あかずめの匣 (角川ホラー文庫)

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  • KADOKAWA (2025年3月22日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784041154687

作品紹介・あらすじ

その怪異は人を閉じ込めて殺す。すべての真実をあなたは解き明かせるか。

冠村には“窒息の家”と呼ばれる廃墟があり、「あかずめ」という怪異の言い伝えがあった。
離婚を機に地元の冠村に戻った介護と育児に追われる女性、後輩達と“窒息の家”に足を踏み入れた大学院生、
ある目的のために「あかずめ」の呪いを探る高校生、代々呪いを受け継いできた赤頭家の女。
「あかずめ」に関わった4人の物語から、呪いの条件を見破り、死を回避せよ――。

『ゆうずどの結末』が話題を呼んだ滝川さりによる、新たな体験型ホラー誕生!

みんなの感想まとめ

恐怖とミステリーが交錯する物語が展開され、読者は「窒息の家」と呼ばれる廃墟に秘められた呪いの真相に引き込まれます。人を閉じ込めて殺すという怪異「あかずめ」の言い伝えが、どのように成立するのかを推理しな...

感想・レビュー・書評

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  • 過疎村にある廃墟「窒息の家」と人を閉じ込めて殺すとされる怪異「あかずめ」の言い伝え。

    「窒息の家」に入ったら呪われるのか、敷地に入ったら呪われるのか、村に入ったら呪われるのか、「あかずめ」の言い伝えを聞いてしまったらなのか…
    呪いの成立条件を推理していくと、遠いところにあったはずの呪いがヒタヒタと読み手側に近付いてくる怖さ。

    ホラーにミステリー要素も含まれており、確かに帯に書かれている通り「新感覚・体験型ホラー」だった。

  • 怖い呪いの背景には悲惨で哀しい出来事があったために最強の呪いが出来上がってしまった。色々な事情を抱える人たちの救いになっていたり、呪いを解くためにミステリー要素も入っていたりで面白かった。最後の最後で本が閉じられなくなった。

  • 冠村には"窒息の家"と呼ばれる廃墟があり、「あかずめ」という怪異の噂があった。
    離婚を機に地元の冠村に戻った介護と育児に追われる女性、後輩たちと"窒息の家"に足を踏み入れた大学院生、目的のため「あかずめ」の呪いを探る高校生、代々呪いを受け継いできた赤頭家の女。
    「あかずめ」に関わった4人の物語から、呪いの条件を見破り、死を回避せよ。


    「あかずめ」という怪異にまつわるホラー小説です。
    いわゆる読者体験型小説というか、小説を読みながら自らも呪いを回避する手段を探っていくような雰囲気になっています。
    閉所恐怖症には辛い描写が多いので要注意。
    言ってしまえば、こういうアプリ使うような方たちにはなかなかクリティカルな呪いすぎてどうしようもないので、もうみんな一緒に呪われよう(笑)

    怪異や呪い以外にも、それぞれの語り手の事情や鬱屈など、ヒューマンドラマ的な部分が心にずっしりきて気分が沈みます。

    同作者さんの『ゆうずどの結末』も呪い系ホラーで面白かったですが、こちらのほうが逃れられない閉塞感があって怖いかも。
    ちょっとミステリ要素もある、呪いの沈鬱ホラー好きな方におすすめです。

  • 滝川さりさんの本は、ゆうずどの結末に続いて2冊目。ホラーはあまり期待しないで読むようにしているのですが、滝川さんの本は前作がとても良かったので期待して読み始めました。

    最初から引き込まれて一気読み。流石の牽引力。やっぱり書き方が上手い!物語の構成や演出、登場人物の心理描写や風景の描写とか全て。そしてしっかり怖い。どの章も怖かった…。

    エピローグでしっかり解説してくれるのでその点も親切。分かった上でもう一回読み返したくなるなあ。オチもいい。読後感は最悪だけど、ホラーはこうでなくてはと思ってしまう。他の作品も読んでみたくなりました。おすすめです。

  • この本を読んでいる途中で、鼻が詰まって息ができず、夜2〜3時間おきに起きるという不調が出ました
    何かのアレルギーが酷くなったそうですが、何のアレルギーが要因になっているかは不明
    結局12月に手術が決まったのですが
    この本の呪いの死因は全て窒息です

    本気で呪われたのかと震えました

    ミステリー要素のあるホラーとの前情報で読み始めました
    逆のホラー要素のあるミステリーはとても面白い作品が多く、好んで読んでいますが
    ミステリー要素のあるホラーは、今まで中途半端で残念だった作品が多く
    今回もあまり期待しないで読んだのですが
    ちゃんとミステリーだったしホラーでした

    犯人を探すミステリーではなく
    どんな条件が揃ったら呪われるのかを、読者が共通点を探すミステリー
    ちゃんと怖いです
    理不尽な呪われ方
    没入できる感じではなく、さらりと読めます

    偶然に私生活とリンクしてしまったのも相まって面白かったです

  • その怪異は人を閉じ込めて殺す。
    冠村には「あかずめ」と呼ばれる怪異の言い伝えがあった…

    ぎゃーーー!!
    背筋が寒い!!

    あかずめとは一体なんなのか?
    呪われる条件とは??
    読み進めるとちゃんと理由がわかるのがよかった!
    各章の構成もよき!
    2度読み必至!!

  • 「窒息の家」
    「呪いの死者」
    「密室のあなたへ」
    「赤頭家の人々」
    四章で構成された連作短編集。

    人口千人程度が暮らす冠村には“窒息の家”と呼ばれる廃墟が存在し、『あかずめ』という怪異の言い伝えがある。

    呪いを解く為に考察する者もいれば、呪いを利用する者もいて人間の底知れぬ悪意にゾッとした。

    次々と登場人物に襲い掛かる死の恐怖に、読者の自分まで終始息苦しさを覚えた。

    一章はイヤミスの様な読み心地で結末に鳥肌。
    読了後、しばらくは閉ざされた空間に行く度にこの物語を思い出しそう。

    ホラーとミステリーが融合した読者体験型怪異小説。


  • その怪異は人を閉じ込めて殺す。冠村には「窒息の家」と呼ばれる廃墟があり、「あかずめ」という怪異の言い伝えがあった…。
    読ませるホラーという感じ。

  • 友人から呪われたかもしれない、と考える大学生の男性。本屋で、情報を得られそうな本を見つける。
    タイトルは、「あかづめ」。
    ー閉じ込めて窒息させて殺すー
    その本は4章立てで、3章まではあかづめの呪いと関わった人達の話。

    第1章は、離婚した後、母親の介護のために娘を連れて田舎に帰った女性の話。そこには、「窒息の家」と呼ばれ恐れられている廃墟があった。

    第2章の主人公は、後輩たちと廃墟に肝試しに行った大学院生、友貴。一緒に行った後輩たちが次々に不審な"窒息死"を遂げてしまい‥。

    第3章では、父親に死んで欲しい女子中学生が、教師から「ある呪い」を教えられる。それは、条件を満たすと対象者が窒息死するというもの。しかしその為には、自身が一度呪われた後生還する必要があった。

    そして最後の章は、呪いを産み出してしまった家のなんとも陰惨な話。

    冒頭の男性、なぜ友人から呪われるかというと、ちょっと一筋縄ではいかない、同情できなくもない経緯がある。本を読み終わり、呪いが発動する条件を必死に考察し、なんとか助かろうと足掻くのだけど‥でも‥ダメだった!
    条件は間違っていなかったけど、解釈の範囲が大き過ぎて、こんなのから逃げるの無理なんだけど‥。

    最後のページをめくったら、たった1行‥ヒェッ。
    いやいや‥怖かった〜。

  • とある村の“窒息の家”と呼ばれる廃墟。そこにいる“あかずめ”という怪異は人を閉じ込めて殺す…

    読んでいると確実に読者も呪いの条件を満たしてしまうので、呪いの発動条件、解除方法を考えながら読み進めるまさに体験型ホラー。
    ミステリー要素もアリで面白かった!
    そして怖かった…!

  • サラッと読めそうなホラー小説を求めて手に取った1冊。
    「体験型ホラー」との謳い文句を見て
    中身を見なくてもなんとなく予想がついてしまったので
    読む前からネタバレくらった気分で少しションボリ。

    しかけ部分を読んでも、やっぱそうきたかーといった感じ。

  • しっかり怖い体験型のホラー。
    前作のゆうずどの結末に続き、クオリティの高い
    ホラーでした。

  •  『ゆうずどの結末』を彷彿とさせる体験型ホラーで、『あかずめの匣』という怪異の恐ろしさ、何とか呪いを解こうと足掻く人々の必死の考察、四つの短編から感じられる違和感の正体など怖いはずなのに面白く、まるで自分が小説世界にいるような読書体験だった。

  • 評価が高く、大好物な村もののホラーということで期待値が高すぎたのか…
    自分にはあまり合わなかったけど、確かに体験型ホラー。

  • ゆうずとに続き、こちらも面白かった。
    因習、人身御供、呪い、村の廃墟、、好きな人は前情報なしで読みましょう。
    徐々に紐解かれていく呪いの謎。
    知ってしまったら回避不可能。

  • あかずめとは何か?あかずめに呪われる条件とは?
    前作同様体験型ホラーと謳われており、まさにその通りだった。
    著者は日常を侵蝕してくる恐怖、呪いを書くのが上手く惹き込まれる。私は読み進めていくうちに緊張して動悸がしてしまった。
    様々な手法を用いて読者の恐怖心を煽り、感じる怖さが一辺倒ではないのもやはり飽きない。
    謎が明かされるたびに先の展開が気になった。とても好みだった。

  • 因習村、フォークロアホラー。”あかずめ”という謎の呪いがキーワード。この作者は「ゆうずどの結末」で知りましたが、それより読み応えがあって◎ 各章通じて“あかずめ”について書かれていて、エピローグで見事に回収。怖いというよりすごい!と感じました。こちらはおすすめ。

  • この物語は、友人に「あかずめ」という言葉で呪われたと気づいた主人公が、偶然見つけた同名の小説を通して呪いの謎を解き明かしていくホラー小説です。

    小説は、「あかずめ」というタイトルの4つの短編で構成されており、主人公は物語を読み進めながら、呪いのロジックを解き明かしていきます。

    正直なところ、最後のオチは少し期待外れでした。しかし、全体的な構成はとても面白く、一気に読み終えてしまうほど引き込まれました。

    ホラー小説としてだけではない魅力がある作品です。

  • ゆうずどでも際立ってた「ミスリードへの誘導上手」が、ばれないぎりぎりまで攻めてきててどきどきしたあ
    読み返すときちんと気づくけど、初見では「ん?」と思ってもなんとなく流せてしまう、言葉の省きかたが本当にお上手。
    最後は「こわい!」よりも「うまい!」が先に来てにんまりしてしまったよ。次回作も楽しみ!

  •  「ゆうずどの結末」がめっちゃ怖くて印象に残っていたんで、この作者の別の作品も読んでみようと思いました。
     「プロローグ、第1章〜第4章、エピローグ」から構成される「あかずめ」についての呪いの話でしたが、この小説も怖かったです。
     あかずめの条件①:あかずめの話を知ること、条件②扉を開けて閉じた空間に入り、扉を閉めること」本作では何回も出てきましたが、これをもとに、第1章と第2章が印象に残っています。第1章では窒息の家というタイトルだけで印象に残り、第2章ではあかずめを追究する学生たちが、次々と亡くなってしまうところが印象に残りました。

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著者プロフィール

滝川 さり:1992年生まれ、兵庫県神戸市出身。2019年、「お孵り」で第39回横溝正史ミステリ&ホラー大賞〈読者賞〉を受賞して、デビュー。現在大学職員。

「2020年 『おどろしの森』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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