遺跡発掘師は笑わない イクパスイの泪 (20) (角川文庫)

  • KADOKAWA (2025年3月22日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (368ページ) / ISBN・EAN: 9784041159774

作品紹介・あらすじ

北海道の南部、日本海を望む上ノ国町の中世の館らしき遺跡の調査に派遣された西原無量たちは土の中から漆塗りのイクパスイを発見する。
イクパスイとはアイヌ民族が神(カムイ)に祈りを捧げる時に用いる祭祀の道具。
美しさに息を飲む一同だったが、その遺物と全く同じ姿形のものを地元の住人が所有していたことが判明する。
それは戊辰戦争時に旧幕府軍の兵を助けた礼として「土方歳三から贈られた御礼の品」だと一族には伝わっていた。

そのイクパスイに添えられた書面には、旧幕府軍に〈龕灯と蝋燭〉を貸し渡した際の担保として預けたことが記載されているのみで、およそ500年前の土坑跡から見つかったイクパスイとの接点は見いだせない。
無量とソンジュはこの2つのイクパスイのつながりを解明すべく、調査を開始する。

時を同じくして、明治元年に江差沖で座礁した開陽丸の水中発掘調査のため北海道にやってきていた司波孝たちに、突然「水中発掘をやめるように」との連絡が入る。
どうやら江差沖で新たに発見された謎の和船の船箪笥にその理由があるようで、調査チームも困惑する中、ついに調査用ボートの船外機が何者かによって破壊されてしまう。
萌絵と忍は、中止要請を出した者とその目的を探ることになったのだが、謎の和船について調べを進めると、沈没時に〈龕灯と蝋燭〉を積んでいたことが史料から明らかになった。

「としぞうのイクパスイ」と沈没した謎の和船に現れた〈龕灯と蝋燭〉という共通のことば。
幕末の出来事と現代の事件に影を落とす、そのことばの意味は果たして…?

大人気発掘ミステリシリーズ第20弾は果てなき大地へ…北海道編!

感想・レビュー・書評

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  • アイヌの歴史と幕末の出来事が絡み合う時を超えた謎に無量達が挑む。このシリーズは発売されるたび、舞台になる地に赴きたくなる…歴史の浪漫もふんだんに盛り込まれていて、読み応えがあり面白かった。忍の動向が気になる…

  • 無量と忍のコンビが好きだったのに・・・。

  • 皆が隠すシノブの存在。
    こんな大事なことを知ってしまっても、代理で伝えようだなんて荷が重すぎて誰も請負いたいと言い出さないだろう。
    中身を勘違いしているものもいれば、本当に世間に出してはいけないものだと理解しているものといい争うよりも素直に話をしてから考えるべきだろう。

  • 忍はどうするんだろうねぇ。無量が気づかなすぎ、というか、違うと思いたいのか違うと思ってるから気付かないのか気づきたくないのか。

  • 新作が出るたびに欠かさず読んでいる作品。最初の頃からは、想像もつかなかった関係性になった無量と忍だけど…
    今回も面白かったし、この先どうなるのだろうと言う期待と少しの不安を感じた。

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著者プロフィール

千葉県生まれ、東京都在住。中央大学文学部史学科卒業。「風駆ける日」で1989年下期コバルト・ノベル大賞読者大賞を受賞後、90年『炎の蜃気楼』でデビュー。同シリーズは累計680万部を超える大ヒットとなる。他の著書に、今作を含む「西原無量」シリーズ、『カサンドラ』、「赤の神紋」シリーズ、「シュバルツ・ヘルツ」シリーズなど多数。

「2023年 『遺跡発掘師は笑わない 災払鬼の爪』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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