であいもん (19) (角川コミックス・エース)

  • KADOKAWA (2025年5月2日発売)
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Amazon.co.jp ・マンガ (180ページ) / ISBN・EAN: 9784041161326

作品紹介・あらすじ

草護が佳乃子に告白したと知り、和は様々に想いを巡らせていた。そして、佳乃子への自身の気持ちを改めて実感した和はついに…。新しい年と共に、留まっていた二人の関係に大きな変化が――!?

感想・レビュー・書評

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  • 草護の告白を契機に揺れ動く和と佳乃子の心情、特に和の方は影響が大きいようで
    前巻の見合い話の件にて、佳乃子はいつまでも今の関係が変わらないなど有り得ないのだと思い知っていたけど、草護の告白に拠って今度は和がその感覚を思い知る事になったようで
    今の和は佳乃子とただの友人でしか無く、彼女の決断を決める立場でも彼女に近づく男を止める権利もない。全ては和の知らぬ場所で進展するに任せるしか無い
    そう思っていただけに、和が自ら草護と佳乃子がお茶している場に乗り込むとは思わなかったなぁ。しかも、その時の反応で既に草護は和をライバル視していると知れたのも意外だった
    恋の鞘当はとっくに始まっていたようで

    ただ、この状況で鍵を握っているのは何も和の心情変化だけではないね。前巻の見合い話で揺らいだように佳乃子だって鍵を握っている
    杏由との語らいから見えるように、佳乃子は和から特別な相手として見られる相手だし、今も引き摺るくらいに和を特別に思っている。その意味では佳乃子の中で草護への答えは幾らか出ているのだけど、結局は和が今の彼女をどう思っているかに懸かってしまうから踏み込めない。そのような状況がずっと続いている

    だから和が佳乃子との関係をどう思うか、どう踏み込むかという点に問題が集約されてしまう。それだけに倭世との会話は物の見方を変えるきっかけとなるものであったね
    草護は確かに和にとって佳乃子を掻っ攫うライバルかも知れない。思わずピリピリした空気も向けてしまうのもやむを得ない
    でも、特定の誰かに勝つ事ばかり考えていると自分の魅力すら失ってしまうもので。餅つき大会で草護のチームメイトが倒れた際、先にリタイアを宣言した和は立派だね。あのシーンには彼の人柄がよく現れている
    京都のお餅に倣って全てを丸く収め円満に暮らせるように。これは和が京都に戻ってきた事でより強くした特性だろうね

    94話はこれまでの流れの帰結が描かれたかのようなエピソードに
    これまで京都の人間の殆どに自分と佳乃子が交際していた事を伝えていなかった和が草護に交際の事実を認めた。それは彼が言及しているように、「遠回りによる実感」なんだろうね
    京都に戻ってすぐの頃は認められなかった想い。遂に和はそれと向き合えたわけだ

    和の想いを知ってしまった草護は自ら結末に至るような行動を……
    「冷えてたみたいです」という言葉に見える彼の心情、誕生日と偽ってまで佳乃子の時間を得ようとした行為、己の告白を和に伝えたと明かした発言。それら全てに籠められた草護の想いを読み取ろうとすると切なくなるね…
    これはせめて最後のチャンスをというものでありつつ、未だ踏み止まっている佳乃子の背を和の方へ向け押すような行為でも有ったように思えてしまうよ
    確かなのはそのような言動が出来る草護は間違いなくイイオトコであったという点だろうね

    草護によって場が整ったかのような状況。ここで和がどう行動するかが二人の関係を開く鍵となる
    だからか、佳乃子と再会してからの和はいつになく積極的な発言を見せるね。杏由の発言を思い起こすと彼の方からあのような誘いをするというのは珍しく思え、そしてそうした誘いをしたい相手が佳乃子であると見えてくる
    でも、あの頃にそれらを言えなかったのは事実で。だから、和は京都に帰ってからの己の変化を佳乃子に明かす必要が有ったわけだ。それでも関係を決定させるには決定的な言葉が必要となるのだろうけど…
    関係が破綻する際に伝えようとした言葉と似た言葉を再び発した和に応える佳乃子の言葉もあの頃に伝えるべきだった言葉
    いやそれでもあの髪型で「ずっと和が好き」と言うシーンには強さを感じてしまったな。ようやく二人が有るべき関係に立ち戻ったように感じてしまったな…

    和と佳乃子の破局で始まった物語。二人が遂に結ばれた事を考えるとそろそろ物語も執着が見え始めた感じなんだろうか?ただ、もう少しこの穏やかで温かい人達を見守りたい気持ちもあるけれど

  • 和ー! 
    うひょー、収まるべきに収まってよかった。
    今回は松の話で丸々一冊だったね。

  • このまま友人としてずるずると続きそうだった和と佳乃子の関係が、ライバル草護の登場に刺激を受けたように、お互いが自分の中の相手に気がついて向き合って、最後は…と。なんだかエンドに向けて物語が加速したような。

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著者プロフィール

「であいもん」(KADOKAWA刊)

「2017年 『マンガ酒』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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