夜警ども聞こえるか

  • KADOKAWA (2025年1月28日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (352ページ) / ISBN・EAN: 9784041151914

作品紹介・あらすじ

フリマアプリで購入した一台の中古のボイスレコーダー。
そこには、九州の■■■大学での夜間自主警備、通称「夜警」を行う学生たちによって語られたと思われる、たくさんの怪談音声データが残されていた。
本書はそれらのデータと、ボイスレコーダーにまつわる一連の出来事をまとめた記録である。

この本が無事出版されることを祈ります。

みんなの感想まとめ

ほんのりとした恐怖感とリアルな雰囲気が漂う本作は、フリマアプリで手に入れた中古のボイスレコーダーに収められた怪談音声データを通じて、九州の大学での奇妙な出来事を描いています。ドキュメンタリーのような進...

感想・レビュー・書評

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  • 私の理解力、考察力が足りないためうまく全体を継がなかった。皆がひとつのボイスレコーダーに身の回りの怖い話を入れていく。一見バラバラな話に見えるけど実は重なる部分があって…という感じかと思ったけどどことどこが重なるのか分からない。著者の頭の中では繋がっていてゾワッとする話なんだろうなというのしか分からなかった。
    ぶつぶつと切れてしまう話ばかりなので読むのも少し疲れてしまい理解するために2回目を読もうという気持ちにもなれなかった。

  • なんだかよく分からないまま終わってしまった…
    読解力が無いの、突き付けられた感じ(泣)

    著者さんが手に入れたボイスレコーダーの中にいくつものデータが残ってて、それを原稿化したものが本書。
    で、そのボイスレコーダー内のデータにも、ボイスレコーダーに収められた怪談を元にとある事件の真相に迫ろうとしている物書きさんの顛末が収録されていて…
    これで合ってますか??

    物語が入れ子構造になっているのと、
    怪談を持ち寄った学生さんの人数がまあまあ多かったのと、
    二つの事件が絡んできたり(結局は同じ事件だったみたいだけど)とか、
    全体が私にとってはすごく複雑で、結局何がどうなったのか読み取れないまま最終ページになってしまいました。
    学生さんが持ち寄った怪談とか、知らん間に録音されてた怪談とか、ひとつひとつは怖かったし この先の展開をワクワクさせる内容だったのに… こんな複雑な構成にしなくても良かったんじゃないかと、残念な気持ちです(泣)

    強盗に入った家での出来事を語ってるパートが印象的。口裂け女の容貌、そういう解釈もできるんだ〜って、なんか新鮮でした。

  • ほんのり怖くてなんか妙にリアルだった気がするけど、結局なんだったのかよくわからず。
    何回か読めばわかるのか?

  • Amazonの紹介より
    「なにこれ。おれも吹き込んでいいの? じゃ一個だけ、実体験あるわ――」
    フリマアプリで購入した一台の中古のボイスレコーダー。
    そこには、九州の■■■大学での夜間自主警備、通称「夜警」を行う学生たちによって語られたと思われる、たくさんの怪談音声データが残されていた。
    本書はそれらのデータと、ボイスレコーダーにまつわる一連の出来事をまとめた記録である。
    この本が無事出版されることを祈ります。


    ドキュメンタリーを見ているかのような進行で、音声ファイルを聴いているうちにわかってくる大学での奇妙な出来事に世界観に惹きこまれました。
    最後に明かされる全貌で、さらに衝撃が加わって、まさに「皮肉」たっぷりのストーリーになっていて、面白かったです。

    音声ファイルに残された内容は、直接関係はなく、学生達の怖い話が収録されています。オムニバスとしても楽しめましたが、正直なところ、読んでいくうちに飽きがでてきてしまいました。
    何か共通点があるのか推理するものの、特に見つけられず、早送りしようかなと思うくらい、ちょっと退屈感がありました。

    やけに研究会の種類が多いなとツッコみを入れたり、そもそもボイスレコーダーを手に入れて、しかもそこには昔の音声ファイルが入っていたり、大学では奇妙な事件が起きていたりと偶然的な要素が満載でした。

    音声ファイルから垣間見る真実、写真やイラストも掲載されていて、ちょっと見づらい部分はありましたが、ゾワゾワと恐怖を煽らせてくれるので、興味を惹かれます。

    作品のなかで、小説も登場したり、謎の人物が登場したりと結局のところ、何が本当で、何が嘘なのか戸惑うばかりでした。ハッキリとした答えが出ないまま、終わるところもモニュメンタリーのような余白を楽しむ雰囲気で良かったです。
    皮肉に感じるストーリーに「もしかしてこの人・・」といった新たな考察もできて、余白を楽しめた作品でした。
    まさに作者の「皮肉屋文庫」は、これで付けたのか⁉と思うくらいの衝撃を受けました。

    おそらく最後のストーリーで、全貌に明らかになった感があったのですが、それ無しで、ストーリーを楽しむのも良いかなと思いました。

  • モキュメンタリーホラー戦国時代の今、フィクションであることを大前提としてモキュメンタリーをやることに対して真剣に向き合っていて非常に好ましい。ホラー部分はしっかり怖くて、かつアプローチが面白いのでにっこりです。

  • 結末、分かりそうで分からん。
    元々考察しないと分からん話が苦手な上に、育児疲れと寝不足重なってて頭も回らん中で、自分なりに解釈したので残しとく。

    読んでいて、最大の謎である「みゆき」って誰やねんってところだけど。考え方は2通りかなと。

    まず、1通り目。
    思うに、そもそも油絵研究会では誰も死んでいなかった。「みゆきちゃんの首が絞められるという、絞殺『未遂』事件」なわけだから。だから、そもそも「みゆき」の幽霊が出ること自体がおかしい。
    そこでポイントが次の文なのではないか。
    「名付けというのはすなわち、対象の霊的な実存を確定することだと考えられてきました」
    「物事の因果が収まる円環の病棟に、空室があるとしよう。誰が使った部屋なのか、何に使われた部屋なのか、誰も知らない。(中略)
    しかし病棟の外からは、カーテンのかかったその部屋の窓を、数千、数万の瞳が熱心に見つめている。(中略)
    やがて、因果の余白にも等しいこの病室に、変化があった。(中略)
    そうして、何もないはずのその部屋に、何かが生まれる。」
    つまり、「油絵研究会の部室で、みゆきちゃんという子の首が絞められた」という事実があって、「そこでみゆきちゃんという子が締め殺された」と事件の詳細を知らない学生たちによって尾鰭がついて噂として流された。その結果、「油絵研究会にみゆきちゃんの幽霊が出る」という更なる尾鰭がついて、それが事実として認識されるようになった。そうして、何もないはずのその部屋に「みゆきちゃん」が生まれてしまったのではないか。
    だから、この場合の「みゆきちゃん」は野口美雪でも森田美由紀でもない、嘘から出た真の「みゆき」。

    2通り目は、物語の構造そのものに関わるから、かなりややこしい。
    「このレコーダーと文書が、紛れもなくモキュメンタリーであった、という事実」とある通り、そもそもKQ大学、そのサークル棟、夜警をはじめとするボイスレコーダーの内容は、全て里見の創作物だった。
    「油絵の好きだった」里見は精神病棟に入っており、その個室が「日当たりの悪い、奥から二番目の個室」。
    油絵研究会に現れる「みゆき」は里見由貴(さと「みゆき」)なのではないか。
    また、ボイスレコーダー内のプロットと題されたテキスト「私」も、「電話」の【皮肉屋文庫・注】で示唆しているとおり里見自身なのではないか。
    整理すると、
    幽霊「みゆき」 = 里見
    プロットと題されたテキストの「私」= 里見
    野口美雪 = 里見の創作物
    先に挙げた「このレコーダーと文書が…」の「文書」が「森田弟」のメッセージも含まれているのなら、森田美由紀も森田弟も里見の創作物ということになる。
    だから、ボイスレコーダーをフリマに出品したのが里見自身で、森田弟が最終的にフォローしていたアカウントがそのフリマのアカウントだけだったというのは、それを示唆しているのではないか。
    ただ、そうとするならば説明がつかないというか、解釈のしようがない穴も出てくるのだが…。
    ところで、「電話」の【皮肉屋文庫・注】の中盤から、モキュメンタリーについての講釈が述べられており、その末部に「再生終了」の文字がある。ラストの「一九九九年七月一六日」では、里見が考えたモキュメンタリーの脚本がボツにされているシーン。「まどろっこしいね。謎の資料だの音声だの、実は書き手が違っただの(以下略)」
    この「書き手が違う」というのは、皮肉屋文庫氏が書いたものと思いきや、実は里見が書いていた…とも解釈出来ないか。
    もしかして、最初から最後までの 皮肉屋文庫氏やY氏、Iさんの全てのやり取り自体もボイスレコーダーに収録されたもので、それらひっくるめて里見の創作だった…というのは考え過ぎだろうか。

    長々考察してみたけど、「読者であるあなたは、ただ余白を見つめるだけでいい。(中略)だから、地に足の着いた考察はいらない。こうであったら面白いのに、そう願うだけでいい。」とある。
    結局のところ、好きに解釈してなと丸投げされてるだけのような気もする。こっちとしては「何やねんそれ」と感じるし、無責任な話やけど。

    あとさ、作中に唐突に出てきた「西園寺くん」って誰やねん。

  • 途中までめっちゃいい感じやったんやけどな...

  • 中古のボイスレコーダーに録音されていた怪談。
    大学のとある一室で怪談を聞き小説を書くつもりだった主人公。
    怪談数が多かったが、ひとつひとつの内容は不気味で面白かった。途中から、この大学で起きた事件に繋がりそうな場面が出てきたが、完全に繋がった訳でもなくはたまた、この大学での場面も創作だったのか、精神を病んだ里見の頭の中で生まれたものなのか。結末はわからずじまいだったが、読者に委ねるような感覚だった。
    モキュメンタリーとしては、謎が残されている部分や構成がまとまっていない部分があるところは変にリアルだなと思った。

  • モキュメンタリーを楽しむ人を外側から観察するような小説だった。
    引用や視点の移り変わりが激しく、今は誰の視点で物語が進んでいるのかわかりづらく、読んでいてとても疲れる。
    頭の中で話を整理するのにいっぱいいっぱいで、おそらく著者の「売り」である短編ホラーに集中できない。
    しかしどこかで点と点がつながり、全ての謎が解け、安心して怖がらせてもらえると思ったが、なんと全て作り話でした、という夢オチをくらったような後味。

    これがかえってリアルで良いと言う人もいるのだろうが、「変な家」シリーズや「近畿地方のある場所について」などを読んでしまった私にはなんとも残念な作品だった。

  • 「私小説」のあたりから雲行きが怪しくなってきたな〜と思ってたら最後の最後どうしようもなかった
    あなたのモキュメンタリー論はいいのよ 作品で語ってくれ〜〜〜時間返して

    みゆきちゃんの犯人も謎だしほんとは怪異も無かったっぽいしなにも納得いかなかった

  • モキュメンタリーホラー
    短編ホラーとか小噺?が面白くてグイグイ読めた
    けど、じっくり読まないと何が起きてるのか、どういう意味なのか、結局なんなのかが分かりにくかった
    難しい

  • ホラー気分でもなかったので読み切れなかった。20%程度で途中離脱した。
    そんなことするのは100冊に1冊レベルなのだが。一応パラパラ見たけど。抑揚がなさそうではある。一応、大筋は把握した。※読んでないので。この評価は適切なものではない。

  • ホラーは大好きなのだが、もう一歩入り込めず。

    フリマサイトで買ったレコーダーに入った怪談を聞きながら、謎に迫ると言う設定はかなり良かっただけに、最後の風呂敷の畳み方が雑で残念だった。

  • 集められた怪談を読むのは面白かった。結末があまりよくわからなくて…読解力の問題かなぁ。
    考察するのが好きな人には良いのかも。

  • 怪談が怖くて良かった。主人公のところの話がイマイチだったのが残念

  • 通勤中じゃなくて夜寝る前に読めばよかった。
    短くて上質な嫌な話がぎゅうぎゅうに入っていてめちゃよい。それぞれのバラバラのエピソードと間に入るサブテキスト、断片、、、それらから浮かび上がってくる解釈や画がどんどん変化しては霧散していくようなとらえどころのなさと入れ子式の構造が「モキュメンタリーホラー」とは一体なんなのかについての一つの答えなのではないかと思った。
    時計の話好き。

  • 『もう少しです。』

  • ひとつひとつの短編怪談のクオリティが非常に高く、夜に読んでいたがこれ以上読み進めたくないなかなか怖さを感じる。全体を通して言いたいことはなんとなくわかるものの、なんとなくのまま終わってしまう。それも含めて中に記載されていたモキュメンタリー評はよかった。

  • 最初の入りが怖くて読むのを躊躇した
    結局読者には関係ない話?
    ひとつひとつの話は怖面白い
    一段階怖さが上がるところも面白い

  • 2025/2/16 読了

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