続シャーロック・ホームズ対伊藤博文 (角川文庫)

  • KADOKAWA (2024年6月13日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (368ページ) / ISBN・EAN: 9784041150894

作品紹介・あらすじ

シャーロック・ホームズは探偵業を引退し、ロンドンを離れて一人で養蜂を行っていた。久々に会ったワトソン博士と話をしていると、伊藤博文が満州で独立運動家の何者かに暗殺されたという報せが届く。
ロンドンに戻って伊藤博文”惜別の会”の招待状を受け取ったホームズのもとに怪しい女が現れ、「伊藤博文を殺した真犯人の存在」をほのめかす文章が彫られた仏像を渡して姿を消していった――。
全米ベストセラー待望の続編!

感想・レビュー・書評

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  • 前作が面白かったので、続編が出てると知ってこちらも読みました。

    前作はホームズが「最後の事件」でライヘンバッハの滝に落ちて死んだと思われていた数年の間、実は日本にいた!しかも伊藤博文と協力して実際にあった事件を解決に導いていた!という話で虚実が実に見事に入り混じっててとても面白かったです。

    本作はそれから数十年後、ホームズは田舎で引退生活を送っていたところ、日本から伊藤博文が暗殺されたという話を聞いて、その事件の謎を解きに再び来日するという話です。

    引退→謎解きに入るのを印象づけるためか最初のくだりのホームズの衰え?ぶりが読んでて痛々しかったです。もう少しなんとかならなかったのか。。来日してからはピンシャンしてるのですが落差が…。そして前作ではワトソンのポジションを伊藤博文が担っているのですが、本作では暗殺されてしまっているため、ワトソンも一緒に来日します。特にワトソン自身がなにかする訳ではないのでいなくてもよい気もするのですが話を進める上でこのポジションの人間がいないとやりにくいのか。。

    と気になる点は少々ありますが、やはり面白い!あっという間に読み終わりました。今回も虚と実の組み合わせ方が絶妙です。しかも今ちょうど「憂国のモリアーティ」も読んでたりするので何が現実で何がフィクションか。何が正典で何が二次作品か。あたまがこんがらかり気味になりました。そのくらい絶妙に書かれているのがすごいです。

    ネタバレはしたくないのであまり書きませんが、中盤に驚きの展開が待ち構えていて、この後あと半分しかないのにどうなっちゃうの?と思いながら読んでましたが最後は気持ちよい終わり方でした。

  • 前作「シャーロック・ホームズ対伊藤博文」が想像の上をいく面白さだったので、続編の本作もワクワクしながら読みました。

    松岡さんは原作のホームズの世界観と史実を調和させながら、if(〜もし〇〇だったら…)を織り交ぜるのが本当に上手で舌を巻く。まあ今回はそのifのスケールが前作以上に大きすぎた感は否めかったけども。
    ただ、それをおいても登場人物たちのやり取りが魅力的で、冒頭で探偵業引退を経て落ち込み気味だったホームズの心情が上向きながら大団円となるので、その点は前作と変わらず清々しい読後感
    を味わえました。

  • 前作は史実とホームズ原作のスキマに上手く、はめ込んだ内容で現実味があったが今回は微妙なバランスが負に振れてしまった感じでちょっとムリあり。

  • 設定や導入はワクワクして楽しく読めるけど中盤になると息切れして読むのがしんどくなる でもまた読みたくなる

  • 松岡作品の ファンとしては

    やっと 続編出ました。

    中身は 満足でした。

    シャーロックホームズよりは ポワロの私としても

    良かったです。

    もう 続編を期待しますか。

    松岡さんなら やってくれるでしょう。

    今回のキーワードは

    「復活」ですかね。

  • 2024年6月角川文庫刊。伊藤さんここまでやるかとは思ったが、全体としては、退屈でした。

  • Amazonの紹介より
    全米ベストセラー待望の続編!
    シャーロック・ホームズは探偵業を引退し、ロンドンを離れて一人で養蜂を行っていた。久々に会ったワトソン博士と話をしていると、伊藤博文が満州で独立運動家の何者かに暗殺されたという報せが届く。
    ロンドンに戻って伊藤博文”惜別の会”の招待状を受け取ったホームズのもとに怪しい女が現れ、「伊藤博文を殺した真犯人の存在」をほのめかす文章が彫られた仏像を渡して姿を消していった――。
    全米ベストセラー待望の続編!



    続編ということで、前作では大津事件をモチーフにホームズと伊藤博文の活躍が冴えわたったのですが、今回は伊藤博文の暗殺事件です。

    題名では伊藤博文と登場しているので、対決にならないじゃんとツッコみを入れたくなったのですが、よくよく読み進めると、意外な展開になっていきます。

    仏像に彫られた伊藤博文暗殺に関する怪しげな文章があったり、招待されたのに実は招かれざる客だったりとミステリーとしては興味をそそる展開ばかりでしたので、続きが気になるばかりでした。

    ということはもしかして⁉といった期待を持ちつつ、主にホームズや伊藤の息子が活躍していきます。
    特にホームズの大胆な行動は面白かったです。
    いかんせん、ホームズは実在せず、伊藤博文は実在した人物です。どれが史実で、どれが脚色なのか?うまい具合に昔あった出来事と融合していくので、読んでいて不思議な空間でした。いかにも、ホームズが実在の人物で活躍していましたかのように描かれているので楽しめました。

    前作と比べると、小さく収まったかのような躍動感や世界観だったので、個人的には前作の方が好きかなという印象でした。
    それでも、他にも実在の人物や出来事を多く登場することで、リアル感がありましたし、フィクションですけれども、もしかしてこうだったのではないか?といった面白みもあって楽しめました。

  • 前作で伊藤博文と共に大津事件を解決したホームズが再び日本にやってきた。寄る年波には勝てないのかなんだかしょぼくれたホームズがゴシップ紙の記者に言い負かされて隠居する冒頭部。そこへ盟友伊藤博文死去の報が届き……いやホームズ対伊藤博文て片方死んどんのかい!
    しかし、我々の知る歴史では伊藤博文は安重根に暗殺されたはずなのだが、「犯人は安重根ではない」と刻まれた謎の仏像がホームズの元に届きなるほど!伊藤博文の死の謎(真犯人)をホームズが解き明かすのか!?とわっくわくで読んでいたところ中盤に差し掛かかったあたりで「ハァ!?!?!?」
    当時の日本のみならず世界で起こった数々の事件、自然現象からホームズ作品のエピソードの断片をふんだんにこれでもかと盛りまくった欲張り小ネタセットはとても面白く、パスティーシュやなあ……となるのだけれど、肝心の事件の本筋と解決がちょっと大味というか無理やりすぎやろ!ってのが玉に瑕。

    とは言え、ラストシーンでコナン・ドイルのホームズ原典最後の作品に繋がる構成は美しく、これは『続々──』とか『──3』とかはもう描かれず、当シリーズはこれにて完全に完結なのだなと感慨深いものがありました。(そもそも設定上これ以上2人のエピソード書くのは無理だろう)

  • 連続で読める幸せ。
    文庫化してから手に取ったので、2冊連続で読破。
    伊藤博文カッコ良すぎだろ、と思った。
    シャーロック先生はなかなか素直になれないシャイ?なところが、続編ではさらに可愛く思えてしまった。
    もしかして実在してたら本当に歴史を動かしたかも?!と思うと、色々と夢広がる話でした。面白い かった。

  • 前編ではライへンバッハの滝でモリアーティとの対決のあとの行方不明期間に実は日本にきており、そこで伊藤博文と再会する、というストーリー。続編の今作では、伊藤博文暗殺され、その謎をシャーロックが解くというストーリー。伊藤博文のかっこよさ、日本滞在時のシャーロックの性格の良さ、美化されてる感じはあるけど、むちゃくちゃ面白い。
    木像を配った人に関して、シャーロックに渡しにイングランドまで行ったのは、現実的に無理やろ!そんな長い期間不在にはできないやろ!ひとりで行ったん!と納得いかんわあと思ったので、★ひとつ減らしてます。

  • 1909年、55歳になったシャーロック・ホームズは、『這う男』事件での推理に誤りがあったと新聞に書き立てられ引退を決意、田舎に引きこもり養蜂をしながら暮らしていたが、ワトソン一家が訪問してきたある日、日本からの伊藤博文の訃報を受け取る。兄マイクロフトに確認に出かけると、日本から伊藤博文の「惜別の会」招待状が届いていた。その帰り道、日本人らしき女性から突然手渡された仏像には「伊藤博文を殺したのは安重根ではない」と英語で書かれていて…。

    なんと『シャーロック・ホームズ対伊藤博文』(https://booklog.jp/users/yamaitsu/archives/1/4062936992)の続編。前作読んだとき私はまだ正典を未読でしたが、その後全部制覇したので、今回はいろいろ正典オマージュエピソードにも気づけてより楽しめました。しかし今回は伊藤博文はすでに故人、VSどころか、伊藤の死の真相をホームズが調査する展開となる。

    ワトソンと共に日本にやってきたホームズを出迎えてくれたのは伊藤博文の息子の文吉。しかし総理の桂太郎に会いに行くと、なんとホームズは惜別の会に招待されていないことが発覚。何者かが招待状を偽造してホームズを呼び寄せたらしい。偽造者と思われるドイツ人をホームズたちは訪問するが、密室で不審死を遂げる。さらに伊藤の未亡人・梅子に会いに行ったホームズは、ある事実に気づき…。

    中盤でなんと、伊藤博文は死んでなかったことが発覚!山縣有朋や桂太郎もグルで、伊藤が暗殺されたようにみせかけて、国内の政敵をあぶりだしたあと、伊藤が生きていたことをバラす計画だったが、実は韓国併合の件で伊藤と意見を異にしていた山縣や桂はこれを機に伊藤を引退させるようと暗躍し、伊藤は生きていることを表沙汰にできない状況に追い込まれてしまっていた。それを察した梅子がなんとか夫の窮地を救おうと仏像メッセージをホームズに。

    ホームズは生きて伊藤と再会できたが、社会的には伊藤は死んだことになっており、そこにつけこんで本当に暗殺される可能性がある。そして伊藤の「惜別の会」への招待という名目で各国の要人が日本に集まってくるように企んだのは何者なのか。暗躍しているドイツ人スパイが、文吉の婚約者で桂太郎の娘・寿満子を誘拐する騒動も起こり…。

    オチをさっくりネタバレしてしまうと、すべてはドイツ人スパイのフォン・ボルク(「最後の挨拶」に登場したフォン・ボルクの兄弟)が企てたことだった。伊藤の惜別の会のために集められた各国の要人を一堂に集めて皆殺しにするという作戦。しかもそれをハレー彗星のせいにしようとしていたという荒唐無稽さ。とはいえ、その荒唐無稽さも含めて本家ホームズっぽさを踏襲しているのかも。

    エンタメとして楽しく読めたし、歴史上の事実(ハレー彗星も)とフィクションの組み合わせが絶妙、そしてホームズとワトソンのキャラクターも正典に忠実なのでホントの番外編みたいな気持ちで読めるのもいい。伊藤博文はちょっとかっこよく描かれすぎかな(笑)ワトソンは再婚して二人の子供に恵まれており(オリジナル設定)、自身の衰えを感じ始めた50代独身者ホームズの心情などにも言及されていて、そこは同年代として共感しました。

  • どこまでが史実でどこからが創作か
    もちろん調べればわかるだろう
    作者の見事なまでの構成にはいつでも驚かされる
    伊藤博文(1841〜1909)
    シャーロックホームズ(初登場1887〜最終1927)
    この組み合わせ、作者の発想はどこからなのか

  • 前作に引き続き面白かった!グイグイ読み進められる筆の強さを感じます。
    近現代、1番キナ臭い辺りの時代なので色々大丈夫かしら、文句言われないかしら、と思うこともありつつこのシリーズは是非メディアミックス展開に期待したい所であります。伊藤博文がこんなに格好いい作品他にない。

  • 何が事実で何が創作かわからなくなる不思議な世界で面白かった。しかしハチャメチャさでいえば前作の方が面白かった。伊藤侯、スーパーイケオジである。

  • 時代考証も含めて、つくづく上手いなぁと思う

  • 教科書で覚えた人々が、ホームズと一緒にドタバタ

    なんだけど、前作のほうが偉人さんが妙に人間臭くてよかったな
    あと、かなり強引!

    でも、中盤のアレはマジで驚いた!!

  • 続編といいながらも意外なストーリーだなぁと思いつつも、まさかの展開で読んでいて本当に飽きない感じ。
    だんだんとスケールが大きくなってきたと思いきや、謎解きの面白さだけじゃなくホームズの成長や友情、親子の絆なんかも大きな見どころにもなっていて、楽しめました。

  • 続編も面白かったです。
    探偵業を引退して田舎へ引っ込み養蜂業をしてたシャーロック・ホームズの元へ、思い出の極東の国から伊藤博文の訃報が届きます。
    今回は相棒のワトソン博士も一緒に日本へ。
    しかし2人に待ち受けていたのは驚愕の事実と、世界を巻き込む陰謀だった……というお話。
    前作はシャーロック・ホームズの世界でのifだったけど、今作は歴史上のif。

    前作からたぶん20年後くらいの日本で、同じく20歳年を取った登場人物たちが奔走するのはアツいです。
    ドイツの企みを阻止するために、ホームズ、ワトソン、そして伊藤博文・山縣有朋・桂太郎という年配者が大立ち回り。
    爆発炎上する靖国神社……

    バリツの誤りがやっと解けた。ワトソン君、柔術です!

    【たとえもう会えなくても、思い出の中ではつながっている。
    明日に目を向けよう。きょうもまた学ぶことばかりだ。目指す場所はおそらく、依然としてはるか彼方にあるだろうから。
    事件簿を振り返るばかりが成熟ではない。また新たな冒険がある。
    人生の若き日々には何度でも帰還できる。】
    順不同でバラバラに抜き出したけど、切なくも晴れやかなお別れでした。

  • 探偵業を引退したシャーロック・ホームズの元に伊藤博文の訃報が届くところから始まる物語。ホームズ宛に「惜別の会」への招待状が届くが、同時に謎の女性から「伊藤博文を殺したのは安重根ではない」というメッセージを受け取る。ワトソン君を伴いいざ日本へ。今回も実在した各国要人とホームズが絡み、あたかもホームズが実在していたかの様なリアリティがあり、楽しい読書時間だった。もういろんな事があり過ぎて、お腹いっぱいの大満足です♪

  • ホームズが、伊藤博文の死に謎を抱き、再び日本に来日するという続編。後半は、そうきたかという展開でしたが、世界観に引き込まれました。

    前作からホームズや、作中のIFの人物たちも歳を重ねたなという印象。ワトソンの活躍も嬉しいけど、ふたりとも来日時に60手前。

    山縣有朋やチャーチル首相も登場するなと、当時のスーパースターたちが集結。ドイツも巻き込み、いつの間にか、日本の中で、世界を巻き込んだ大事件に発展。

    老齢な域に差し掛かろうとする2人(3人)てすが、人生にはいつまでも成長があるという言葉が良いですね。

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著者プロフィール

1968年、愛知県生まれ。デビュー作『催眠』がミリオンセラーに。大藪春彦賞候補作「千里眼」シリーズは累計628万部超。「万能鑑定士Q」シリーズは2014年に映画化、ブックウォーカー大賞2014文芸賞を受賞。『シャーロック・ホームズ対伊藤博文』は19年に全米翻訳出版。NYヴァーティカル社編集者ヤニ・メンザスは「世界に誇るべき才能」と評する。その他の作品に『ミッキーマウスの憂鬱』、『ジェームズ・ボンドは来ない』、『黄砂の籠城』、『ヒトラーの試写室』、「グアムの探偵」「高校事変」シリーズなど。

「2023年 『高校事変 16』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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