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- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041152478
作品紹介・あらすじ
「僕はこの家から逃げられへん身にさせられてしもうた」
大正十四年、大阪。病弱だが勝ち気な女性記者・苑子は、担当する身上相談欄への奇妙な投書を受け取る。
大手製薬会社・丹邨製薬の社長令息からの手紙であり、不審を覚えた苑子は、身分を偽り丹邨家に潜入することに。
調査を進めるうち、その異様さが明らかになっていく。苑子を苦しめていた咳をただちに止める、真珠のような丸薬。
一家の不可解な振る舞い。丸薬を怪しんだ苑子は、薬の成分分析を漢方医に頼む。
返ってきた結果には、漢方医も知らない「骨」が含まれていた――。
もう逃げられない。気付いてからが、本当の地獄の始まりだった。
「丹邨家に巣くう災厄をあなたが払えることを祈ります」
感想・レビュー・書評
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社長一家に隠されたおぞましい真実に迫る。
生々しい表現が一際上手く、情景や臭いがありありと浮かべられ、見てもいないのに目を逸らしたくなる。
また、場面の展開も上手く、一転二転する状況にページを捲る手が止まらなかった。真実に近づくたびに、どのような結末を迎えるのか、先が気になるものの知りたくない、という気持ちにさせられる。
前作同様キャラも立っており、それぞれに惹きつけられる。
おすすめしたい一冊でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
わてが想像してたんの斜め上から来ましたわ。
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読み終えた人ならきっとわかってくれる感想。
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