琥珀色の騎士は聖女の左手に愛を誓う (角川文庫)

  • KADOKAWA (2025年1月24日発売)
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本 ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784041155233

作品紹介・あらすじ

魔獣という外敵から、聖剣と聖女によって護られているアイクラント王国。
聖女のみが、聖剣が持つ魔獣を鎮める加護の力を行使することができるが、その感情が糧として必要となり、救国の巡礼の間に聖女は感情を喪ってしまう。
その犠牲の代わりに、無事2年間の勤めを果たせば、王族かその縁者と結婚できる栄誉が定められていた。
しかし、今代の聖女リネッタ・セリエスが婚約者として指名したのは、王族でもなんでもない伯爵家の次男坊で、いわくつきと囁かれる黒騎士クウィル。
縁談から逃れたいという打算から不釣り合いな申し出を受けたクウィルだが、美しいが、人形のように感情が読めないリネッタとの距離感に四苦八苦する。
だが、この婚約はやがて互いの運命を大きく変え、建国に秘められた忌まわしき秘密をも明らかにしていくことになって――。

想う心が世界を変える、壮大で胸を打つ西洋風ファンタジー!

第9回カクヨムWeb小説コンテスト〈ライト文芸部門〉大賞受賞作!

感想・レビュー・書評

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  • 自分がファンタジーの物語も好きだと思った青春を思い出せる、構築されたファンタジー世界の物語でした。

  • 最初は感情がないながら天然発言をかます元聖女さまと乙女心どころか貴族のしきたりもあやしい無骨な騎士のドタバタラブコメなのかと思ったら全然違った。
    シリアスで、真実はえげつなくて、そして切ない恋愛ファンタジーだった。
    読めば読むほど話が大ごとになっていき、これ、ちゃんと二人が幸せになれる着地点あるんだろうなと心配になるほど。
    ヒーローはかなりボロボロになったけれども、これまで国が抱えてきた負債ごとほぼ吹っ飛ばす展開で本当によかったと思う。
    よくぞここまで……!
    今後不幸な聖女が選ばれることないなと思うと安心できる。

    予想外といえば、元聖女の彼女がかなり逞しかったことと、当て馬役かつざまあ担当の筈の白騎士さんの後半の便利屋度と懐き度。
    特に後者は……作中にもツッコミあったと思うけれど、別キャラかと錯覚するほどの変わりようで驚いた。
    案外いいキャラだったんだね、きみ……

  • 読み応えたっぷり、作り込まれた世界観のファンタジー。感情を失った聖女リネッタと婚約者クウィルの左手の約束が、最後で泣けて泣けて…大満足の1冊でした!

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