機動戦士ガンダムUC バンデシネ (7) (カドカワコミックス・エース)
- 角川書店(角川グループパブリッシング) (2012年11月21日発売)
- Amazon.co.jp ・マンガ (162ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041205327
作品紹介・あらすじ
ユニコーンが次に示した座標、そこは宇宙世紀始まりの地だった。ダグザの命を賭した戦いを見たバナージは!?そして、地球に降りたリディとミネバを待つものとは――。
感想・レビュー・書評
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人を殺したくないこだわりと自分を中心に戦場が構成される無慈悲さによるジレンマ。殺しを避ける為に加減しても意味を成さず、むしろ追い詰められてしまう
バナージ一人で出来る事なんて限界を迎えていたと言えるわけで。傍で見守るダグザが行動に移るのはある意味当たり前なんだけど、MSに白兵戦を挑むなんて無謀が過ぎる
それでも……。別れ際にとても優しい表情でバナージに導きの言葉を授けたダグザはああして子供を希望へと導けて、後悔なんて一切抱かない満足できる行為だったんだろうなぁ……
ただ、受け取った側のバナージは印象が変わりつつあった者の死を目前にした衝撃やそれによって生じた憎しみの方が強すぎた。それは彼が職業軍人ではなく民間人だった事を思えば仕方ないのだろうな…
更に戦場の無慈悲さはバナージに襲いかかるね。
ダグザの仇討ちにとフル・フロンタルを追い込もうとした行為は戦場において我儘の域を出ない。そんな事を繰り返していれば大気圏に燃え落ちるかもしれないし、もっと酷い事が起きるかもしれない
それが現れてしまったのがあの瞬間……
フル・フロンタル戦での流れ弾は意図した死ではなかった
再戦では戦況を有利に進める為にダグザが死を自ら選んだ
けれど、フル・フロンタルを追撃する中でのギルボアの死は誰かのせいになんて出来ない。無我夢中になって誰の言葉も聞こえなくなっていたバナージが殺してしまった
ギルボア一家を見て殺しを避けるようになった筈なのに、そのギルボアを殺してしまった。バナージが抱えた罪はあまりに大きいね……
バナージが宇宙で大変なことになっている間にリディは何してるの……?何で呑気にお馬さんに乗ってるの……?
まあ、一応は父親からとんでもない真実を聞いてしまってその受け止め方に困っているようだけど……
リディの姿を見て唖然としているミネバはちょいと可愛い
バナージとユニコーンは地球に落ち、ガランシェールと行動を共にすることになった
それと時を同じくして蠢き始める幾つもの思惑。『シーゴースト』を駆るロニ、ビスト財団の女帝に取り込まれるマリーダ、そして活躍の機会が巡ってきたブライト
その全てが次なる座標、ダ・カールを目指しているようでワクワクしてしまうね詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
フロンタルが嫌らしいほど無事なのは、シャアが見たアムロ(一年戦争時)みたいなもんかもしれない。どん底に落ちてから最後の一言が渋い。
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ユニコーンが次に示した座標、そこは宇宙世紀始まりの地だった。ダグザの命を賭した戦いを見たバナージに悲しい別れがやってくる。そして、地球に降りたリディとミネバを待つものとは何なのだろうか。
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フロンタル隊とNT-D激突!おじさん二人がイケメン過ぎる。舞台は地球に。
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ロニが・・・
こういったところも、アニメとは違う。 -
内容はいいんだけれど、相変わらずページ数が少なく薄い・・・ あと1回分入れてもいいんじゃないか?
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緩急、スピード感のバランスが絶妙であっという間に読み終わってしまった。バナージやリティといった主役格よりも周りの大人達がいい味を出していた。大人がしっかりと大人をしている―良い意味でも悪い意味でも―というのは子供が主役である作品にとって重要な要素であると思った。
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齢を食うと・・・
涙脆くなります。
この巻でも(ガンダムですが・・・)感動であります。
託される者よりも託す者の齢になってしまったからかな・・・