たてもの怪談 (1) (角川ホラー文庫)

  • KADOKAWA (2024年12月24日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784041157640

作品紹介・あらすじ

「建物」にまつわる怪しい話が満載の怪談実話集。自身の引っ越しにまつわる不思議な話やオカルト的蘊蓄満載の「引越物語」、自宅での恐怖体験、訪れた文化財で出会った“この世ならざるモノ"、東京都庁などの最新風水事情考察など、加門七海ならではの怖い怪談実話。文庫化にあたり、子供時代を過ごした町にある、増改築をした奇妙な家の物語「建物かいだん」を書きおろし。

感想・レビュー・書評

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  • なんか勉強になった……
    引越し先の部屋が過去の空間と繋がったとか凄い!そんな体験するなんて羨ましい

  • どっか他の著書にも載ってた話がいくつかあったけど、面白い。
    神仏、怪異、見えざる物との住まい方を教えてもらえる…けど、見えないし鈍感なのでイマイチ雲を掴むような感覚です汗

  • これはエッセイ?
    日常に紛れ込む怪異、幽霊に作者が出会った話。
    家探しなんかは、こだわりが多すぎて、めんどくさいなぁと思わせられる。
    なかなか細かくて、面倒な人のようだ。

  • 加門七海先生の「たてもの怪談」は、実話をもとにした怪談エッセイです。引っ越しを考えるときに、すごく参考になる話ばかりでした。物件の条件ばかり気にしてたけど、気をつけなきゃいけないことって他にもあるんだな、とハッとさせられました。文章はすごく読みやすいし、ところどころクスッと笑える場面もあって、怖いだけじゃないのがいい感じです。目に見えない世界ってちょっと興味あるけど、実際に体験したらビビりそう…。特に、深夜に隣から変な足音とかドアの音が聞こえてきたら、やっぱり無理かもしれないな…

  • 著者読み。
    メインだと思われる「引越物語」の大半は『猫怪々』にて既読。

    東京都庁には数回しか行ったことがないが、内藤了さんのミカヅチシリーズを思い出し、東京がオカルト都市だというのは案外ガチなのかもしれない。

    有り難いことに霊感がなく心霊現象にはまだ出会ったことがないので、どこまでを本気と信じればよいか迷うが、これくらいのほんのり怪しい程度の実話が読みやすい。

  • ☆3.4

  • 最近、本物に出会う機会が少なくなり、久方ぶりに読んだ本物感。
    やっぱり加門さんも好きな作家と改めて思います。
    普段の通り道、会社との往復道、会社の近く、家の周りなどなど、、、
    気になることだらけです。
    これから都庁を見る目が変わります。
    さっ!次の本物探そう!!

  • サクサクッとライトに読み進めることができる、加門七海氏の怪談エッセイ。
    そこまでドチャクソに怖っ!みたいな話はないので、怖がりさんでも安心して手に取れる。
    まぁね、家に代表される「たてもの」はね、人間の生活と切っても切れない関係だから、できれば怖くないたてものと縁を結びたいものだよね。

    個人的に好きだった話は以下。
    ▼「幽霊文化財」
    某避暑地の洋館を訪れた時の話が印象に残った。静かに洋館内の雰囲気やデザインを楽しんでいる最中、壁に飾られた写真に異様なモノを見つけ、ついついじっと見入ってしまい…という一連の流れが、なんだかクラシックな怪奇小説のような、はたまた上質のホラー短編映画のような、しんとした中にひたひたと迫る独特の恐怖感を味あわせてくれた。
    それから、湖畔に佇むクラシックホテルの話も好き。古風で無害で上品な、ホログラムのような幽霊達の姿が絵画的で美しかった。

    ▼「夜遊び好き……らしい」
    神社の拝殿近くで茶飲み話を楽しむお年寄りの面々とのひとコマを紹介したもの。
    最初は「えー?神様に失礼じゃない?」と思っていた作者を、軽々と超えていく感じの老人たちが何だか頼もしく思える。
    神様が今拝殿にいるかいないか、そんなのはすぐ分かる、アンタだって隣の家が留守かどうかなんて気配で分かるだろ、というあっけらかんとした切り返しが面白かった。

    あとは、「引越物語」の一連の話の中で出てくる、著者の部屋の壁にふっと現れる別の時代の別の部屋の話とか、筆者が「宴会部屋」と呼ぶ座敷で何やら楽しんでるモノノケ的な存在の話も趣があって好きだな。

    怖いというより、ほんのりゾクゾクしながら、ちょっぴりお勉強なんかもしちゃいつつ、良い意味でゆるーく楽しめる一冊。

  • 読んでいたのに本をなくしてしまった…
    なぜに? 
    持ち出したりとかしてないのに。
    この方の本、たまに不思議な事がある。
    なぜに…?

  • 著者自身が体験したお話。よくある実話怪談を期待して読むと、内容はオカルト関係の風水に関する話が多くなっていたが、都庁の話は興味深かった。「道の話-終わらない話」と文庫書き下ろしの「たてもの怪談」が怖かった。

  • 不思議。自分では体験しないから半信半疑だけど、そうなのかもしれないと思わせる。

  • 加門先生の軽やかな語り口で語られる怪談は、怖いこともすいすい読み進められる。人伝のエピソードもあるが、やはりご自身が経験した話が真に迫っていておもしろい。(実際に自分が遭遇したらそれどころじゃないエピソードばかりだけど)
    特に、私がゆくゆく家を持ちたいので「引越物語」は参考にしつつ(?)楽しく読めた。
    怖いばかりではなく、文庫版のあとがきなど「そうだよなあ」と共感する考えも多く、怖いながらほうほうと納得しながら楽しく読めた。

  • 面白かった。加門さんの引越し譚の神社の話が好き。

  • 加門七海さんの恐ろしくも美しいエッセイで、呪術的なテーマが多く楽しめた。
    東京都庁移転と風水の話は大変興味深い。

  • ・道の話ーー終わらない話
    ・幽霊文化財
    ・ホーンテッド・スウィート・ホーム
    ・夜遊び好き……らしい
    ・ひとり旅の醍醐味
    ・お化け屋敷の話
    ・引越怪談
    ・在宅怪談
    ・東京の「顔」--風水の話
    ・建物かいだん
    ・あとがき
    ・文庫版あとがき

    『引越怪談』が特に面白かった。興味深いというか。
    なんか、エッセイみたいな、よもやま話みたいな感じで、のらりくらりとしていて笑ってしまうところもあって。それでいて神仏や風水の事とか勉強になりました。

    私も『在宅怪談』の
    「ここにいたいっていうんなら、あんた、家賃払いなさいよ!ただで居候しているくせにデカい面するんじゃない!」の精神でいたいです。

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著者プロフィール

加門七海
<プロフィール>
東京都生まれ。美術館学芸員を経て、1992年『人丸調伏令』でデビュー。伝奇小説・ホラー小説を執筆するかたわら、オカルト・風水・民俗学などへの造詣を生かしたノンフィクションも発表。自身の心霊体験をもとにした怪談実話でも人気を博す。小説に『203号室』『祝山』など、ノンフィクション・エッセイに『大江戸魔方陣』『お咒い日和』『墨東地霊散歩』『加門七海の鬼神伝説』など、怪談実話に『怪談徒然草』『怪のはなし』など多数。

「2023年 『神を創った男 大江匡房』 で使われていた紹介文から引用しています。」

加門七海の作品

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