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本 ・本 (464ページ) / ISBN・EAN: 9784041151396
作品紹介・あらすじ
「この一冊に一気に引き込まれ時を忘れた・・・まさに渾身作」 俳優・武道家 藤岡弘、
泰平の世を迎えた江戸初期――戦国の動乱を生き抜いた宮本武蔵も老境に達していた。将軍家剣術指南役の柳生宗矩に嫉妬し、生半可な仕官の道を選ばなかった武蔵も、島原の乱で負傷したことで老いを自覚し終の棲家を求める。やがて熊本藩主・細川忠利に迎えられた武蔵は、自らが究めてきた兵法の極意を伝えるべく、岩戸霊巌洞に籠もり『五輪書』の執筆を始めた。最後に到った境地とは? 知られざる宮本武蔵像を描いた決定版!
感想・レビュー・書評
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2022年8月角川書店刊の武蔵残日の剣を改題し、加筆修正して2024年9月角川文庫化。武蔵の一代記。晩年の武蔵の世話をする清が良い。稲葉さんらしい独自な話に仕上っている。
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宮本武蔵のたどり着いた境地、五輪書が生み出されるところを、静謐に、厳格に、されど心の通う温かみのある物語として描き出している。
吉川版宮本武蔵で描かれた武蔵像や世界観とも繋がる。
剣の道と、人間の懊悩。後悔と心のふれあいと。
万理一空。
『万物のものには存在する理があり、万物の中にその理がある。』兵法と治世につながるものはないか。
高校時代に生徒手帳にメモしていた独行道が、小説の冒頭に出て来て、なんか、懸命に鍛錬していたことを思い出す。
今のこの物語を味わえることを踏まえて、改めて五輪書を読みたくなる
自然環境を守ること、自然との共存と、禅、体幹を使って走ることなど、つながるのかもしれない。
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有名な決闘シーンは出てこないが
十分読み応えのある作品 -
凄くよかった。
お清さんとの関係が凄く良い。
著者プロフィール
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