新編立原道造詩集 (角川文庫 緑 172-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041172018

感想・レビュー・書評

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  • 25歳で夭折した詩人の代表作を納めた文庫本。まるでドイツ浪漫派詩人の翻訳詩を読むようで、自然に対する感受性は鋭くも美しい。フランスのサンボリズムの影響も感じられる。その中に日本独自、日本語独自の表現を探しつつ読むといっそう面白い。

著者プロフィール

1914年、東京生まれ。先祖には水戸藩で『大日本史』を編纂した儒家の立原翠軒がいる。旧制一高から東京帝国大学建築科に進んだ。13歳ころから短歌や詩を書きはじめ、高校では手製の詩集「さふらん」を作成。大学では同人雑誌を創刊し、小説や短歌を発表した。学業でも在学中に辰野金吾賞を3回受賞するなど将来を嘱望された。37年に卒業し、建築士として建築事務所で働きながら詩作に打ち込む。堀辰雄、室生犀星に師事し、音楽的に構成された繊細な十四行詩型(ソネット)を作り出した。37年に第一詩集『萱草に寄す』、『暁と夕の詩』を刊行するが、同年秋から体調をこわし、39年3月に結核性肋膜炎のため24歳で死去。入院中に第1回の中原中也賞を受賞している。34年に訪れた信濃追分の風景を愛し、多くの詩の背景としている。作品は前期のほか、没後に堀辰雄が編纂した『優しき歌』が47年に刊行、全集は戦後、数回出されており、筑摩書房が全5巻の全集を刊行。

「2023年 『無伴奏混声合唱組曲 春が来たなら』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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