- 本 ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041153819
作品紹介・あらすじ
社会人2年目で独り暮らしを始めた渚は、完璧な母親にいつも先回りされてきたからか、ゆで玉子すらおいしく作れない。職場でも機転の利かなさを実感するばかりで、仕事人間になれるとも思えない。そんな中参加したBBQで「鍋の中を覗いてみたら?」と言われ衝撃を受ける。
そうか、料理も仕事も、実際になにが起きているか自分の目で確かめなくちゃ――。
迷える女子が自分なりの生き方を見つける、お仕事×お料理小説!
感想・レビュー・書評
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おもしろかった!
読み始めてすぐ好みだと直感で感じてしニヤニヤ。
郵便局窓口業務から本社勤務の事務職になった社会人2年目の渚。
独り暮らしを始めたものの、ゆで卵ですら上手く作れないことにショックを受ける。
社食で親しくなった課長と米田さん。3人のトークが楽しくって、そのやり取りをずっと見ていたかった。
料理苦手な人談義が面白すぎる。
表現が絶妙! 上手いこと言うなぁ。
何事も完璧な母親と合わず“宿敵”だと語る渚の心情や、料理にチャレンジしていく過程でいろいろな気づきや学びを得ていく様子。
考え方の重なる部分がありナルホドと思えた。
料理も母親との関係も確実に前進してる。
心の声や葛藤、セルフ突っ込みがツボでした。
読みやすくて楽しくて、あっという間に読了。満足度大でした!
今後の新たな展開と続編が楽しみです。
『苦手な料理をがんばってみたら、知らない自分が見えてきた。』詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
社会人2年目。
ゆで玉子も作れなかった渚が母親へのリベンジ精神と職場の仲間にも助けられ料理にも仕事にも成長していくお話。
まあ、仕事はいろんな仕事あるし、職場の環境もあるから二年目ここまでなるかどうかは解らないし、料理も興味があるかどうかで成長度合いが違うだろな。まあ小説だしね。
オムライス作りたくなった(笑) -
凝った料理でもなく、定番料理でもなく、人並みの料理でもなく、自分が美味しいと思うものが作れたら、それでいい。
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自分がおいしいものを作るって、シンプルだけど大事なこと。渚ちゃん、前半の料理への奮闘が可愛らしくてニマニマしてしまった…。米川さんと課長との会話もまた楽しい。レシピ本は写真集、なるほどなー。なんだかいつもよりほんの少し料理したい気持ちが生まれたような。
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主人公が料理を通してお仕事、自分のあり方を見つけていくお話し
鍋の中を覗いてみる、中を見なければわからないは上手にかけてあったなぁと思う
主人公が後ろ向きになりすぎず前に進んでいく力が羨ましく感じた -
頑張れ!! 渚ちゃん!
って気持ちで読ませてもらいました
料理って本当に奥深いんだよなぁ~
かんたんに思えるけど、ゆで卵ですら、奥深い
キャリアウーマンの経歴をもち、家事を完璧にできちゃうママとの価値観の闘い(笑)は、共感しかなかった
まさにAIマザーなんだもん、渚ちゃんママ
読了後も、渚ちゃんに幸あらんことを、って願いたくなるくらい、主人公が魅力的でした♥️ -
読み終わった後味が凄くいい
お料理も仕事もできなかったソースちゃんが
成長していくお話
ソースちゃんだけでなく まわりにいる人も
成長していく感じが心地いい -
自分の目で見て、考えて、体験して、初めて見える景色がある。
母親が子を思いながらも燃やす対抗心のシーン、面白かった! -
「料理が好き」と言えない人への応援歌。100点じゃなくてもいい。いつも素晴らしくなくていい。自分らしく。
「頑張ろう!」と叫ぶのではなく、応援してくれる。寄り添ってくれる。それが一番ありがたい。
著者プロフィール
賀十つばさの作品





