ロスト・スピーシーズ (角川文庫)

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  • KADOKAWA (2025年1月24日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (480ページ) / ISBN・EAN: 9784041152492

作品紹介・あらすじ

南米アマゾンにはがんの特効薬になる「奇跡の百合」があるという――。アメリカ大手製薬会社が招集した探索チームに加わった植物学者の三浦は、製薬会社社員、ボディガード役の金採掘人、植物ハンター、現地の大学生という奇妙な面々と共にアマゾンに踏み入っていく。出発早々、正体不明の男たちから命を狙われ、さらに過酷な自然に死の危機に瀕する彼ら。しかし、三浦には決して後戻りできない理由があった。そして探索チーム全員がそれぞれに思惑を隠し持っていた――。どんでん返しの名手が仕掛ける、予測不能のミステリ。

感想・レビュー・書評

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  • 下村敦史『ロスト・スピーシーズ』角川文庫。

    南米アマゾンを舞台にしたサバイバル冒険小説。

    冒頭からの南米アマゾンの描写に船戸与一の冒険小説を思い出し、本作もそういうレベルの作品であることを祈った。

    まあまあストーリーは面白いのだが、主人公が危機一髪という場面で明らかなるご都合主義的な展開が何度もあるのが腑に落ちない。そして、余韻を残すでもなく、得られるものの無い結末というのも残念である。


    植物学者の三浦は、製薬会社社員のクリフォード・スミスの要請で南米アマゾンに癌の特効薬になるという『奇跡の百合』を探す探索チームに加わる。そのチームには金採掘人でボディガードのロドリゲス・シウバ、植物ハンターのデニス・エバンス、環境問題を学ぶ大学生のジュリア・リベイロという一癖も二癖もある面々が加わる。

    漁船で川を遡上を始めた早々に謎の2人組の白人に襲撃された探索チームは漁船を捨て、アマゾンの密林の中に徒歩で踏み入る。2人組の白人に加え、彼らをアマゾンジャガーやアナコンダなどの自然の恐怖が襲い掛かる。

    植物学者の三浦がアマゾンの密林の中にこだわる理由とは……

    タイトルの『ロスト・スピーシーズ』の意味とは……

    本体価格1,060円
    ★★★★

  • 垣根涼介さんのワイルドソウルにも、日本から南米への開拓移民の悲惨さが描かれていたのを思い出した。

    成功例もあるのでしょうが、全員が全員成功できる事ではないので、多くの人が苦渋を呑み異国の地で倒れて行ったのだろうなぁと思います。

    現在の日本は人口減少にあるので、異国への移民政策は取らないでしょうが、都市部から地方への移住推進は成功例だけがピックアップされ、どれだけの人達が、どんな苦境に立たされているかを考えていく必要が有るのでは?と思いました。


    ジャングルには危険な生き物がたくさんいるようで、私は蛇が大の苦手なので、アマゾンに行く事は一生無いだろうと改めて思わされました。



    アマゾンの奥地にあるとされる『奇跡の百合』は癌の特効薬になる!?

    アメリカの製薬会社が招集した(製薬会社社員、植物学者、植物ハンター、現地の金採掘人)探索チームはアマゾンの奥地を目指して行くのだが、現地の大学生と名乗る謎の女性をパーティに加え、出発した途端、謎の白人達から襲撃を受ける!!!

    探索メンバー全員が怪しいジャングルサバイバル小説!!!


    因みに、本作が私にとっての1,000冊目の読み終わった登録になります。

  • 本書きミステリーあり、山岳ミステリーありはたまた社会派ミステリーもと、作品ごとに領域を変えている著者の今作は、王道の冒険小説。
    植物学者の三浦は、がんの特効薬になるという「奇跡の百合」を求めて、アメリカの大手製薬会社が招集したチームに参加する。
    しかし、4人で構成されたこのチームには各人ともに異なる思惑が秘められていた。
    途中、現地の女子大学生も加わり、正体不明の男たちに襲われ、過酷な自然の脅威にも晒されながら、アマゾンの奥地を目指す。
    次々と襲いかかる危機に目が離せない。原住民や日本からのブラジル移民の話も挿入され、歴史の残酷さを描き出す。
    危機の脱出には、ご都合主義的な面がなきにしもあらずだが、エンターテイメント。の面白さが削がれることはない

  • 『奇跡の百合』を求めて始めるアマゾンでの冒険小説。現地に住むセリンゲイロと呼ばれるゴム採取人達は、騙されて買いたたかれて、騙されていることに気づかないように教育も受けられず、自給自足も許されない、ひどい扱いをされている。

    また、戦後に多くの日本人がブラジルに渡ったときも、肥沃な土地と聞かされて行ったのに、木の根を食べるほどの貧しさで、借金ばかりが増えるしくみになっていたことも詳しく書かれている。どちらも
    一部の人間の富のために、弱い立場の人間がより苦しさを強いられる。

    そんな中、希少な植物『奇跡の百合』を探しにアマゾンへ向かうが、事態は思わぬ方向へ。

    ロスト・スピーシーズとは絶滅の危機に瀕している、もしくはすでに絶滅することが決定している種類の何かである。生物、植物はもちろん、少数民族の人間達も含まれ、彼らの言語や文化も永久に失われてしまう。多様性について考えさせられる小説だ。


  • 202501/面白かったけど、展開も登場人物も都合よい感じではあった。毎回面白いので、下村敦史作品の期待ゆえハードルあがってるのもあるけど、ちょっと物足りなさはあった。舞台であるアマゾンの自然の脅威や、開拓移民の過酷さ残酷さが伝わってくる描写は見事。
    感想とは関係ないけど、これに限らず小説や漫画等で、会話のごく一部だけとかに外国語(「オブリガード、ところで…」みたいな)チャンポン表記するのは何故?

  • 面白いような気もするし、そうでもない気もする。
    設定に無理があるのか、文章が下手なのか。

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著者プロフィール

1981年、京都府生まれ。2014年に『闇に香る噓』で第60回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。同作は「週刊文春ミステリーベスト10 2014年」国内部門2位、「このミステリーがすごい! 2015年版」国内編3位と高い評価を受ける。著書に『生還者』『難民調査官』『真実の檻』『失踪者』『告白の余白』『緑の窓口 樹木トラブル解決します』『サハラの薔薇』『法の雨』『黙過』『同姓同名』『ヴィクトリアン・ホテル』『悲願花』『白医』『刑事の慟哭』『アルテミスの涙』『絶声』『情熱の砂を踏む女』『コープス・ハント』『ロスト・スピーシーズ』などがある。

「2023年 『ガウディの遺言』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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