山羊の歌―中原中也詩集 (角川文庫―角川文庫クラシックス)

著者 :
制作 : 佐々木 幹郎 
  • 角川書店
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本棚登録 : 173
レビュー : 14
  • Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041171028

作品紹介・あらすじ

1923年(大正12)、郷里山口から京都へ。中原中也が詩人として出発したのは、16歳のときだった。ダダイズムに影響を受け、フランス象徴詩を学び、やがて東京へ。疾風怒涛の青春時代が続く中で、独自の抒情性と宇宙感覚が詩の中に結晶していく…本書には1934年に刊行された処女詩集『山羊の歌』全篇と、15歳のときの合同歌集『末黒野』に収録された全短歌を採録。さらに同時期の詩歌の中から代表作を精選し、中原中也が詩壇にデビューするまでの創作活動の全貌に迫る。

感想・レビュー・書評

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  • 羊の歌ほど直接的に訴えかけてきて気持ちを揺さぶられる詩もない。

  • 山口が育んだ天才詩人であり、わずか30歳でこの世を去った中原中也。この書はその中也の処女詩集『山羊の歌』と、彼の15歳の頃の合同歌集『末黒野』ほか、著者の生前未発表の作品の中から代表的なものを精選し、一同に収録したもの。

    ダダの影響を受けた中也の倦怠もよくよくうかがえるが、そうした倦怠にとどまり続けることなく、詩人としての生を一心に叫び続け、自身の感性を最大限に世界に放った、激情の中也の姿もみることができる。


    そうした中也の詩を最大限に感じたくば、こちらも感性を解放して、中也の声に耳を傾け、それにヴィヴィットに応えるほかないだろう。自らの心を滾らせ、中也による心の嘆息と慟哭と咆哮とを聴け!

    「汝、心の底より立腹せば怒れよ!」(「いのちの声」より)

  • 名前だけ聞いたことのある名作を読もうシリーズ。

    『サーカス』って中也さんの詩だったのね…

  • お気に入りの詩人。

    韻の踏み方が好き。

  •  高校生の頃、詩心のひとつも分からないはずの同級生の間でも、なぜか中原中也には通ずるものを感じるようで、人気だったのを思い出します。

     正直、今でも詩心といったものは持ち合わせていないし、今回この詩集を読んでも、意味や暗喩はほとんど理解できなかったと思います。
     ただ、中原中也の詩は、声に出して読んだときにとても面白くて、日々少しずつ声に出して読み進めていくのが楽しかったです。

     文字を書く上でのリズム感の面では、間違いなく多大な影響を受けています。

     お気に入りは、「心象」「生ひ立ちの歌」「幼かりし日」「雪が降つている」「昏睡」。

  • 中原中也の詩は青年にとっては崇拝し祀りたてるほどの力を持っていると思う。

  • 山口が育んだ天才詩人であり、わずか30歳でこの世を去った中原中也。この書はその中也の処女詩集『山羊の歌』と、彼の15歳の頃の合同歌集『末黒野』ほか、著者の生前未発表の作品の中から代表的なものを精選し、一同に収録したもの。

    ダダの影響を受けた中也の倦怠もよくよくうかがえるが、そうした倦怠にとどまり続けることなく、詩人としての生を一心に叫び続け、自身の感性を最大限に世界に放った、激情の中也の姿もみることができる。


    そうした中也の詩を最大限に感じたくば、こちらも感性を解放して、中也の声に耳を傾け、それにヴィヴィットに応えるほかないだろう。自らの心を滾らせ、中也による心の嘆息と慟哭と咆哮とを聴け!

    「汝、心の底より立腹せば怒れよ!」(「いのちの声」より)

  • 中也の顔がかわいくて好みです。
    ちょっとオセンチなかんじが くるねーー。
    満月の夏の夜に窓開けて読みたいね。

  • 静かで色のない感じ。でも荒々しい。

  • 中也の詩には、どこか退廃が横たわっている。
    春の宵も、夏の空も、セピアがかってうら寂しい。

    そのさびれた風景が不思議なリズムに乗せて詠われる。
    「ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん」。(「サーカス」)


    中也の詩の世界は、薄暗くて少しさみしい。
    でも、時々ハッとするほど透明で美しい。

    まるで、零れる涙のひとしずく。

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著者プロフィール

中原中也(なかはらちゅうや)
1907年4月29日、山口県生まれ。23年、山口中学を落第し、京都の立命館中学に編入。劇団女優、長谷川泰子と知り合い、翌年から同棲を始める。25年、泰子とともに上京。泰子が小林秀雄のもとに去る。26年、日本大学予科文科に入学したが、9月に中退。29年、河上徹太郎、大岡昇平らと同人誌「白痴群」を創刊。33年、東京外国語学校専修科仏語修了。遠縁の上野孝子と結婚。『ランボウ詩集《学校時代の詩》』刊行。34年長男文也が誕生。処女詩集『山羊の歌』刊行。36年、文也が小児結核により死去。次男愛雅(よしまさ)誕生。37年鎌倉に転居。『ランボオ詩集』刊行。詩集『在りし日の歌』を編集し、原稿を小林秀雄に託す。同年10月22日結核性脳膜炎により永眠。享年30歳。翌38年『在りし日の歌』が刊行された。

「2017年 『ホラホラ、これが僕の骨』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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