成り代わり令嬢のループライン 繰り返す世界に幸せな結末を (1) (角川文庫)

  • KADOKAWA (2025年2月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784041157169

作品紹介・あらすじ

「ユール・ラキス、お久しぶりね。これを機に私と二年くらい婚約しましょう」「分かった。その婚約を受けましょう」
派遣社員だった八瀬咲良は、ある日友人の真砂からお願いを受ける。「異世界に行って二年後に起きる惨劇を止めて欲しい」と。『妖精姫物語』の主人公ローズィアとして新たな人生をスタートさせた咲良を待ち受けるのは、”妖精契約”の失敗により世界が破滅する未来――。一度は失敗し、気づけば二年前に死に戻ったローズィアは、何度もループする悲劇の歴史を打破するため、もっとも信頼する人物に助けを求めた。
ユール・ラキス――ローズィアの幼馴染であり、身分を偽る隣国の王子とともに、咲良はもう一度人生をやり直す。願わくは、死んでしまう運命のこの人も救えるように。
大切な人を救うためには手段を選ばない成り代わり令嬢と、彼女に振り回される不遇な青年の知られざる駆け引きと戦いが幕を開ける。
大ヒット『Unnamed Memory』の古宮九時が贈る、圧倒的に面白いループファンタジー!

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

異世界でのループをテーマにしたこの物語は、主人公が愛する世界の運命を変えるために奮闘する姿を描いています。転生した八瀬咲良は、記憶力を武器に過去の失敗を乗り越え、信頼する仲間と共に新たな人生を切り開い...

感想・レビュー・書評

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  • この285ページできれいにまとまった(続きなし)転生ループ話。いやー、これはむしろ普段ラノベ読まない人にオススメの上質な恋愛ファンタジーでした。さすが、古宮九時。骨組みが違う…。このボリュームでまとまっているのが秀逸すぎ。
    八瀬咲良(26)は休みに本を読むくらいが趣味のインドア派。とてもはまった『妖精姫物語』15巻が特に好きで、作家の販売会に朝一で並んで握手しにいく位。そして、頭が良い。自分語りなので、記憶力が良いとしか文中では評価しないけど、神経衰弱ならほぼ狙って引分けにできるし、読んだ本の内容は忘れない(羨ましい…)。実は妖精姫物語は作者が体験した話で、次の転生者を一年期限で探していると、作者に打ち明けられる。自分には大災害が起こる結末を変えられなかったと。
    そう、咲良は請われ、望んで、自分が大好きな世界の、失敗続きの運命をハッピーエンドに変えるために立ち向かってゆくのだ。15回分の過去は全て覚えている。
    持ち前の記憶力と、改革への前向きな意欲が読んでいて気持ち良い。えっ、これどうやってハッピーエンドに転換するの?っていう部分のロジックも面白かった。主人公が能力高くて淡々としているのとか、魔女の力が異常に強いとか、Unnamed Memory 共通感ありでした。
    エロ(グロは少々あり)なしなので、読みたがれば小学生から。基本は中学校以上。

  • 異世界へ来るにあたって腹を括った主人公が、作品世界への強い愛と記憶力を武器に逞しく行動しテンポよく進む1巻完結物語。内容濃く伏線回収の満足度が高い!

    一見よくある異世界令嬢&時間逆行物ですがテンプレ感を出さず、次の場面展開への読者誘導が巧みという点でレベルの高さを感じました。ストーリーが勢い任せに進むことなく、説得力ある描写を織り交ぜてくれるのが良かったです。終始一筋縄でいかず最後はそう来る!?と唸る面白さも含めて、流石『Unnamed Memory』の古宮先生や…といったところ。角川文庫の矜持も感じます。

    ひとつだけ難を挙げるとすると、物語の核の部分がややこしいけれど角川文庫なので図解なかったのが残念。装画にくろむ先生だったし尚更挿絵を拝みたかった…

    もしFLOSでコミカライズされたら、もっと分かりやすくなると思うので期待!また世界構築が面白く巧みなだけにSS色々読みたかったですね (同人誌でも良いので出たら買いたいです)

  • ゴリゴリのループもので、ローズィアとして繰り返すループの過酷さに苦しいけれど強く惹かれて読むのをやめられない......そんな魅力のあるお話でした。
    絶望して、また新たに迎える朝の気が狂いそうなほどの気持ちを抑えてまた最初から、それを何度も、この世界に幸せが訪れるまで永遠に続ける。。。気が遠くなるようなループで、やっと救いが見え光が生まれたと思って今度こそと信じて待ち受けた先の絶望は筆舌に尽くし難いものがあり、まさに真砂の物語を読み物として読んでいた頃の咲良の気持ちが分かるような気がしました。
    特に、衝撃の展開からの169pで迎えた結末はあまりの悲しみと絶望に意味もわからない涙が溢れて止まりませんでした、、、
    みんなの幸せを見届けるまでは読む手を止めるわけにはいかない...!!と頑張るローズィアを応援しながら読み進めた私ですが、ループを経てローズィアが掴んだ真実はこの世界の理に触れるような壮大なもので、それを解決するための手段なんてないのではと更なる絶望を生み......

    少しずつ明かされていく真相とはだいたい希望が持てるものが多い気がしますが、この作品は真相が分かるにつれ方法なんて何も無いように思え、絶望がより深くなっていくという仕様で、どうやって澱みの解消から幸せな結末を描くのだろうかと目が離せませんでした。
    たくさんの人達の愛と優しさと、そして成功のために駆けずり回って何度も死を重ねループを重ねた「ローズィア」と知らなくても何度だって手を貸してくれる温かいユールと。解決策は想像もしなかった方法でしたが、すとんと心に落ちてくる納得がいくもので、そっかぁと安心できる穏やかな結末で良かったです。
    1冊とは思えないほどのとても濃いお話でした(•ᵕᴗᵕ•)

  •  データはある系ループものという事もあってガンガン進んで行くスタイルが読んでてスッキリする。でもそれだけではどうにもならないこともあるからその要素がどうなっていくのかという部分でハラハラさせてくれる。作中作のギミックも独自性が強くてその作品の読者の反応を絡めたモノローグ表現がとても良い癒し。

     人と人との繋がりから始まって、やがて世界の壮大な謎へと繋がっていく。そしてそれを知ったのちに訪れるラスト。作者の味が1冊に充分に込められた良きハイファンタジーでした。でも最後の余韻はこれが1番癖になってるかも。

  • んー? んん~?

    あんまり私向けじゃなかった印象。決してつまらなくはなかった。でも、なんかしっくり来ないし、途中、斜め読みしてしまった。成り代わりとかループとか大好きなんだけど、きっと、調理法が合わなかったのよね。

  • 想像以上に壮大なスケールの話だったなと。
    物語の規模というか、時間的な幅が。
    本編中のループとしてちゃんと描かれているのは2回分だが、特に2回目(実際は3回目、但し今の「彼女」として)は魔女のせいで時間軸が大幅に拡がるし、しかもそれすらもループ脱出の伏線であるという巧妙な仕掛け。

    ただ巧妙がすぎるゆえに、設定がなかなか複雑で飲み込むのが大変。
    終盤に明らかにされた件が特に難解だった……
    あと壮大なスケールの割にループ脱却の場面に肩透かし感があって、思っていたよりしょぼかったかなという気がした。
    あれだけ時間かけたのに、これでいいのかと。
    ラストの蘇りも何で?となったし。

    妖精姫の件や仕組みの謎解きは、少しずつ段階を踏んで明らかになっていくのが非常に楽しかったが、後半の展開や恋愛面、ラストの着地点は飲み込みづらいものがあったというのが個人的な印象です。

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著者プロフィール

第20回電撃小説大賞、最終選考作『監獄学校にて門番を』(電撃文庫刊)にてデビュー。メディアワークス文庫『死を見る僕と、明日死ぬ君の事件録』など著書多数。『Unnamed Memory』(電撃の新文芸)が「このライトノベルがすごい!2020」(宝島社刊)にて単行本・ノベルズ部門第1位を獲得するなど、今、若者から注目を集める作家の一人。

「2022年 『Unnamed Memory -after the end-II』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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