怖い絵の中のモノ語り (角川文庫)

  • KADOKAWA (2024年12月24日発売)
3.87
  • (6)
  • (8)
  • (9)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 383
感想 : 15
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784041151433

作品紹介・あらすじ

「怖い絵」シリーズの著者が、「生活用品」「食べ物」「動物」「装飾品」「シンボル」「楽器」の6章から成る全32作品を読み解く! ルノワールが描いた作家史上唯一の男性ヌード(『猫を抱く少年』)、クリムトが黄金色で描いた知恵と戦の女神(『パラス・アテナ』)、ミュシャがギリシャ神話の王女に施した流麗な装飾品(『メディア』)など名画に描かれたアイテムから歴史的背景や絵に秘められた画家の思惑を解き明かす保存版。

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

絵画の中に秘められた物語や歴史を読み解くことで、視覚芸術の新たな魅力を発見できる一冊です。著者は、名画に描かれたアイテムを通じて、画家たちの思惑や文化的背景を丁寧に解説しています。特に「美女と男の生首...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 2025/1/4読了
    ***********************
    「美女と男の生首」の取り合わせはユーディトとサロメに典型的に見られ、西洋絵画が延々と描き続けてきたお気に入りのテーマである(なんと趣味の良いことか)。共に華やかな美女。ユーディトは旧約、サロメは新約。どちらも聖書由来だ。また前者は敵と戦った善、後者は聖人を殺した悪。見分け方としては、前者が長剣を持ち、後者は首を皿に載せている。長剣のあるなしが善悪のポイントだ。
    ***********************

    毎度のこと、勉強になる中野先生の本。今回は絵画の中のモノに焦点を当てて解説されている。元は雑誌の連載で文字数も制限されていたので、一篇当たりのボリュームもさほどではなく、もう一篇もう一篇と読む内に読了してしまった。しかし、ユーディトとサロメの話は、他のエッセイで、組み合わせでも単体でも一体何回出て来たことか? 結構お気に入りのテーマなのかも? 積ン読本に、原田マハ『サロメ』があったことを思い出し、此方の本棚に登録した。

  • 知れば知るほど背筋が凍る! 中野京子が選んだ、本当に“怖い絵”。 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS(August 3, 2017)
    https://casabrutus.com/categories/art/51898

    絵の中のモノ語り | ダ・ヴィンチWeb
    https://ddnavi.com/book/4041118867/

    中野京子の「花つむひとの部屋」
    https://blog.goo.ne.jp/hanatumi2006

    「絵の中のモノ語り」中野京子 [文芸書] - KADOKAWA
    https://www.kadokawa.co.jp/product/322106000336/

    「怖い絵の中のモノ語り」中野京子 [角川文庫] - KADOKAWA
    https://www.kadokawa.co.jp/product/322403000788/

  • 今回は絵に書かれている物から絵画を見るという視点。勉強になるし、単純に面白い。新しく好きな絵や画家が見つかったりもする。
    そして毎回、知識量にびっくりする。

  • 最近は中野さんの本を読んで、ただうまい絵では満足できなくなっちった…。だから、これを読んで、満足ムフー。
    絵の中にこんなに要素を入れることができるなんて、すごい。それに、知識がないとできないことだから、絵描ける=教養が高い、みたいな?当時ではそうだったんだろうなぁ。
    だとしたら、今日のように、情報が素早く手に入る時代では、昔よりは簡単に怖い絵を描くことができやすくなったんだろうな。時代の変化+技術の発達が、アート面でも活躍してるんだなあ。

  • これ「怖い絵」だったの、と思うものも
    著者の解説を読むとヒヤリとするね。

    表紙になっているサージェントの
    『カーネーション、リリー、リリー、ローズ』
    パルミジャニーノの『アンテア』や
    ハンマースホイ、ベラスケスの絵など
    なんか結構そもそも自分が好きな作品が
    たくさん取り上げられていて楽しかったです。

    あと、たしかに気をつけてみると
    生活用品やら楽器やらいろいろ丁寧に
    描き込まれているものなんですねぇ。

  • いつもの中野先生の御本の感覚に慣れていると、各項目見開き約1ページ半という文章量ではどうにも物足りなさを感じてしまった。
    もう少し、もう少し読ませてくれよ!という。

    人物でも歴史でもなく、絵画に出てくる「もの」に着目した話としては珍しいし、その点は凄く面白かった。
    前述通りの文章量なので、その分紹介されている「もの」は実に多数。
    また数が多いからか、先生の解説がキレッキレなときとそうでないときも入り乱れていて、その差がちょっと気になりもした。
    あの文章量ならさもありなん。

    あとタイトルにある『怖い絵』にもクエスチョンが。
    文庫化にあたってタイトルに足されたようだが、怖い絵を目当てで読むと少し肩透かし感があるかと。
    怖い絵でもお馴染みの絵も出てくるが、怖いエピソードや背景がある絵ばかりではないので、どうにも違和感があった。
    初手の絵から怖さはないので。
    原題の方が断然よかった。
    先生の著作には何が何でもタイトルに『怖い(絵)』を入れなきゃいけないのだろうか角川よ……

  • 一編一編が短く簡潔ながら、絵の情報や背景、作家についてなどが、分かりやすくまたユーモラスに書かれていて、スイスイ読めちゃいました。
    絵の中に描かれたモノ達の歴史についても知れて、読みやすい上に雑学にも詳しくなれます。
    また、普段気にしない観点からこそ、知らなかった画家や、有名な画家の知らない作品などが色々知れたのも嬉しかったです。

  • 短くさくさくと絵について知れて面白かったです!モノに視点を当てており、こんな所にこんなモノが!?など、普段は人物を中心に観ている所の視点が変わり、面白かったです!そこから広がる物語も!中野さんの本大好きだなー。

  • 選書番号:917

  • 2024年12月26日購入。

  • 23年のルーブル展がきっかけで「運命の絵」に出会って以来中野先生の虜。美術の世界の奥深さに毎度驚くばかりです。

  • 遠い昔の営みに想いをはせる、良い時間

全12件中 1 - 12件を表示

著者プロフィール

早稲田大学、明治大学、洗足学園大学で非常勤講師。専攻は19世紀ドイツ文学、オペラ、バロック美術。日本ペンクラブ会員。著書に『情熱の女流「昆虫画家」——メーリアン』(講談社)、『恋に死す』(清流出版社)、『かくも罪深きオペラ』『紙幣は語る』(洋泉社)、『オペラで楽しむ名作文学』(さえら書房)など。訳書に『巨匠のデッサンシリーズ——ゴヤ』(岩崎美術社)、『訴えてやる!——ドイツ隣人間訴訟戦争』(未来社)など。

「2003年 『オペラの18世紀』 で使われていた紹介文から引用しています。」

中野京子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×