空想映像文化論 怪獣ブームから『宇宙戦艦ヤマト』へ

  • KADOKAWA (2025年3月12日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784041160916

作品紹介・あらすじ

『ウルトラマン』、『仮面ライダー』、『宇宙戦艦ヤマト』、『機動戦士ガンダム』――アニメ・特撮が混然一体だった1960、70年代「テレビまんが」から考える画期的メディア文化論

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

多様なアニメや特撮が交錯していた1960年代から70年代の「テレビまんが」文化を掘り下げる本書は、当時のサブカルチャーを新たな視点から捉え直しています。著者は、自身の経験を基に、アニメと特撮が未分化で...

感想・レビュー・書評

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  • 3月31日で渋谷西武でやっていた「宇宙戦艦ヤマト全記録展」が終わりました。最終日に駆け込みで行ってきました。その展示の中で著者、氷川竜介個人蔵のヤマト浮上映像が供出されているのを見て、ほんとに好きなんだなぁと尊敬の気持ちでいっぱいです。だからこそATACの副理事長なんだろうと思います。庵野秀明が自分の幼少期に刻み込まれたコンテンツを次々リブートしていることに賛否両論ありますが、その活動も本書の著者のような仲間がいるからこそ加速度が上がっているのだと思います。この春からTVで始まるガンダムGQuuuuuuXの映画を見てきてIPが時代を超えるってこういうことなんだろうな、と思っていたところでした。IPの過去と現在を繋ぐキーマンの庵野・氷川世代であり彼らが、今めちゃくちゃ仕事しているってことをうれしく思います。そしてその世代の共通のプラットフォームが「アニメージュ」じゃなくてその一時代前のアニメと特撮が未分化だった「テレビランド」「テレビマガジン」だったという指摘は非常に刺激的でした。急に1975年、春のテレビマガジンで仮面ライダーストロンガーの隣にエメラルド色の勇者ライディーン(まだその名前じゃなかった…)についての読者の反応を探るような記事があったような記憶がよみがえりました。「テレビまんが」ユニバース、確かにすっかり忘れ去られている気がします。ジャンルの隔たりを感じていないことが現在の庵野秀明の大活躍の秘密なのだと思いました。この本、最後に行くにつれ興奮度上がってきます。

  • 面白ければアニメだろうが実写だろうが全くこだわらなかった子供当時を思い出しながら読んだ。緻密なセットと高度な技術を要する一発勝負の特撮に比べ、荒れ地で格闘する特撮変身ヒーローのコスパの良さは成程で可笑しかった。かと言って金と手間がかかる怪獣モノがより優れているという感覚も当然無く、受けるものを模索する側の創意工夫や裏事情は興味深かった。

  • 選書番号:601

  • オタク第1世代である筆者が、自身の経験をベースに60年代から70年代にかけての「アニメ」や「特撮」がまだ「テレビまんが」として一括りにされていた時代を振り返り、「アニメ史」や「特撮史」といったジャンル限定の視点では見落とされてしまいがちな、アニメも特撮もない交ぜの状況から生まれてきたサブカルチャーを「空想映像文化」として捉え直そうという試み。

    これはもう、実際にリアルタイムで体験してきた世代にしか書けない内容。

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著者プロフィール

1958年兵庫県生まれ。アニメ・特撮研究家。特定非営利活動法人アニメ特撮アーカイブ機構(ATAC)副理事長。大学在学時からアニメ誌上で執筆を始め、2001年に文筆家として独立。文化庁メディア芸術祭アニメーション部門審査委員、毎日映画コンクール審査委員、東京国際映画祭プログラミング・アドバイザーなどを歴任。主な編著書に『20年目のザンボット3』(太田出版)、『細田守の世界――希望と奇跡を生むアニメーション』(祥伝社)、『安彦良和アニメーション原画集「機動戦士ガンダム」』(角川書店)など。

「2023年 『日本アニメの革新 歴史の転換点となった変化の構造分析』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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