仮面 (角川文庫)

  • KADOKAWA (2024年9月24日発売)
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本 ・本 (512ページ) / ISBN・EAN: 9784041152485

作品紹介・あらすじ

読字障害というハンディキャップを抱えながらもアメリカ留学の後、作家・評論家として活躍する三条公彦。知的で爽やかなイメージだが、決して他人には立ち入らせない領域があり、その私生活と過去は謎に包まれていた。一方、女性上司とともに行方不明者を捜査する宮下刑事は、おりしも白骨死体で発見された別の女性との不審な繋がりに気づく。はたして、三条は二つの事件に関わっているのか。真相を追う二人にも危機が迫る。

感想・レビュー・書評

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  • 久々の伊岡瞬さん!

    まぁ、文庫は読み尽くしたから、待つだけモード。

    帯の文言にワクワク

    ベストセラー『代償』『本性』を超える衝撃の怪物誕生!
    若きカリスマが隠し持つ最悪な秘密とは…

    人間は、誰でも仮面を被って生きている。
    大なり小なり、そんな面は、あるんかもしれんけど…
    けど、お前らは、大というより、特盛や!ちゃうわ(^◇^;) 特大や!

    なんやねんコイツら、
    人妻でなければ燃えないヤツ
     と
    無抵抗な相手を殴ることがほとんど唯一の快楽とかいうヤツ

    って.
    更に、歪んだコンビだなと自嘲しとる!

    そこまで、分かっててやめれんのか!
    その犠牲者は(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
    こんなヤツらが、テレビでは活躍する。一人は、イケメン。読字障害というハンディを逆手に取ってスターダムへ!もう一人は、そのマネージャーみたいなもん。

    しかし、自身の趣向を忘れた訳やなく、あちこちで人妻と…で、ヤバくなると…グサっ!
    この繰り返しで、犠牲者が…
    この繰り返しの対策で、アトリエとか作って…
    アトリエの意味知ってるか?
     美術家・写真家などの仕事場。画室・工房など。
    やで!
    お前らのしてる事は、単なる◯体◯理…
    なんか「冷たい熱帯魚」を思い出した!

    ラストは、結構、あっさり風味。
    こいつら、めっちゃ凶悪に見えんとこが、逆に後味悪し…

    • bmakiさん
      代償もかなりしんどかったもんなぁ。。。
      これもしんどそうですね(⌒-⌒; )
      代償もかなりしんどかったもんなぁ。。。
      これもしんどそうですね(⌒-⌒; )
      2024/10/03
    • ultraman719さん
      bmakiさん

      伊岡瞬さん、結構読まれてるやないですか!
      どんどん読みましょ!w
      bmakiさん

      伊岡瞬さん、結構読まれてるやないですか!
      どんどん読みましょ!w
      2024/10/03
    • 1Q84O1さん
      ゆーきさん

      でしょ!
      コメント欄2番目の人の枠お譲りしまーす!
      ゆーきさん

      でしょ!
      コメント欄2番目の人の枠お譲りしまーす!
      2024/10/03
  • 伊岡瞬『仮面』角川文庫。

    伊岡瞬は『代償』を読んでからのファン。文庫化作品で読んでいないのは初期の3作。当たり外れはあるが、高いレベルの面白い小説が多いと思う。

    本作はというと、何とも言えない後味の悪さだけが残る消化不良のストーリーと結末だった。伊岡瞬の作品の中では外れの部類に入るだろう。

    人間の誰にも裏表があり、仮面を被って生きているということなのか、登場人物の誰もが人に言えない過去や傷、秘密を持っている。


    浮気を続けるパン屋の主婦が白骨遺体となって発見される。その遺体には凄まじい暴力の痕が確認された。

    宮下刑事は女性上司の小野田刑事と共に行方不明となった、ある政治家の娘である主婦の行方を捜査する中、白骨遺体で発見されたパン屋の主婦との関係に気付く。

    その頃、世間では読字障害というハンディキャップを抱えながらもアメリカ留学の後、作家、評論家として活躍する三条公彦が人気を集めていた。三条は知的で爽やかなイメージだが、決して他人には立ち入らせない領域があり、その私生活と過去は謎に包まれていた。

    本体価格960円
    ★★★

  • 新年早々、クズの殺人鬼を読んでしまい気が重くなってしまった。
    最初の方は章ごとに主人公が目まぐるしく変わり、わかりずらい展開だったが、次々とその主人公達が殺されて行く。繋がって行く先に出てきたのは読字障害を抱える作家で評論家の三条。
    若い男女の刑事が出てきて、これが主役かと思うと肩透かし。どんどん死者が増えて行き、犯人の身勝手な理由に腹が立ってくる。若い刑事達の危なっかしい捜査とほのかな恋愛状況に救われる。
    タイトルは若い刑事が犯人に言った『どんなにうわべを飾ってみても、おまえたちがつけているのは反吐が出そうなほど腐った仮面だ』から来ていた。

  • 題名の"仮面"を被った人間ばかり登場する話でした。誰しも仮面は被っていると思う。そう分かってるのだけど、この作品に登場する仮面を被った人間は、仮面を脱ぐと変な人間ばかり。読んでて、まともな人間は出てこないのか?もう嫌だ、と思ってしまうほど。たいていこういう変な人間ばかりだと私は読むのが苦になってしまう。読んでも読んでも先に進まないぐらい。
    でもこの作品は面白かった。なんかあっという間に読めた感じ。苦手な暴力描写もあったりしたけど、そんなに気にならなかった。一番面白いと思ったのが、こういうサスペンスには珍しい胸キュンもあった。そういうギャップもあり、私はこの作品好きです。

    この作品は何年か前に書かれたものだと思うのだけど、作中に今世間を騒がしている事柄と同じことが書かれた箇所があった。某テレビ局と元タレントがやっていたような事、そのままなのではないのか?と思わせる。実際何があったのかは、私には分からない。そんな私が言えることではないけど、こういう事は常に行われてだんだろうなと思った。

  • 前半めっちゃ楽しい、後半イライラ。
    クズはクズでもあり得なさすぎるー、、、

    代償と本性の方が個人的には面白かったです

  • 「仮面」

    人は誰しも何かしらの仮面を被っていて、登場人物達もそれはそれは大きな仮面を被っていました。
    割と最初に犯人分かりますが、後半戦の展開の速さはめっちゃ引き込まれてあっという間に読了。
    今回の「仮面」は、とても面白かったです。

  • なかなか難しいテーマだったのかなと思う。障害とテレビをメインに置いて、仮面をつけるという味付けがうまく作用はしたか。何件かの殺人事件が三条にどう結び付いていくのか、予想が出来ずワクワクする。群像劇でミステリー色が強い展開は好きだが、刑事パートが長くなると、少し読むペースが落ちてしまったかも。終盤はやはり伊岡瞬色がバリバリ出てくるが、犯人がバタバタせずあっさり諦めるのはちょっと斬新な上に現実的で良かった。

  • -------------------------
    衝撃の怪物誕生!
    若きカリスマが隠し持つ
    最悪な秘密とは
    -------------------------
    よく行く書店で大々的い展開されていた本作。
    タイトル、帯、表紙、全てが不穏で読むを躊躇いましたが、好奇心に勝てず。笑

    識字障害というハンディキャップを乗り越え、
    アメリカ留学、作家、評論家として活躍している
    三条公彦。
    行方不明者と発見された白骨遺体。
    全く関係のない両者につながりがあるとしたら…

    最後は「ええええ…!!!」ということの連続で、
    「おいおいおいおい」と思いながらも、
    始まってしまった物語を途中で終えるなんてできず、
    本当に一気読みでした。

    ボリューム含めて重ためのミステリーを読みたくて手に取ったので、読後は意外と軽かった…かもです。笑

  • 前にこの作家の作品を2冊ほど読んだ。
    面白いが何となくスッキリしなかったと言う印象がある。
    それと比較して本作はかなり面白い。
    何人かの登場人物からの物語が語られる構成だ。
    途中で犯人がほぼ分かるが、もう一段物語を絡めている所が良い。唯一言えば、「秘書:菊井早紀」の心変わりに至る過程や物語が読みたかった。

  • 犯行や事件の裏にどんな意図があるのか、背景があるのかと思ってドキドキしてどんでん返しを期待してしまったから、なんだか拍子抜けしまった作品。
    期待値を高めすぎてしまった…

    本の感想ではないんだけど、最近自分の想像や常識を超えた範疇の話しや展開になってくると、どんな思考からきてるんだろうとか、どんな過去があったんだろうと想像しちゃうことが多くて、現実は割と冷静に考えるけど物語だと期待値だったり想像が膨らみすぎて、勝手に期待しちゃって逆にあれぇ!!ってなることが多いな。
    なんかなんだろ、勿体無い本の読み方してる気がする!!!

    読了日:2024年11月20日

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著者プロフィール

1960年東京都生まれ。2005年『いつか、虹の向こうへ』(『約束』を改題)で、第25回「横溝正史ミステリ大賞」と「テレビ東京賞」をW受賞し、作家デビュー。16年『代償』で「啓文堂書店文庫大賞」を受賞し、50万部超えのベストセラーとなった。19年『悪寒』で、またも「啓文堂書店文庫大賞」を受賞し、30万部超えのベストセラーとなる。その他著書に、『奔流の海』『仮面』『朽ちゆく庭』『白い闇の獣』『残像』等がある。

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