さらば武蔵 (角川文庫)

  • KADOKAWA (2024年9月24日発売)
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本 ・本 (464ページ) / ISBN・EAN: 9784041151396

作品紹介・あらすじ

「この一冊に一気に引き込まれ時を忘れた・・・まさに渾身作」 俳優・武道家 藤岡弘、


泰平の世を迎えた江戸初期――戦国の動乱を生き抜いた宮本武蔵も老境に達していた。将軍家剣術指南役の柳生宗矩に嫉妬し、生半可な仕官の道を選ばなかった武蔵も、島原の乱で負傷したことで老いを自覚し終の棲家を求める。やがて熊本藩主・細川忠利に迎えられた武蔵は、自らが究めてきた兵法の極意を伝えるべく、岩戸霊巌洞に籠もり『五輪書』の執筆を始めた。最後に到った境地とは? 知られざる宮本武蔵像を描いた決定版!

感想・レビュー・書評

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  • 2022年8月角川書店刊の武蔵残日の剣を改題し、加筆修正して2024年9月角川文庫化。武蔵の一代記。晩年の武蔵の世話をする清が良い。稲葉さんらしい独自な話に仕上っている。

  • 宮本武蔵のたどり着いた境地、五輪書が生み出されるところを、静謐に、厳格に、されど心の通う温かみのある物語として描き出している。
    吉川版宮本武蔵で描かれた武蔵像や世界観とも繋がる。
    剣の道と、人間の懊悩。後悔と心のふれあいと。
    万理一空。
    『万物のものには存在する理があり、万物の中にその理がある。』兵法と治世につながるものはないか。


    高校時代に生徒手帳にメモしていた独行道が、小説の冒頭に出て来て、なんか、懸命に鍛錬していたことを思い出す。
    今のこの物語を味わえることを踏まえて、改めて五輪書を読みたくなる
    自然環境を守ること、自然との共存と、禅、体幹を使って走ることなど、つながるのかもしれない。

  • 有名な決闘シーンは出てこないが
    十分読み応えのある作品

  • 凄くよかった。
    お清さんとの関係が凄く良い。

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著者プロフィール

1955年、熊本県生まれ。脚本家などを経て、94年に作家デビュー。近年は時代小説に力を注いでいる。人気シリーズに「隠密船頭」(光文社時代小説文庫)、「浪人奉行」(双葉文庫)、「武士の流儀」(文春文庫)などがある。

「2023年 『大河の剣(七)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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