偽りの家 家族ミステリアンソロジー (角川文庫)

  • KADOKAWA (2024年9月24日発売)
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本 ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784041151358

作品紹介・あらすじ

印刷所の職人・宗吉は、ある日、愛人との間にできた3人の子供の存在を妻に知られてしまう。激怒した妻から子供を愛人のもとに返してくるよう命じられるが……(「鬼畜」)。仕事ができず、辞職を迫られる捜査一課の刑事。夫の窮地を救うため、妻は隣人夫婦のトラブルからある恐ろしい計画を思いつく(「本末顛倒殺人事件」)。家族の抱える秘密が、時として背筋が凍る結末を呼ぶ。豪華執筆陣が集結。様々な家族の歪みを描く、傑作アンソロジー。

感想・レビュー・書評

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  • 宮部みゆきさんをはじめとする
    人気作家さん達の家族ミステリアンソロジー。

    どの作品もヒリヒリとドキドキが止まらなかった!
    中でも、
    赤川次郎さんの『本松顚倒殺人事件』
    宮部みゆきさんの『不文律』
    矢樹純さんの『裂けた繭』が好み。

    それぞれ違った家族のミステリだったので、
    最後まで楽しく読めました!

  • 「鬼畜」昔映画を観たことがある。背筋も凍るお話だ。こんな人が生きていていいのだろうか。子供が最後まで父を庇う姿がいたたまれない。宮部みゆきの「不文律」は事件が人々の証言によって、全貌が少しづつ明らかになっていく面白さと不気味さはなんとも言えず素晴らしい。

  • 別冊文藝春秋1957年4月号松本清張:鬼畜、別冊中央公論1981年7月赤川次郎:本末転倒殺人事件、問題小説1992年5月号宮部みゆき:不文律、小説現代1994年6月号小池真理子:花ざかりの家、2018年8月角川ホラー文庫刊書き下ろし新津きよみ:おばあちゃんの家、2019年9月note掲載矢樹純:裂けた繭、の6つの家族をテーマにした年代幅の広いアンソロジー。松本さんのやや古色な話にはじまり、最近の世相の引きこもりまで、幅は広いが、ありふれ感が大きく、あまり楽しめませんでした。

  • 【収録作品】
    「鬼畜」 松本清張
    「本末顛倒殺人事件」 赤川次郎
    「不文律」 宮部みゆき
    「花ざかりの家」 小池真理子
    「おばあちゃんの家」 新津きよみ
    「裂けた繭」 矢樹純

    家族って嫌だなと思わせてくれるアンソロジー。

  • 家族ミステリアンソロジー。さまざまな家族にまつわる事件。つまりは家庭を舞台にした物語であるのですが、安住の地であるはずの家庭がどれもこれもとんでもないことに……。ぞっとさせられるものばかりです。
    お気に入りは矢樹純「裂けた繭」。引きこもりの息子がいる家で、ひそかに起こっていたある事件。その顛末はおぞましく怖いのだけれど、一番怖いのは見て見ぬふりをしていた母親なんですよね……と。
    宮部みゆき「不文律」も嫌な作品です。一家四人が死亡した、無理心中と疑われる事故。なぜそんなことが起こってしまったか、は関係者たちの視点を繋ぎ合わせることでそれらしい真相が見えてはきますが。これには本当にぞっとさせられます。ある意味不幸な事故といえなくもないことが余計に悲惨。

  • 家族の歪みを描くアンソロジー。一話目が松本清張さんの作品で、吸い込まれるように完読。やはり凄い。あとは、矢樹純さんの作品が面白かった。

  • 六者六様。どれもその作家の色が強く出ていて、入門編にも良さそう。
    『鬼畜』さすが松本清張。重厚で陰鬱。
    『不文律』下手なサイコパスよりもゾッとする。この後味の悪さを切り抜くのは宮部みゆきならでは。
    『花ざかりの家』淫靡で悍ましい。絡まない視線を際立たせ、妻が見たもっと生々しい何かを思ってさらに怖くなる。

  • 家族をテーマにしたアンソロジー。
    2024.09の作品ですが
    内容としては現代より少し昔のものが
    多い印象で、独特の味わいがありました。

  • 7編からなるミステリアンソロジー。

    全体に期待外れでした。
    特に最後の「裂けた繭」は、気持ち悪さが先立ち最後まで読まずに終えました。

  • 小池真理子さんは、物語が美しい。色香があります。

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