その呪物、取扱注意につき (1) (角川文庫)

  • KADOKAWA (2024年8月23日発売)
3.25
  • (1)
  • (15)
  • (27)
  • (5)
  • (0)
本棚登録 : 297
感想 : 13
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

本 ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784041151198

作品紹介・あらすじ

交番勤務1年目の警官、成瀬義人は、
通報により上司と駆け付けた先で意識を失う。
そして目覚めた後、上司が「呪殺」されたと知らされる。
しかも生き残った成瀬には、警察庁「特定事案対策室」への異動が告げられた。
そこは呪いや祟り、怪異などの異常な事件を捜査する部署。
そこで成瀬は、女性霊能者・九尾天全と共に、
呪いの人形にまつわる殺人事件の調査をすることに。
鬼の壺、コトリバコ。呪物の謎を解くオカルトミステリ。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 前作の「ゆるコワ!」と繋がっていて、九尾天全が主役級な立ち位置に来ています。コトリバコを用いた呪殺事件を軸にした連作短編になっています。ホラーですが、ミステリー色が強い1冊になっています。
    なんとなくシリーズ化しそうな雰囲気がありますね。

  • 色々な怪異が絡んだ殺人事件を解決する成瀬と九尾先生のコンビ最高!!面白かった!でも呪物怖い・・・。

  • 様々なメジャー呪物がテンポよく出てきて、一気に読めるスピード感のある飽きない一作だった。
    オカルトとミステリーのバランスは良好な印象だったし、伏線回収もしっかりめ。

    霊能者系のミステリーはどうしても肝心なところを、「能力」でまとめてしまいがちになる。
    やりすぎない塩梅は悪くなかったと思う。

    もう少し欲を言えば、心理描写や回想で物語に厚みがあると、うれしかった、、、。

  • 読みやすい文体、二転三転する展開、怪異より醜悪な人の悪意、イケメン主人公…いい作者さんを見つけました。

  • てっきり警察の手に負えない案件を九尾さんが霊能力で解決してくれるのかと思ったら、そんなことは全くなかった。
    彼女はあくまで霊能力で分かる情報をくれるだけで、推理力はおろか、日常生活自体がポンコツという残念美人さんだった。
    霊視自体は何も間違っていないのに、その他が残念すぎてなかなか信頼できない……そこがミステリとしての面白みでもあるかも?
    彼女の情報をどう処理するか、解釈するかが腕の見せどころというか。
    凄かったのは主人公の成瀬くんの方だった。
    推理力抜群、料理できる男子、山登りどんとこい、そして何より「防御力」最強。
    末恐ろしい新人君だった。
    寧ろラスボスが哀れになるほど……相手が悪かったね。

    様々な呪物の対応をしつつ、本命は女性と子供を呪い殺すコトリバコ。
    本命の話は幕間で進んでいくので、寧ろ幕間が本編だった気がする。
    さり気ない描写がしっかりとした伏線になっているので、ただのオカルトものとしてではなく、ミステリとしても読んでいて面白かった。
    呪物の捜査も割と理詰めかつ堅実な捜査だったので。
    オカルトもので理詰めな話は、個人的には新鮮だったかも。

  • ミステリー小説。
    しっかり伏線が張られていて回収が鮮やか。

  • 思った以上にオカルト中心で、霊能者グループと警察のタッグチームで呪物を追う。
    見た目強い霊能者九尾が、内向的というかオタク気質でキョドりがちなのも意外性があって良かった。

    主人公が名探偵でサクサク解明。

    で、それを信じていいのか、もの凄く不安。
    かつて、こういう展開でその推理が全て都合の良いように辻褄合わせされたもので、実は……という展開の物語を読んだ事があるので疑心暗鬼になる一読者な私。
    壮大な詐欺物語な可能性も!?

    早く続編が読みたいです!(笑)

  • 平積みで陳列された文庫本の中で、独特なオーラを放つ表紙とタイトルに興味が湧いて購入しました。

    呪物本体については大変興味深かったのですが、主人公の推理力が第一印象よりもだいぶ抜き出ていたためか、一部の登場人物はモブと化している気がして勿体なかったです。

    ただ、続刊が出るとしたらどのような呪物が登場するのか気になりますし、まだ未登場のメンバーの存在も気になるところです。

    2024/12/1 読了

  • 表紙イラストとあらすじに惹かれて手に取った本。

    偏見だが、カクヨム出身の割に文章がしっかりしていた。
    むしろ内容の割にしっかりしすぎているので若干読みづらかった。
    また視点があちらこちらに飛ぶので、たまに誰が誰だか分からなくなることがあった。

    狛犬よりも顔と手足が細長いとあったのでてっきり狐みたいな姿を想像していたが、大口真神は狼だったのか。
    小型犬ではなさそうだけど、ちょっと見てみたい。

    主人公の成瀬と美人ポンコツ霊能者のコンビだが、恋愛フラグも今のところないので、続編にも期待したい。

  • 呪物を中心に話が進んでいく事が斬新で、数話のお話にもつながりがあり、続きが気になって直ぐによみきりました!

全13件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

「第7回カクヨムWeb小説コンテスト」に応募した「ゆるコワ! ~無敵の女子高生二人がただひたすら心霊スポットに凸しまくる!~」でホラー部門特別賞&ComicWalker漫画賞を受賞しデビュー。「カクヨム」や「小説家になろう」などで精力的に作品を発表している。

「2023年 『ゆるコワ! ~無敵のJKが心霊スポットに凸しまくる~』 で使われていた紹介文から引用しています。」

谷尾銀の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×