智恵子抄 (角川文庫)

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著者 : 高村光太郎
制作 : 中村 稔 
  • 角川書店 (1999年1月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041164044

智恵子抄 (角川文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 2017年4月15日に紹介されました!

  • たとえ貧困に苦しんだとしても、
    たとえ自分の夢を諦めざるを得なかったとしても、
    たとえ精神を壊してしまっても、
    伴侶からこんなにも愛された彼女が羨ましいと思う。

    これほど愛にあふれた本を私は知らない。

  • 高村光太郎の詩集の中では最も好きなものの一つです。
    個人的には
    「人類の泉」「元素智恵子」「案内」
    が好きです。

    おすすめの詩集です。

  • 2012.6.25.mon

    【経路】
    芸術家の愛の表現に興味があって地元の本屋にて。

    【感想】
    どこを見ても智恵子智恵子!
    くらっとするような愛の深さ。
    勝気で美意識が高くて階級や濁った空気を嫌う智恵子。純粋に生きようと貫くと社会性を失って狂人とされてしまう。
    わたしにはあなたしか、あなたにはわたししか、という、周りを絶っての狭い世界での共依存という愛の形は、わたしの肌には合わないけど理解はするし、その美学も認識できる。
    愛する人がもし狂ってしまったら。
    死してなお愛する、自身の一部とする感覚とは。
    どちらかというとそちらの観点でわたしの中におさまったな、という感想。

    【うんうん】
    ・詩を書くのに文語の中に逃げ込む事を結してすまいと思った。どんな傷だらけでも出来るだけ今日の言葉に近い表現で詩を書こうと思った。文語そのものから醸成される情趣と幽玄性と美文性とは危険である。
    →見られることを前提だと、文にそのまま書くって難しい。

    ・論争とは結局共同の心理追求に他ならない。よほど理性の発達障害した人間同志でなければ本当の論争は行われにくい。
    →政治化でもこどもな口喧嘩するしね。わたしも反省。

    【内容メモ】
    高村光太郎の、妻智恵子に対する愛を綴った詩集。

  • 100805(m 100929)

  • 何度も何度も読み返す。

  • 出会いは中学生のとき。まるで手紙のような詩。
    あぁ、旦那が芸術家だったら凄くいいなぁと思った。
    こうやって愛されるのっていいなぁって思った。

  • 恐ろしく綺麗な朝の天空は絶好の遊歩道。

    運命は扉を叩いた。アトリエの完成を祝うように。詩人&彫刻家の高村光太郎のもとを訪れたのは、グロキシニアの鉢を抱えた長沼智恵子。それまで結構な遊び人だった光太郎だが、まっすぐに飛び込んできた智恵子の存在にすっかり胸を打たれてしまった。そして二人は結婚、お互いの自由を守って尊敬し合い、愛の夢想と模索を試みる生活に突入♪ 智恵子は病魔にやられて精神破壊の末、苦しみつつもますます無邪気に遊んだ。死でさえ二人を分かつことはできず、彼女は彼の心に生き続けた。

    なんだ、暗くないじゃん★

    愚痴の暗さを想像して、もっと辛気臭い泣き言の本かと思ったのに、全然でした。好きな言葉ばっかり出てくるの。 「恐ろしく綺麗な朝の天空は絶好の遊歩道」「あの北風に逆襲しよう。」「智恵子は既に元素にかへつた。」 智恵子を深々と、明るく愛しているのですね……。二人で夢みるように生きる、素敵な結婚形態♪ 意外と臭みがなく、成り行きは哀しいけれどどこか爽やかささえ感じました。底には深い嘆きがあるのは見えるけれど、じめじめしていなくて、とっても風通しのよい本でした。大好きな智恵子を人類の泉と呼び、その生と死とを可愛く気高くいっぱい歌い上げた詩集。角川文庫版は光太郎生前の意図を汲んで再現しているっていうし、表紙も可愛い★

  • なんて愛の形だろう、と思った。こんなふうに愛されたら、どんなにか気持ちいいだろう、と思った。けれど、捩れていった智恵子の精神にはそれなりの生活背景があって、光太郎は、それに気付かないまま、自分の中にただ愛を吐き出し続ける。智恵子にではなく。その理想の高さ故に、この詩集は美しくて、儚くて、読む人間の憧れを引き摺り出してくる。……書く人間としては、高村光太郎の言葉に対する真摯な姿勢がとても勉強になりました。

  • 製作するものの心はその一人の人に見てもらひたいだけで既にいっぱいなのが常である。私はさういふひとを妻の智恵子にもっていた。。。「郊外の人に」の『わがこころはいま大風の如く君にむかへり…』ここが好き。

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