路地裏で拾った女の子がバッドエンド後の乙女ゲームのヒロインだった件 (角川スニーカー文庫)
- KADOKAWA (2024年11月29日発売)
本棚登録 : 97人
感想 : 6件
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Amazon.co.jp ・本 (324ページ) / ISBN・EAN: 9784041155509
作品紹介・あらすじ
「おい、こんなところにいたら風邪をひくぞ」乙女ゲーム世界に転生し、王立魔法学院の下級貴族クラスに通うアッシュ・レーベン。ある日、雨に打たれながら路地裏で蹲っているゲームの正ヒロインのフィーネ・シュタウトに出会う。彼女から、自分が学院の四騎士と友人のエリーゼに「悪女」と罵られ、さらに退学を迫られていることを聞いたアッシュは彼らに決闘を挑み、フィーネをどん底から救い出す。すると彼女から「アッシュさんの屋敷に管理人として一緒に住まわせてほしい」とお願いされて共同生活を送ることになるのだが……。バッドエンド後のヒロインを救済する学園ラブコメディ。
みんなの感想まとめ
異世界の乙女ゲームに転生した主人公が、バッドエンド後のヒロインを救うために奮闘する物語は、ドタバタラブコメの要素が満載です。主人公アッシュが出会ったフィーネは、学院で「悪女」と罵られ、退学の危機に瀕し...
感想・レビュー・書評
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バッドエンド後というからにはヒロインのフィーネはする行動する行動が悪い方へ作用してバッドエンドに至るのかと思っていたら、むしろ何もしなかった事でバッドエンドへ突入してしまったタイプか
まあ、何もしなかったというのが怠惰を理由とせず、前世持ちのエリーゼがフィーネの立場を掠め取ったが為の何も出来なかったと表現する方が正しい辺り仕方ないのだけど
フィーネは本来なら持ち得る役目を全く果たす事が出来なかった。これはむしろバッドエンドのみならずゲーム本編への突入すら失敗したと言えるのかも
ヒロインにも聖女にも目覚められなかったフィーネはラクレシア王国において居場所が無い。そんな彼女を受け止めたのは前世持ちのアッシュとなる。けど、フィーネと合わせて考えると面白い点が見えてくるね
彼は前世知識に拠ってあの世界がゲームに酷似した世界であると知っている。また、周回要素だったり先の展開を知っていたりと、これではまるでルート2周目の存在かのような
1周目にすら入れなかったフィーネを2周目をこなしているアッシュが居場所と成る。これはいわばフィーネがヒロインになっていく物語を別の遣り方で紡ぎ直すお話と言えるのかもしれないね
フィーネという少女は表紙となっている路地で蹲る姿のインパクトが強くてイメージが引っ張られてしまうけれど、その心に抱く善性は輝かしいものだね
そもそも自分がどうして貴族が学ぶ王立魔法学院に招かれたか判らないのに、自分の力が役立てられればという想いで入学を決意するし、周囲は貴族だらけで親身に成ってくれるのは後に自分を騙すエリーゼだけという環境でそれでも心折れる直前まで頑張っていた。また、アッシュに貸して貰った上着をわざわざ洗った上で直接届けに来るし、彼が不調なら家に上がり込んで面倒まで見ている
ここまでする少女は中々居ないと判るというもの。フィーネは死んだ目をしていても善の心までは死んでいなかった。だから彼女を信じてやる人間が居るなら変わる余地は充分にあったわけだ
アッシュは何とも面白いバランスの人物だね。前世知識に拠ってあの乙女ゲー世界で波風立てずとも安定した暮らしをしている。また、決闘編以降で明かされるけど、他の学生とは隔絶した実力を持っている
反面、妙な隙が多いね。フィーネがアッシュの家に住み込む理由の一つとなった、自宅がゴミ屋敷状態だったり、自分の能力の高さに無自覚気味だったり。そうした隙はフィーネがアッシュを放っておけない理由と成っているね。アッシュを放置できないからフィーネは彼の世話を焼いて、そして恩義が生まれたからアッシュもフィーネを放置できなくなる。こうして二人は結びついていくわけだ
ただ、フィーネが置かれているバッドエンド状態から抜け出す際、アッシュに助けられるばかりだと両者には上下関係が生まれてしまう。だからエリーゼと向き合う上ではフィーネ自身が顔を上げる必要があったわけだけど、彼女はあの逆境の中でも自分を奮い立たせる心は辛うじて持ち堪えていた。だから彼女が戦う事によって逆境から抜け出せていくというのは良かったな
こうして二人の逆襲が始まるのだけど、その点はストレスフリーに終了した印象。アルベリヒが禁断の奥の手を持ち出したのにああもあっさり終わらせてしまうとは…。これはアッシュの実力がずば抜けていたと見るべきかアルベリヒが酷すぎたと見るべきか
これによりフィーネがアルベリヒに惹かれなくて良かったとも、こんな男を手玉に取ろうとしたエリーゼの価値が判ったとも言えるのか
むしろフィーネを選んだアッシュ、アッシュを選んだフィーネが後に総合実力試験でワンツーフィニッシュを迎えた事からもお似合いで優秀なアベックだと言えるね。だからこそ、共和国系のテロリスト集団により学院が襲撃された際も二人の協力により無事に解決できたと言えるのだろうし
アッシュとフィーネは仲を深めつつ、学院生活も順調且つ快調に過ごせているように見える。それだけにどうにも思惑が見えないエルゼス、原作ゲームには居なかった実力者サラサについて気になるね
いわば、バッドエンド後から始まる物語はアッシュとの出会いにより、フィーネはバッドエンドを避けられた筈。けれど、それが物語世界そのもののバッドエンドを避けられたとまで言い切れるものでもなく。これから二人の前に何が起こっていくのだろうね?詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
【BW読放】やり込んだ通称『キズヨル』という乙女ゲーム世界のモブキャラ・アッシュとして転生した主人公が、バッドエンド後のキズヨル主人公のフィーネと出会うことから始まる物語。ゲーム世界転生ものという、若干新鮮味にかけるジャンルではありますが、本作品ならではの独自性を発揮していて大変面白い。特にこのゲーム世界に転生している人物が他にもいて…、という設定が作品を盛り上げているなと感じました。色々と解決すべき謎もあり、アッシュとフィーネの関係性の変化を含め、今後の展開が楽しみなシリーズですね。
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【読書メモ】
乙女ゲー世界のモブキャラに転生したアッシュが、他の転生者にゲームヒロインの座を奪われた本来のゲームヒロインを助けて……のドタバタラブコメ
とにかくアッシュとフィーネがイチャラブなところにニヤニヤ
フィーネを強化したり、断罪イベントでざまぁ返ししたりも楽しい
魔族や怪しい動きをする王太子の謎などは今後の展開に繋がりそうで興味深い
だた、163頁で知り合ったイアンとフィーネが203頁ではじめまして的な会話をするとか、いろいろ校正不足を感じられる点は残念
【以下再読のための備忘】
・気づけば喋り方を忘れてしまうほどの極楽浄土
・つーか今逃げていった教師、剣術演習で現役の騎士だろ。生徒相手に悲鳴あげて逃げんなよ。
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