で
その受賞後第一作目ってことなんでしょう(^_^;)
こういうのってややッこしいですよね❢
受賞後第一作目ってことですね。理解できました、ありがとうございます。
受賞後第一作目ってことですね。理解できました、ありがとうございます。