レジデン都市505 (1) (カドカワコミックス・エースエクストラ)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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本棚登録 : 91
感想 : 6
  • Amazon.co.jp ・マンガ (120ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041205068

感想・レビュー・書評

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  • これは――! 漫画家の愛と恨みと叫びと嫉みと憎しみと妬みを綴った魂の漫画であるッ!

    ミカベルこと「美川べるの」先生の決定版かもしれない、漫画家ギャグコメディマンガです。
    リアルとデフォルメ両面立てからなる絵が完成した時期ということ、全三巻という丁度いいボリュームもあってミカベル作品の入門編に推します。

    ミカベル漫画は大体の定番が決まっていて慣れた読者なら大体予想が付くはずなんですが……。
    やっぱり予想外でした、何度読み返しても新鮮な驚きと笑いがやってきます。

    へんてこマンション「レジデンシティビル南練馬」に越してきた若手漫画家「桐秋生(きり・あきお)」(たぶんアフタヌーン系)と、先住の少女漫画家「御堂華音(みどう・かのん)」のツッコミとボケがとにかく安定しています。

    〆切との戦いは漫画家のみならず、クライアントを抱える商業作家全般の悩みだと思うんですが、御堂先生が安定のダメ人間っぷりを発揮して、同業者へのうらみそねみをヤケクソ気味に叫びつつパワフルにボケを飛ばしまくるのがとにかく爽快。

    それと、枠線とかスクリーントーンとかを笑いの武器にする王道にして定番のメタネタは、本職の漫画家を主人公に据えることで切れ味を増しています。
    というか、当たり前なんですが漫画家の赤裸々な本音を漫画に描いてるのは漫画家です。魂入ってる気さえします。

    ふてぶてしさと開き直りを擬人化したような御堂先生の長台詞がまたいいんですよ、ダメすぎるけど共感でき過ぎて。
    極端なリアクション芸は他のキャラが担当しているのもありますが、彼女の場合セリフ芸主体というのがまたいい味出してる。

    自虐も入りつつ仕事にはプライドを持ってるし、デザインも縦セタ巨乳黒髪ロング不敵美人でめっちゃいいのに、ヒロインの枠に入るのを脳が全力で拒否する辺り……、好きです。

    それに全力でツッコミをかけつつ時々迷惑をかけられつつもヘルプに入ったりする桐先生が売れっ子少女漫画家(よいこ)「乃木坂成美(のぎさか・なるみ)」先生に向けて一方通行だけどラブの話を進めていくのもいい。

    御堂先生と担当編集「有栖川(ありすがわ)」(ロリババア)との間の原稿と〆切を巡っての追いかけっこしたり、漫画の今後の方針や桐先生の新しい仕事が持ち込まれたりする合間に、上記のラブの話は進行していきます。

    で、舞台となる奇天烈マンションの若き大家さん「佐倉梓(さくら・あずさ)」がサポート役として効いているんですよ。
    ギャグ漫画特有の意味不明&唐突なギミックを違和感なく提供しつつ、自身がお題を持ってくる回もあったりで話を円滑に回すつなぎ役として非常に優秀。
    それでいて自分自身はひどい目に遭う不憫枠にしっかり収まりつつ、リアクションもそれなりにこなすのがいい。

    あと、嫌すぎる漫画家「御堂華音」と呼応するようにして温厚な常識人「桐秋生」にもこじらせすぎた担当編集「真道帝(しんどう・みかど)」(黒髪処女厨)が配置されることになるのも案の定というか……w

    結果、変人と常識人のセットを増やすことで話のフック数を確保したのでしょう。
    個々がやたら主張気味なのに不思議と全体を見るととっ散らかず、埋没する人もおらず完成度高くまとまっています。
    キャラを揃えるのが一巻の役目で、ボケとボケが化学反応を起こすのが二巻以降だとしても、ミカベル作品の中でこの時点でも屈指の出来と思います。

    と。
    そんなわけでネタの密度が高すぎて個々の話は紹介しにくいのがいささか弱みですが、説明不能のミカベルワールドに指を運び、そして爆笑されていってくださいませ~。

  • ついに、このジャンルに手を出してしまったか・・・
    だが、それでも爆発的に面白いのが、この先生のスゴい所
    どれだけ、性格が破綻してても、美男美女なキャラ
    慣れていない人間なら目が疲れてしまうであろう、詰め込みすぎの台詞
    若干、どころか、相当、枠から打っ飛んだギャグのセンス
    どこを切り取っても一級品である
    特に、この『レジデン都市505』は主役の一人である桐が流され易い人間ながらも割とマトモなので、それが同じ主役の一人である華音の外道っぷりを際立たせており、笑いに拍車をかけている
    ただ、ホントに(色んな意味で)危ない内容なので二巻が出るか、微妙に不安ではある

  • コミック

  • 漫画家まんが。

    ちらほら見たことあるネタがあって
    あんまり新シリーズ感がないなあ

  • ミカベルはいつものミカベルでした。

  • みかべる漫画家物です!この人のギャグって何で勢い落ちないのかネタがこんなに長く考えつくのってホントに凄い!

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著者プロフィール

別冊フレンドDX「Juliet」にて『激情アーティスティック』でデビュー。代表作は『ストレンジ・プラス』『超空転神トランセイザー』『レジデン都市505』『学園天国パラドキシア』『青春ばくはつ劇場』など多数。2015年9月から別冊フレンドで『カワイ君のカワイイ工房』連載スタート!

「2015年 『トモヱ幸福研究所』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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