中原中也全詩集 (角川ソフィア文庫)

著者 : 中原中也
  • KADOKAWA (2007年10月24日発売)
4.21
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  • 24レビュー
  • Amazon.co.jp ・本 (804ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041171042

中原中也全詩集 (角川ソフィア文庫)の感想・レビュー・書評

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  • /◆/昔のほのかな想ひに…/◆/





    中也氏のこの詩集…
    昔、好きだった一つ年下の方が
    愛読されていたのを思いだした。


    汚れちまった 悲しみに
    今日も 小雪の降りかかる…


    どことなく中也氏と
    面差しまでもが近しく、
    孤独の似合ったその方…
    今は いずこにあられるのだろう。


    そんな想ひに浸りたき今宵…
    この一冊を
    わたくしも手元に置きたくなりて候う。

  • 350篇もの全詩集です。
    長かった!...けど読みやすかったです。
    中原中也の詩は先ずテンポが良いのが一つの魅力だと思います。
    読む音楽みたいなと言ったら変かもしれませんが、それくらいリズミカルなのが心地良いです。
    中原中也という人となりと、言葉や漢字の裏に隠された意味を理解出来ると嬉しくなる一冊です。
    お気に入りの詩は勿論たくさん見つけましたが、やはりサーカスが一番好きかな。
    ゆあーんゆよーんは何だか可愛らしい表現だと思います。

  • 大正から昭和にかけて活躍した詩人、中原中也の全詩集です。文庫版ですが、読みやすくて良いです。中原中也と聞くとイメージされるのは、「汚れつちまつた悲しみに 今日も小雪の降りかかる…」と始まる「汚れつちまつた悲しみに……」が一番でしょうか?他にも美しい自然を描いたものや人生の苦悩を絞り出したものなど、たくさんの詩を残しています。作品から想像できませんが、だいぶ破天荒な人生を送っていたらしく、大岡昇平や太宰治とのエピソードは有名です。全詩集なので、気になる詩やグッとくる詩を探しながら読むのは楽しいですよ。

  • 既存の文脈に囚われない, 作者自身のうちの底から自然と湧出してきたような詩。悲しい詩のはずなのになぜだか軽やかな気分になる。中原中也は真に純粋な, この世惜しい人。

  • 2012/02/10読了

    若くして亡くなった中原中也の全詩集。797ページのこの本に、中也の喜びや苦悩の全てが詰まっているとも言えるだろう。大学の講義にて、彼のバックグラウンドを知識として得ることができたので、それを踏まえた上で詩を読むと、より一層中也の思いに近づけるように思う。
    彼の詩には様々なものがある。一様に詩の形式を固定せず、多方面にチャレンジしたとも言えるだろう。だが歌うようなリズミカルな作品が多い。音楽性を感じ取ることができる。
    とはいえ、もともと楽曲の作詞をしていたことから、そこから彼の歌うような世界観があるのかもしれない。
    親に最後までべったりだったし、愛する存在を次々に失って、狂ってしまったことすらあった。それでも友人には恵まれた、詩に対する情熱は人一倍だった。それこそ狂うほどだったと彼は詩に記している。
    数々の作品を残し、亡くなった中也。
    その生き方を再度味わうには、やはり彼の作品を鑑賞するのが一番いい。


    以下、お気に入りの詩を挙げる(数字は本書でのページ数)

    朝の歌p28 少年時p64 汚れつちまつた悲しみにp88
    雪の宵p110 いのちの声p130 夏の夜p160
    この小児p164 冬の日の記憶p166 湖上p176
    骨p183 残暑p212 一つのメルヘンp230
    春日狂想p256 春の日p277 暗い天候p284
    夏と私p292 寒い!p297 詩人は辛いp306
    タバコとマントの恋p357 初夏p374
    (名詞の扱ひに)p387 雪が降つてゐるp467
    湖上p483 (七銭でバットを買って)p525
    別離p641 十二月の幻想p683 桑名の駅p689
    道修山夜曲p717 雨が降るぞえp724

  • トタンの屋根がセンベイみたいに夕陽を食ってしまったとして
    それになんの不都合があろう
    空と山とに笑われながら、思いの丈を現在に叩きつけても
    それはまったく自由であろう
    だが自由とは
    他者の自由を禁ずる自由でもあったというわけなんですよ
    それに気づいた友人たちが
    去っていくのを見送ったあと
    テンポ正しく真面目にやろうと
    思ったときには遅すぎた
    中也も息子も早くに死んで
    あとには自分のポエムのみ
    汚れっちまった悲しみのように
    誰も乗らないブランコのように
    打ち捨てられていた
    のだった

  • この人のこと、嫌いだよ

  • 配置場所:摂枚文庫本
    請求記号:911.56||N
    資料ID:95070528

  •  うつくしさと力強さを兼ね備えた言葉達だと思った。
     単語選びのきれいさを見ると、消えそうな言葉と感じてしまってもいいと思うのに、絶対に消えないで、しぶとく残る印象。きれいなのに力強い、よりは力強いのにきれい、の方が表現として合っているかもしれない。

    「朝の歌」「失せし希望」「一つのメルヘン」「ひからびた心」「月夜の浜辺」が好き。

  • 私の一番好きな詩人。本屋さんで見つけて即買いした。

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