家に棲むもの (角川ホラー文庫)

  • KADOKAWA (2024年9月24日発売)
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本 ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784041152560

作品紹介・あらすじ

――天井を見ていると、引き摺り込まれちまうよ。

畳は腐り梁は限界、崩れ落ちそうな巨大な襤褸屋敷――
姑の世話をするため、文子は単身赴任の夫と離れ、娘と姑の3人でこの家に暮らし始めた。
屋敷に住み続けることに並々ならぬ執着を見せる姑、
家の中で不審死を遂げた舅の噂、娘だけが目撃する謎の老婆。そして屋敷中で感じる不気味な気配……
違和感の数々に導かれ、やがて文子はこの家に隠された驚愕の真実に直面する(「家に棲むもの」)。

ホラー短編の鬼才が放つ悪夢の7編。

感想・レビュー・書評

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  • 不気味で恐ろしく、異様な世界に惹き込まれ、グロすぎな話もあり、面白かった。「家に棲むもの」「お祖父ちゃんの絵」がとくに怖かった·····。

  •  どこか異常な世界観で描かれる七つのホラーが収録された短編集で、起こっていることはめちゃくちゃな筈なのに何故か部分的にだけど納得してしまうような不気味さが終始漂っていた。『家に棲むもの』『お祖父ちゃんの絵』が特にズシンと来た。

  • この人の本で読んだのは玩具修理者に続く2作品目だけど、なんかどれもねちょっとした気持ち悪い感じがある
    生理的に無理、みたいな気持ち悪さ。
    短編だからさくさくよめた。

  • 2025.3.13読了
    『家に棲むもの』の「いや……根本的な違和感を解決してなくない?」という感じ、とても消化不良感があって好きだったな〜。著者のホラーは幽霊とか怪物とかではなく、人の果てしない好奇心とか狂気が起こすホラーなのでとても好き

  • どれも短くてさくさく読めるけど、しっかり悍ましい。気持ち悪い。生理的にも精神的にも嫌悪感を催す。(とても褒めてる)肉の描写は特に群を抜いてる。

  • 「何が食用かなんて、その国その宗教で勝手に決めているのよ。全部人間の都合で決めたこと。なんの根拠もないわ」


    なぜって、僕は「オタク」だから。

    「探偵が犯人なのはルール違反だからさ」

  • 畳は腐り梁は限界、崩れ落ちそうな巨大な襤褸屋敷―姑の世話をするため、文子は単身赴任の夫と離れ、娘と姑の3人でこの家に暮らし始めた。屋敷に住み続けることに並々ならぬ執着を見せる姑、家の中で不審死を遂げた舅の噂、娘だけが目撃する謎の老婆。そして屋敷中で感じる不気味な気配…(e-honより)

  • 小林泰三さんのホラー短編集
    お気に入りは表題作の家に棲むものと肉。
    ホラーとして十分におどろおどろしいながらもユーモアに溢れているのが、小林泰三さんらしく読む手が止まらなかった。

  • ストロングババア

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著者プロフィール

1962年京都府生まれ。大阪大学大学院修了。95年「玩具修理者」で第2回日本ホラー小説大賞短編賞を受賞し、デビュー。98年「海を見る人」で第10回SFマガジン読者賞国内部門、2014年『アリス殺し』で啓文堂文芸書大賞受賞。その他、『大きな森の小さな密室』『密室・殺人』『肉食屋敷』『ウルトラマンF』『失われた過去と未来の犯罪』『人外サーカス』など著書多数。

「2023年 『人獣細工』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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