骨を喰む真珠

  • KADOKAWA (2025年1月31日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784041152478

作品紹介・あらすじ

「僕はこの家から逃げられへん身にさせられてしもうた」

大正十四年、大阪。病弱だが勝ち気な女性記者・苑子は、担当する身上相談欄への奇妙な投書を受け取る。
大手製薬会社・丹邨製薬の社長令息からの手紙であり、不審を覚えた苑子は、身分を偽り丹邨家に潜入することに。
調査を進めるうち、その異様さが明らかになっていく。苑子を苦しめていた咳をただちに止める、真珠のような丸薬。
一家の不可解な振る舞い。丸薬を怪しんだ苑子は、薬の成分分析を漢方医に頼む。
返ってきた結果には、漢方医も知らない「骨」が含まれていた――。

もう逃げられない。気付いてからが、本当の地獄の始まりだった。
「丹邨家に巣くう災厄をあなたが払えることを祈ります」

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

物語は、大正14年の大阪を舞台に、病弱ながらも勝気な女性記者・苑子が奇妙な手紙を受け取るところから始まります。その手紙は、大手製薬会社の社長令息からのもので、苑子は身分を偽り潜入調査を決意します。彼女...

感想・レビュー・書評

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    ・・・思ってたんと違う!そっち!?

    デビュー作『をんごく』で横溝正史ミステリ&ホラー大賞を受賞した北沢陶さんの2作目。『をんごく』がめちゃくちゃ良かったのでコチラも。
    本作は書き下ろしであり、内容についてはブクログの紹介文のみで臨んだところ、冒頭の間抜けな声を出すこととなった・・・。
    いやいや、このスジを読める人はいないでしょ!

    大正14年(1925年)の大阪、神戸が舞台。新聞記者の新波苑子(あらなみ・そのこ)は、読者投稿に奇妙な内容を見つけ、調査に乗り出す。
    ある製薬会社社長の邸宅に「化け込み」(潜入調査)を開始した苑子が見たものとは? そして彼女に脅威が忍び寄る…。

    序盤の展開は100%潜入スパイ・ミステリーのそれであり、こっちは完全にその頭になっていた….
    ところが事態は急展開ですよ!まじで。

    とはいえ、思い返せばデビュー作『をんごく』もそんな「感じ」だったな、と。
    そして、時も場所も重なっているのがまたニクい。「あいつら」が出会ってた可能性あるのかも?

    ネタバレと「核心」を避ける為に、内容にほとんど触れられないのが残念。
    物語は、スパイ×ミステリーからどのような変容を遂げるのか?〇〇〇?〇〇〇〇〇〇?
    是非とも御自分で確かめてください。

    • Tomoyukiさん
      yukimisakeさん
      読んじった!
      大正時代の大阪弁(?)の響きが心地良かった〜
      NO情報でお願いしますねー
      yukimisakeさん
      読んじった!
      大正時代の大阪弁(?)の響きが心地良かった〜
      NO情報でお願いしますねー
      2025/03/17
    • aiaitaro8さん
      うっわw(゜o゜)wなんか凄そうですね。僕まだなんですよ。楽しみ!
      うっわw(゜o゜)wなんか凄そうですね。僕まだなんですよ。楽しみ!
      2025/03/19
    • Tomoyukiさん
      aiaitaro8さん
      是非読んでみてください!☺︎
      aiaitaro8さん
      是非読んでみてください!☺︎
      2025/03/19
  • 前作「をんごく」を読了してから1年…
    本書の発売を知ってから、読了まで半年…

    ☆5つでもいいけど、☆4.4にしとこっかな^^;
    疲れるよ、北沢先生!

    またしても時は大正、そして本書もホラーミステリー。

    前作「をんごく」では人ではあらざるモノとして描かれた「エリマキ」。
    そして本書で描かれるのは「人魚」。

    人ではあらざるモノ(人魚)が準主役級の扱いを受けますが、そこにはしっかりとホラーの要素(白潟の怒りと悲しみは頂点に達し、礼以を生きたまま喰い千切る)もあれば、ミステリーの要素もある。

    でも、人間の「強欲さ」、そして「尊厳」がテーマだと感じた。

    この空気感、ヤバイです=͟͟͞͞(꒪ᗜ꒪ ‧̣̥̇)

    (´ρ`*)コホン
    では、本書の内容を含めて感想を。

    読み終え、しばし深い余韻に浸っていた。
    読了は日付も変わり01:06。
    またやっちまった(ーωー;)

    美しさと恐ろしさが絡み合う大正の闇、その異形の物語は、私の感性をざらつかせながらも揺さぶり、読むという行為そのものがひとつの覚悟であることを思い出させた。

    前半では、女性新聞記者・苑子の知性と気概が物語を牽引する。
    彼女が投書の謎に惹かれ、丹邨家に潜入していく様子は、推理小説的な緊張感を含みつつも、彼女自身の信念や恐れが透けて見えて、人間の揺らぎを感じさせる。
    それでも、苑子はどこか“物語を語る側”として安全圏にいるような印象があった。
    だが、彼女が薬に侵され、その命を奪われてから、物語は急速に、その“安全”を剥ぎ取っていく。

    後半、主人公は苑子の妹・栄衣に代わる。
    この転換は劇的だが、非常に自然でもあった。
    栄衣は苑子とは違い、世の理不尽さに戸惑いながらも、真っ直ぐに善悪を見据えようとする人物だ。
    彼女と操が人魚・白潟と手を組み、丹邨製薬の秘密に迫っていく展開は、物語の本質的なテーマ──搾取、若さへの執着、尊厳の喪失──に深く踏み込んでいく。

    最も心を抉られたのは、人魚たちの描写だ。
    “おけいっぱいのさかなください”と繰り返す姿に、人間が他者の感情を剥ぎ取ってしまう残酷さが凝縮されていた。
    白潟が礼以を喰い千切る場面は、単なる復讐ではなく、悲嘆と怒りの終着点として描かれ、言葉にならぬ感情の奔流に、私は思わず目を伏せた。

    礼以の“美”への執着、そしてその裏側にある人魚の命の犠牲。
    それは、現実の美や若さがしばしば搾取と犠牲の上に成り立っているという皮肉をも彷彿とさせる。
    また、“薬”というモチーフが人間の依存や倫理の崩壊を象徴する存在として重くのしかかる。
    読後、現代にも通じる社会批評としてこの作品を受け止めた。

    ラスト、礼以の死を経て残された栄衣と操の姿は、若さの光と正義の種のように見えた。絶望の中に希望が生まれる。
    その描写の余韻に、私は救われるような気持ちになった。

    この物語は、大正ゴシックというジャンルの枠を超え、読む者に人間の欲望と倫理、そして命の尊厳とは何かを問いかけてくる。
    美しく、恐ろしく、悲しく、そして、忘れがたい一作となった。


    <あらすじ>
    大正十四年、大阪。女性新聞記者・苑子は、身上相談欄に届いた三通の奇妙な投書に違和感を覚える。差出人は丹邨製薬の社長令息・幸太郎。詩のような文面には「青い家」「牢の鍵」「踏み絵」など不穏な言葉が並ぶ。

    苑子は社長宅に“化け込み”取材を決意し、娘・礼以の絵の家庭教師として潜入。そこで出会ったのは、異様に若々しい夫人、咳を即座に止める真珠のような丸薬、そして怯える幸太郎。苑子自身もその薬の効果に驚くが、成分分析の結果には「人間でも動物でもない骨」が含まれていた。

    薬の正体は、人魚の骨。

    礼以の正体は“人魚”であり、別種の人魚を狩って骨を薬に加工していた。苑子は薬の依存性に苦しみながらも真実に迫るが、やがて命を奪われてしまう。

    物語は後半、苑子の妹・栄衣と同僚の操が失踪した苑子の行方を追う展開へ。二人は礼以に狩られた“別種の人魚”である白潟と手を組み、丹邨製薬の秘密工場へ潜入。そこでは人魚の解体が行われており、かつて感情を持っていた同胞たちは、ただ「おけいっぱいのさかなください」と繰り返すだけの存在に変えられていた。

    白潟の怒りと悲しみは頂点に達し、礼以を生きたまま喰い千切る。

    栄衣はその凄惨な行為を「災い」と呼ぶが、白潟の絶望と悲嘆に裏打ちされた怒りは、ただの暴力ではない。物語は、礼以の死とともに終息へ向かい、栄衣と操の若さと正義感が、わずかな希望を残す。

    この作品は、幻想と社会批評が交錯する“大正ゴシック”の香りが濃厚で、ホラーでありながらミステリーとしての構造も緻密。人魚という存在を通して、薬害、搾取、若さへの執着、そして尊厳の喪失が描かれています。


    本の概要
    横溝正史ミステリ&ホラー大賞三冠作家による、新たな恐怖と悲哀。

    「僕はこの家から逃げられへん身にさせられてしもうた」

    大正十四年、大阪。病弱だが勝ち気な女性記者・苑子は、担当する身上相談欄への奇妙な投書を受け取る。
    大手製薬会社・丹邨製薬の社長令息からの手紙であり、不審を覚えた苑子は、身分を偽り丹邨家に潜入することに。
    調査を進めるうち、その異様さが明らかになっていく。苑子を苦しめていた咳をただちに止める、真珠のような丸薬。
    一家の不可解な振る舞い。丸薬を怪しんだ苑子は、薬の成分分析を漢方医に頼む。
    返ってきた結果には、漢方医も知らない「骨」が含まれていた――。

    もう逃げられない。気付いてからが、本当の地獄の始まりだった。
    「丹邨家に巣くう災厄をあなたが払えることを祈ります」

    著者について
    ●北沢 陶:大阪府出身。イギリス・ニューカッスル大学大学院英文学・英語研究科修士課程修了。
    2023年、「をんごく」で第43回横溝正史ミステリ&ホラー大賞〈大賞〉〈読者賞〉〈カクヨム賞〉をトリプル受賞し、デビュー。

    • かなさん
      この作品、ザワザワし通しでした(^-^;
      私はこういう作品、すっごく好きです!
      独特の世界観、キレイで残酷で…心に残る作品でした。
      この作品、ザワザワし通しでした(^-^;
      私はこういう作品、すっごく好きです!
      独特の世界観、キレイで残酷で…心に残る作品でした。
      2025/07/31
    • ヒボさん
      かなさんが手にしてない「赤い蝋燭と人魚」(二階健さんver.)を思い出しましたよ。
      美しく、恐ろしく、悲しく、そして、忘れがたい作品…
      こう...
      かなさんが手にしてない「赤い蝋燭と人魚」(二階健さんver.)を思い出しましたよ。
      美しく、恐ろしく、悲しく、そして、忘れがたい作品…
      こういうのゾクゾクしますよね。
      2025/07/31
  • 女性新聞記者が製薬会社の秘密を探っていく、肺病に効く真珠のような薬の正体は何か… #骨を喰む真珠

    ■あらすじ
    大正時代の大阪、女性ながら新聞記者の職に就いていた苑子。ある日彼女の担当していた身上相談に、助けを求めるような怪しい手紙が寄せられた。

    送り主は大手製薬会社の息子孝太郎であることが判明。不信感が芽生えた苑子は邸宅に潜入することを画策、娘の礼以の絵の教師として入り込むことに成功したのだ。

    礼以との付き合いを深めていくうちに、肺の持病が悪化してしまう。真珠のような丸薬をもらって服用すると咳はすぐに止まるのだ。その薬の成分が気になった苑子は…

    ■きっと読みたくなるレビュー
    粘着力のあるホラーですね、まとわりつく厭らしさが怖い。そしてケホッ、ケホッ… なんだが読んでると息苦しくなりますね。

    ストーリーテリングが上手ですよね、展開がトントン拍子に進むから楽しく読書できるんです(怖いけども)。また大正時代なので言葉も分かりづらいかなーと思いきや、ほとんどストレスはありません。

    物語前半の苑子の潜入シーンが興味深いんですよ。刑事やスパイみたいに作戦を立てつつ潜入していく。ハラハラドキドキしちゃうし、これ映像でみたらもっと緊迫感があると思うんだよね。そして潜入したは良いものの、ちょっとずつ危険が差し迫ってくる描写が恐ろしい。

    一見普通の家族のように見えるんだけど、なにやら行動が怪しいのよね。そして一番の不安な要素は真珠のようなお薬。装画でお口に含んでる、白くて丸い薬ですよ。絶対のみたくない… ケホッ、ケホッ

    中盤以降は違った切り口になるところが上手ですね、物語として面白さと怖さがパワーアップするんです。こうなると読む手が止まりません、個人的には化粧水のシーンをぜひ映像で見てみたい。ヒリヒリしそうー!

    そして物語の後半は「惨劇」です。首謀者の動機と行動があまりにも卑劣で、とてもじゃないが読めない… 読むけども。しっかりとホラーのすさまじさを体験させていただきましたね。

    さて本作は大正時代、まだ女性の社会進出はこれからという時期なんです。登場人物のほとんどが女性ってところも読みどころで、物語の中でも社会的に不平等に扱われています。そして本作の肝の部分、この性差別と同じような文脈で、種類が区分けから惨劇が始まるんです。

    欲望には限りがなく、そのためには命すら簡単に奪う価値観って、なんなんでしょうか。いつまでたっても戦争は繰り返されるし、こんな話は物語の中だけにして欲しいと思いました。

    ■ぜっさん推しポイント
    本作の特徴として人と人の繋がりがやたら冷たい。関係性は深いんだけど、私は知りません、何の得もありませんって、やたら冷酷なんですよね。

    人間の温かみをわざと排除している、薄情さ表現しているのかなって思いました。この辺りもホラー文芸としてお上手だと思いました。

    • かなさん
      この作品私好きなんです!
      autumn522akiさんのレビュー、
      うんうん、そうそう、とか、共感できましたよ♪
      読んでて息苦しくなる...
      この作品私好きなんです!
      autumn522akiさんのレビュー、
      うんうん、そうそう、とか、共感できましたよ♪
      読んでて息苦しくなるとか、丸薬は飲みたくないとか、
      化粧水のシーンとか…赤い化粧水ですもんね^^;
      2025/03/10
    • autumn522akiさん
      かなさん、こんばんわです
      コメントいただき、ありがとうございます^^
      わかるー、圧迫感がエグかったですよね!
      化粧水使いたくなる気持ち...
      かなさん、こんばんわです
      コメントいただき、ありがとうございます^^
      わかるー、圧迫感がエグかったですよね!
      化粧水使いたくなる気持ちはめっちゃわかるけど、恐ろしすぎるっ
      2025/03/10
  • みなさんがレビュー上げられてるのを見て
    気になって、気になって、、、



    をんごくに続き、こちらも借りてきました!!!





    大正時代
    婦人記者の苑子のもとに不穏な手紙が届きます
    只事ではない雰囲気を感じ、手紙の主の丹邨家へ化け込み取材へ向かうことに



    身分を偽り丹邨家に潜入した苑子
    そこで目にしたものとは?
    丹邨家は、歪んでる、、、、






    なんだろう、空気を作るのがうますぎる!!
    大正時代というのがいいのだろうか



    言葉使いや時代背景も相まって
    不気味さが際立っています
    程よく不便な感じもいいんだろうな





    あまり読むタイプの作品じゃないけど
    ひきこまれてしまいました




    をんごくといい、こちらといい、
    ページを開けば別の世界に放り出されてしまう感じ
    すでに北沢ワールドが出来上がっています!!




    この作品なら許せてしまう展開
    後半はもう読む手が止まりませんでした(´;Д;`)





    今後も注目していきたいです(^ ^)

    • どんぐりさん
      super8さん

      大正ものもいろいろありそうですよね♪

      短編に、時代ものに、翻訳ものに、
      苦手意識のあるものいろいろあるんですけど
      みな...
      super8さん

      大正ものもいろいろありそうですよね♪

      短編に、時代ものに、翻訳ものに、
      苦手意識のあるものいろいろあるんですけど
      みなさんのレビュー見てると
      挑戦したくなります(*´꒳`*)
      2025/06/10
    • かなさん
      ですよね~!
      後半は読む手が止まらない…すごくわかります(*'▽')
      現実離れしているけれど、ひき込まれるんですよねぇ…
      北沢陶さん、...
      ですよね~!
      後半は読む手が止まらない…すごくわかります(*'▽')
      現実離れしているけれど、ひき込まれるんですよねぇ…
      北沢陶さん、私もこれからも読んでいきたいと思ってます。
      2025/06/11
    • どんぐりさん
      かなさん

      そうなんですよね
      現実離れしているのに、この作品なら受け入れてしまいました(*´-`)
      かなさん

      そうなんですよね
      現実離れしているのに、この作品なら受け入れてしまいました(*´-`)
      2025/06/11
  • 大正時代、病弱ながら勝ち気な婦人記者・苑子は、詩歌のようだが少し奇妙な投稿の手紙を受け取る。
    大手製薬会社の令息からであり、一通目,二通目と届いた時点で気になり三通目で文字の震えがわかり、身分を隠し娘の絵の教師というかたちで潜入する。
    部屋から出ない息子にすぐに懐いてくる娘。
    何かしら異様な雰囲気の家族を探ろうとするうちに苑子を苦しめていた咳を止める丸薬の効き目に驚き、密かに成分分析を頼む。
    そのなかには考えもしなかったある骨が…。

    逃げられない屋敷のなかで苑子はどうなったのか?
    気づいたときには手遅れで…だが、最後には婦人記者の操と苑子の妹・栄衣が地獄の恐怖を逃れて災厄に立ち向かう。


    命の危険を感じるような恐怖とぞっとするような悍ましさだったが、何を使っているのか、薬剤に含まれるものの怖さを考えてしまい、化粧品にしても化けるという文字が入っていることの意味を思うと成分をしっかり確認しなければ…という気持ちになった。






  •  「をんごく」の北沢陶さんの最新作、「をんごく」も結構好きなので期待してましたよ!期待を裏切らない作品、ううん、私的には「をんごく」よりこの作品のほうが好きかもです。

     時は大正14年、大阪実法新聞の女性記者新波苑子のもとに、身の上相談としての怪しげな投書が届く。それは、大手製薬会社丹邨製薬の社長令息である丹邨幸太郎からであり、彼の安否を含め心配した苑子は身分を偽り、持病がありながら丹邨家に潜入することに…。そこで出会ったのは、丹邨家の面々と秘書…そして苑子の持病に効果抜群の丸薬…。

     物語は2部構成で、女性記者の苑子が潜入し丹邨家の秘密に迫る第1部と、その後の解決編では、苑子の妹栄衣と苑子の同僚記者操が奮闘します。終始不穏な雰囲気で、ドキドキが止まりませんでした。予想だにしなかった展開になりますが、それはネタバレになるので触れません…。でも、設定に無理があるなぁ…とかは思わせない何かがあって、グイグイ引き込まれます!北沢陶さん、やっぱ好きだなぁ〜今後にも大期待です。

    • かなさん
      どんぐりさん、こんばんは!
      「をんごく」もぜひ〜!
      チャンスがあったら手にしてみて下さい(*^^*)
      どんぐりさん、こんばんは!
      「をんごく」もぜひ〜!
      チャンスがあったら手にしてみて下さい(*^^*)
      2025/03/07
    • かなさん
      しずくさん、こんばんは!
      私は「をんごく」も好きだけど
      この作品のほうがもっと好きです♪
      期待していいですよ(*´∀`*)
      しずくさん、こんばんは!
      私は「をんごく」も好きだけど
      この作品のほうがもっと好きです♪
      期待していいですよ(*´∀`*)
      2025/03/07
    • かなさん
      1Q84O1さん、こんばんは!
      図書館予約中なんですねっ(*´∀`*)
      早く読めるといいですね!
      レビュー楽しみにしています。
      1Q84O1さん、こんばんは!
      図書館予約中なんですねっ(*´∀`*)
      早く読めるといいですね!
      レビュー楽しみにしています。
      2025/03/07
  • 大正時代の大阪の言葉ということもあって、若干の読みにくさは感じたのですが、不気味なストーリーがテンポよく進んでいくこともあって文体に慣れると、読む手が止まりませんでした。

    個人的に本作のお気に入りポイントは、女性記者の潜入捜査のシーンです。実験と称し、奇妙なクスリを与えられ続ける描写は、とても恐怖に満ちていてゾクゾクするとともに、本作のヒール役にとても魅力を感じさせる描写でした。

    時代設定とオカルト要素が色濃い作品であるので、賛否両論分かれる作品かと思われますが、個人的には面白かったと思います。

  • コンコン…
    コンコン…
    ゴホゴホ!
    ゴホン!ゴホン!ゴホーン!
    と、咳に悩まされています
    咳とは古くからの友人で、何十年もながーいお付き合いをしています
    特に健康上、害はないです

    が、、、

    今年の1月にインフルになってから友人の暴走がすごいです!
    ゴホン!だけじゃなく、、、
    ガホン!グホン!ゲホン!の勢いで友人が止まらない!止まらない!
    ついには私の肺は悲鳴をあげ、肋骨は崩壊寸前に!
    痛い!とにかく痛すぎる。゚(゚´Д`゚)゚。

    友人の暴走に耐えれなくなり、インフル感染から1ヶ月後病院に助けを求めにいきました
    診察をして、レントゲンを撮り、念のため検査もしてくれました


    結果、、、

    先生曰く、

    「レントゲンもきれい、検査も正常、なーんにも問題ないです!」

    「ま、インフルの後遺症でしょう」

    「日にち薬になると思うのでの様子を見てください」

    とのこと


    それから、1週間…、2週間…、3週間…、と痛みに耐えながら1ヶ月後ようやく痛みが治まり始めてホッとしましたε-(´∀`*)ホッ

    咳に苦しんでいたあの時、もし、丹邨製薬の咳止め薬があれば、、、
    真珠のように白く、虹色じみた光沢のあるあの丹邨製薬の咳止め薬があればこんなにも苦しまなくてすんだはずなのに。゚(゚´Д`゚)゚。

    だけど、、、

    その丹邨製薬の咳止め薬は実は、、、!?
    ((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

    っていうお話です

    • 1Q84O1さん
      しずくさん

      姪っ子ちゃん大変!Σ(゚Д゚)
      もう、大丈夫なんですかね!?
      私もね、もしかしたら肋骨にヒビが…、ぐらいは覚悟していたんですよ...
      しずくさん

      姪っ子ちゃん大変!Σ(゚Д゚)
      もう、大丈夫なんですかね!?
      私もね、もしかしたら肋骨にヒビが…、ぐらいは覚悟していたんですよ
      だって、ジャンプしても走っても痛い、歩くだけで響いてくる、くしゃみなんてしたらもう悶絶ですよ(TдT)
      だけど、なーにも悪いところは無かったんですよ(^.^;
      ま、日にち薬が効いてきてほぼ治りつつありますが、まだ若干違和感と痛みが…(_ _;)
      2025/04/06
    • 1Q84O1さん
      ultramanさん

      そりゃ、そーでしょ!
      このメンツを見てください
      納得でしょw
      ultramanさん

      そりゃ、そーでしょ!
      このメンツを見てください
      納得でしょw
      2025/04/06
    • 1Q84O1さん
      どんぐりさん

      そーなんです
      私の友人なんです
      もう20年ぐらいはお付き合いしています
      もし、友人がまたどんぐりさんのとこにお邪魔になること...
      どんぐりさん

      そーなんです
      私の友人なんです
      もう20年ぐらいはお付き合いしています
      もし、友人がまたどんぐりさんのとこにお邪魔になることがあればどーぞよろしいお願いしますm(_ _)m
      2025/04/06
  • Tomoyukiさんのレビューを思い出しました。何故なら同じ事を激しく思ったからです。
    思ってたのと違うー!!!

    このパターンって2通りありますよね。
    ガッカリな場合と得したって場合。本作は完全に後者でした。

    時は大正、まだまだ女性の社会進出に理解のない時代。主人公の苑子はそんな中でも新聞社で婦人記者を生業としていました。
    与えられる仕事は有名企業のご婦人へのインタビューやお悩み相談の回答ばかり。隣席の同僚、操とは仲良しとは言えないけれど同じ婦人記者として共に男社会で戦っていました。
    そんな折、苑子の担当する人生相談に謎めいた詩が送られてきます。
    「私は溺れております
    青い家の中で朽ちていきます
    いずれ
    私は」
    差出人は大手製薬会社、丹邨製薬の嫡男の孝太郎からでした。どうにも引っ掛かりを覚え忘れられずにいた苑子の元に二通目の詩が送られて来ます。
    いよいよ、これヤバいんじゃね?と確信した苑子は丹邨家に単身でカチコミをかける事に…。

    丹邨製薬という表向きの会社を立ち上げている極道の二代目である孝太郎を救う為、正義感溢れる苑子は、己の肺病と闘いつつも組長の光将の首をとるために命を賭して殴り込む!!
    果たして細腕でどこまで立ち向かえるのか?!
    45歳とは思えぬ若さと美貌を兼ね備えた姐御、登世と、両親を顎で扱き使う長女、礼以の粘着攻撃を躱し、孝太郎を救えるのか?!
    テレレ〜ン♪テレレ〜ン♪(仁義なき戦いのテーマ)


    9割嘘です。

    だって本作も何も言えないシリーズなんです。Tomoyukiさんも何も情報を入れないでね、と助言して下さいましたが、これは確かにあまり前情報は入れずに読んで頂きたい作品です。

    一応、この程度は大丈夫かと思う所はご紹介しておくと、工業が発展しだした大阪の街は空気が汚れており、それが原因で肺を患ってしまう人達が増えておりまして、苑子もその内の一人。
    喘息のような症状で本当に苦しく、市販の薬も役に立たない。そんな時に身分を偽って入り込んだ丹邨製薬の試作品を、試してみてと礼以から渡されます。
    この薬が非常に優れ物で数分すると発作は収まり嘘のように楽になれるのです。
    孝太郎も同じ肺病で苦しんでおり、同じ薬を服用しています。

    もうこの薬無しでは生きられない。薬が切れる。薬を頂戴、このままでは死んでしまう。苦しい、苦しい。
    薬を…
    ああ、楽になれた。これで1日は大丈夫。
    でも夕方になると不安になる。薬が切れる、切れる、助けて、死んでしまう…
    どうして今日は薬をくれる時間が遅いの?1分1秒が長い、助けて、苦しい…苦しい…

    いや、怖いよ!!

    この辺からじわじわと湿った感触が纏わりついて来ます。盛り上がって参りました。和ホラーに関してはいくら湿度が上がっても不快指数は上がりませんので大いに湿って頂きたい。(なんか気持ち悪いな)

    ここにサスペンス要素も混じって来て、ジメジメとハラハラの猛攻に先が読めずに(いつも読んでないけど)ページを捲って行くと…
    突然の一本背負い!!

    思ってたのと違うー!!!

    北沢さん凄いな。2作目でこう来ましたか。
    このぶん投げられる感じは是非ともお読み頂き体感して頂くとして、本作は個人的にロマンを感じる大きなポイントがありました。
    ご近所が舞台だったので、馴染みのある駅名ばかりですし大正時代の街並みはこうだったのか、とノスタルジックな気持ちになれました。谷崎潤一郎も恐らく近所に居を構えている頃か(乙女の本棚を読んだ影響でずっとチラついていた潤ちゃんの影)
    この当時の大阪弁もはんなりしていて素敵でした。
    バンカラマントに憧れているのですが、残念ながらバンカラの学生は出て来ませんでした。

    しかし、そんなノスタルジックもラストの方で吹っ飛びます。そんなまさか…。
    また奈落への一本背負い…。
    嘘だと言って欲しい、もうやめて?!ユズルのライフはゼロよ?!!

    危ない、もう余計な事を書いてしまう前に今回の感想はこの辺で終わりにしようと思います。
    読む方によってはこの一本背負いが好みでない方もいらっしゃるかな。
    好みならば、最高の絶望と感動を味わえますので気になられている方はお手に取ってみて下さい。

    しかし大正時代の恋文は洒落てるなあ…私もこんなん貰いたい、音速で好きです、と返します。
    私を落とすのは簡単かも知れない。海辺の月が綺麗な夜に、桟橋かなんかでロマンティックな事を言って貰うか、洒落た花籠に入った恋文でも渡せばイチコロです(その前に落としたいと思ってくれる相手を探さねばならない。これが1番難易度が高いのであった)

    • yukimisakeさん
      1Qさん、お付き合いしましょうε=ε=ε=┌( ̄◇ ̄)┘
      1Qさん、お付き合いしましょうε=ε=ε=┌( ̄◇ ̄)┘
      2025/05/17
    • yukimisakeさん
      コルベットさん、次からそういう感じで観てください笑
      誰か死ぬたびに鳴りません?笑

      あー!たまにあるやつですね!お世話をかけましたm(__)...
      コルベットさん、次からそういう感じで観てください笑
      誰か死ぬたびに鳴りません?笑

      あー!たまにあるやつですね!お世話をかけましたm(__)m
      2025/05/17
    • きたごやたろうさん
      「いいね」ありがとうございます。

      こっちの方向に引っぱられそうな作品ですね笑。
      「いいね」ありがとうございます。

      こっちの方向に引っぱられそうな作品ですね笑。
      2025/05/18

  • 【もう逃げられない。気付いてからが、本当の地獄の始まりだった-】

    ✎┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

    大正十四年、大阪。
    まだ男の世界と言われてる新聞社で婦人記者として働く苑子。自身が担当する身の上相談に奇妙な手紙が届く。

    『私は溺れております。
    青い家の中で朽ちていきます。』

    差出人は大手製薬会社 丹邨製薬の社長令息・孝太郎。
    詩のような手紙はその後も二通 三通と続き
    やがて苑子は孝太郎の身に何か良くない事が起こっているのではと思うようになる。

    勝気でお節介な苑子は、丹邨家へ身分を偽り潜入することに…。

    若さと美しさが自慢の夫人
    人懐っこく愛くるしい容貌の長女 礼以
    病弱で引き籠もりの孝太郎は何かに怯えている

    「丹邨家は歪んでいる」

    一家の異様な関係を感じ取る苑子。

    ある日、持病の咳が止まらなくなった苑子は 礼以から真珠のような丸薬を渡される。 嘘のように咳が治まる薬を怪しみ 漢方医に薬の成分分析を依頼する。

    すると、丸薬には漢方医も分からない〇〇が含まれており-。

    「逃げとくなはれ…。僕みたいになる前に。」

    ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

    いやー!良かった!
    面白かった〜(*ˊ ˋ*)
    「をんごく」もすごく好きだけど こちらも期待を裏切らない面白さでした。

    前半はホラーと言ってもおどろおどろしい感じではなく。 礼以の着物姿や 丹邨家の大正ロマン感じる和洋折衷の御屋敷を想像すると 妖しくゾワゾワした感じが増し増しでワクワクです(語彙力 壊滅的 感想)。

    「をんごく」でエリマキという恐ろしいが憎めないキャラを生み出した北沢先生。今作も 美形な社長秘書の白潟譲や 猪突猛進型主人公の苑子、そして姉・苑子譲りのガッツの持ち主 妹の栄江と魅力的な登場人物がたくさん。

    ストーリーは、苑子の内部調査が進むにつれて緊張感が膨れていき…怖い怖い どーなるどーなる…と。人間の欲深さって恐ろしいな…と。

    えっ……………
    ええーーーーー?!?!

    全304ページのちょーーどド真ん中
    衝撃の展開に!!
    嘘でしょ… (・̥-・̥ )

    後半のストーリーはもう、、読んで下さい!!
    恐ろしい実態が!
    悲しい現実が!

    譲ぅ…
    栄江ぇ…

    イチーー
    スイハーーー
    (突然の謎の名前!もう!読んで!)
    。・゚・(*ノД`*)・゚・。

    とはいえ、ラストはスッキリホッコリ。良き。

    栄江が電車の中である物を受け取って 大事そうに旅行鞄にしまうシーンを読んだ時、私は栄江の数年後の姿が見えた気がしました。
    きっと、バリバリの職業婦人になると思う!!

    • ゆーき本さん
      いっきゅーさん
      なぬっ!あちら側の人間だったのか!!
      いっきゅーさん
      なぬっ!あちら側の人間だったのか!!
      2025/04/05
    • yukimisakeさん
      期待値がガンガン上がります!早く来ないかなー(*'▽'*)
      でも今、骨の折れるの読んでるのでもう少し後でも良いな。゚(゚´Д`゚)゚。
      進ま...
      期待値がガンガン上がります!早く来ないかなー(*'▽'*)
      でも今、骨の折れるの読んでるのでもう少し後でも良いな。゚(゚´Д`゚)゚。
      進まない事、進まない事…花見もしたいけど、桜の下で読んだろうかと思ってます。
      2025/04/05
    • ゆーき本さん
      早くユキの感想もききたいなぁ

      お花見いいね❀.*・゚
      今日 こちらは桜まつり開催してるよ
      夜桜見に行きたい
      早くユキの感想もききたいなぁ

      お花見いいね❀.*・゚
      今日 こちらは桜まつり開催してるよ
      夜桜見に行きたい
      2025/04/05
  • ユズル〜。・゜・(ノД`)・゜・。

    これは面白かった!
    サスペンス?ホラー?
    大正だから鬼滅の刃⁇笑笑

    編集部のお悩み相談に届いた意味不明な手紙
    怪し過ぎる内容に血気盛んに潜入する女性記者がみたものは……

    広いお屋敷に美魔女のごとき20歳は若く見える奥方様…
    助けを求めて手紙を出した病弱な少年
    バリバリ仕事をこなす社長としての父親
    何かあやしいイケメン秘書

    もう最初から薄気味悪さ満載!
    だけど場所が大阪だからちょっと平気ε- (´ー`*)

    謎が解けていくうちに
    アラ?アララ⁇そっち⁇⁇
    いや面白いけど:.゚٩(๑˘ω˘๑)۶:.。♡︎
    頭切り替えるから待って!


    内容は書けないからアレだけど…

    頑張ってユズル〜ユズルさん(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)

    やっぱ大正っていいわね。
    なんかこんなことあるかもね…って思ってしまう。


    読むの途中で止めれずこんな時間に(꒪⌓︎꒪)
    頭が冴えて寝れんわ〜
    おやすみジブリを聴きながら頑張って寝よう…



    • yukimisakeさん
      よっしゃ、張り切ってアレを狩って来ますかぁ!
      …ん?我々のアレ…?
      そんなもので宜しいならいくらでも(//∇//)
      よっしゃ、張り切ってアレを狩って来ますかぁ!
      …ん?我々のアレ…?
      そんなもので宜しいならいくらでも(//∇//)
      2025/05/26
    • yukimisakeさん
      マキさん、ちょこちょこ全部盛りです。
      マキさん、ちょこちょこ全部盛りです。
      2025/05/26
    • 1Q84O1さん
      ユッキーさんのアレは脱ぎたくなる成分が多く入っているのであまりお勧めはしませんが…
      ユッキーさんのアレは脱ぎたくなる成分が多く入っているのであまりお勧めはしませんが…
      2025/05/26
  • 一気読みの一冊。

    職業婦人への風当たりが強い大正14年の大阪を舞台に、女性記者が一通の奇妙な身上相談の手紙を受け取ったことから始まる製薬会社家族の知られざる秘密を描いたストーリー。

    この作家さんは時代の雰囲気に読み手をすっぽり包むのが実に巧く今回も一気読み。

    女性記者のお屋敷潜入、浮き彫りになる家族の歪み、一粒の丸薬を口に含んだその先に待ち受けるのは地獄か…ドキハラが止まらない。

    そして炙り出された最大の闇には予想外のおぞましさが止まらない。

    欲と哀しみと苦しみの嵐からの静寂、そして個々の再生への描き方が良かった。

  • (あらすじ)
    「僕はこの家から逃げられへん身にさせられてしもうた」
    大正十四年、大阪。病弱だが勝ち気な女性記者・苑子は、担当する身上相談欄への奇妙な投書を受け取る。
    大手製薬会社・丹邨製薬の社長令息からの手紙であり、不審を覚えた苑子は、身分を偽り丹邨家に潜入することに。
    調査を進めるうち、その異様さが明らかになっていく。苑子を苦しめていた咳をただちに止める、真珠のような丸薬。一家の不可解な振る舞い。丸薬を怪しんだ苑子は、薬の成分分析を漢方医に頼む。返ってきた結果には、漢方医も知らない「骨」が含まれていた――。

    独特な「をんごく」の世界観に魅了されたので、期待値があがるのはどうしようもない。装丁画(挿画は朱華)は最近読んだ『オパールの炎』にも似て、異様な雰囲気を醸していた。
    牽引力は最後まで「をんごく」に引けを取らないほどあったが、それまで主人公とばかり思っていた女性記者・新波苑子が早々と犠牲者になり消え、妹の栄衣に引き継がれた辺りから、テンションが徐々に下がっていった。苑子は生きていて最後に再び登場してもらう手はなかったのだろうか。 一方、人魚の礼以(れい)の獰猛さは虫唾が走るほど激しくなるばかりで、異人魚属同士の争いも相俟っての結末。「をんごく」が帯びていたそこはかとない哀愁の作風というか、ひと味が足りなくて共感できなかった・・・。
    小説の中で語られていた、当時の女性記者は正当な評価を認められずに「化け込み」記事を書いていたというフレーズ。化け込みとは女性記者が変装して様々な問題ある場所(職場や家庭)に入り込み、内実を記事に書いてすっぱ抜くという手法だったという。本書を読了後、すぐ図書館に予約を入れる。今現在、平山亜佐子さんの『明治大正昭和 化け込み婦人記者奮闘記』が手元にある。連鎖式で繋げていく読書の醍醐味は格別!

    • かなさん
      化け込みって、この作品で初めて知りました!
      面白い表現ですよね(*^^*)
      「明治大正昭和 化け込み婦人記者奮闘記」のレビュー
      楽しみ...
      化け込みって、この作品で初めて知りました!
      面白い表現ですよね(*^^*)
      「明治大正昭和 化け込み婦人記者奮闘記」のレビュー
      楽しみにしています♪
      2025/03/26
    • しずくさん
      本当に”化け込み”という表現は何とも云えませんよね( o̴̶̷̤̤̮ωo̴̶̷̤̤̮ )

      この手の本は他の本と並行しながら読むので長く...
      本当に”化け込み”という表現は何とも云えませんよね( o̴̶̷̤̤̮ωo̴̶̷̤̤̮ )

      この手の本は他の本と並行しながら読むので長くかかりそうです。
      中島京子さんが絶賛していたと書いてありましたよ。
      2025/03/26
  • ファンタジーでホラーでミステリー。

    ちょっと前に
    《全領域異常解決室》っていうホラーファンタジー的なドラマが藤原竜也さんの主演であったけれど
    それとカテゴリーは似ていると思う。


    八百比丘尼(やおびくに)伝説が絡んでくるとはその名前が出てくるまで全く気づかなかった。

    大正時代、働く女性という設定がストーリーの展開に効果的。

    今日もどこかで自分の理解を超えた、知らないタイプの人が同じように生活をしている。

    ヒト属ヒト科、ホモ・サピエンスだけかな…。

  • 読むのを楽しみにしていた本。恐ろしげなタイトルも生気を感じない表紙の女性も美しい。話も面白かったし、伝説として語り継がれている生き物たちは本当にいるんじゃないかと思わせてくれるリアルさもあった。
    だけどをんごくが面白すぎたからか、それに比べるとこちらは普通くらいな感じ。読み終わったあとの爽快感や納得感がやや低めだった。長い時間を掛けて心を蝕まれていった同胞たちや、もう無理だと悟った譲くんがあまりにも可哀想でもう少し救いが欲しかった。

  • 大正十四年の大阪で女性記者として身上相談欄の記事を担当する苑子のもとに奇妙な詩の投書が届く。相手は大手製薬会社の令息だった。
    丹邨家の内情と令息を救うため絵描きの教師として潜り込むことを決めたのだが…

    時が止まったかのような若く見える奥方、服用すればピタリと止まる丸薬。

    丹邨家の秘密をひとつひとつ暴くうちに読者は苑子と共に丹邨家へ引き込まれていく。時間を忘れて鳥肌を立てながら一気読みしてしまった。怖いのに続きを見たくなって知りたくなって今日はここまでにしようができなかった。

  • #読了 #骨を喰む真珠
    #北沢陶
    大正十四年。病弱だが勝ち気な女性記者・苑子は、担当する身上相談欄への奇妙な投書を受け取る…。

    苑子の持病の咳がピタリと止まる丸薬の成分は一体何なのか?
    ホラーとは聞いていたけど思いがけない悍ましい展開でした。

  • 大正時代、肺が溺れてゆくような物語。
    咽せ返る世界。息詰まる。苦しい。

  • 時は大正時代、新聞社に務める記者苑子がとある投書をきっかけに大手製薬会社の丹邨家に潜入する。投書を送った社長令息の置かれている状況を知り、何とか助けになろうとする苑子だが、気づいたときには彼と同じ状況に追い込まれていく。

    あらすじに触れずに読み始めたので全然予測のつかないまま進むうちに、丹邨家の歪さと不穏さに絡め取られるようだった。当時の煙害による咳症状はかなり苦しいものだっただろうと思う。自分だったら他とは一線を画す効能をもつ薬があったら依存してしまいそう。でもそれが得体の知れない成分でできていたら… そしてその正体を知ってしまったら… 身体の苦しみと薬を飲みたくない思いの間でどんどん追い込まれる恐ろしさを体感するようだった。

    後半は主人公が苑子の妹栄衣に代わり、新聞社のもう一人の女性記者、操と丹邨家の正体を探る。姉と似て強い正義感をもつ栄衣と現実主義的な操のコンビが、前半の苑子のパートとまた違った魅力で楽しめた。
    最後の展開は緊張感を持たせつつ、結構グロテスクになっていく。白潟さんの豹変、測りかねるその胸中と今後の長い命をどう生きていくのか… でも一番怖いのは命を犠牲にしてでも永遠の美や若さを得たいという人間の欲ということだろう。

    「をんごく」も大正時代や大阪という設定で、人間と人間外存在が入り混じる世界観だったが、今回も違った題材を使いつつ見事に表現されていると感じた。怖さだけではない、深いテーマを味わいつつ、最後は少し希望を感じて読み終えられた。

  • 面白いんだけどなー。
    面白いし、一気に読んでしまったけどなぜか多くの星の数をつけることを躊躇う作品だ。
    最後、救いがあることがよかった。、

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