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- Amazon.co.jp ・マンガ (160ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041208663
感想・レビュー・書評
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山川大蔵の戊辰戦争から西南戦争までの生き方戦い方を中心に描く。タイトルからあまり期待してなかったのだが、登場人物を最小限にして「知恵山川」といわれた山川の戦いぶりにスポットを当て、うまくまとめた。山川の忠心の向かう殿、山川の生き方戦い方に次第に友情をはぐくんでいく山口次郎(新選組三番組頭斉藤一、後の藤田五郎)、戊辰戦争では山川と戦火を交えるが後の陸軍に山川を引き込んで佐賀の乱と西南戦争の政府軍をふたりで支えきった谷干城との心の交流にスポットを当てる。谷さん、史実では坂本龍馬を斬ったと思い込んで新選組憎しのあまり戊辰戦争では新選組や会津に対して私怨が入り過ぎだと思うのだが、熊本鎮台で西郷軍に対して一歩も引かないとこなんかかっこいいな。ちょい役で出てくるかんべさん、頼母、萱野様、永倉新八、大鳥圭介、山田顕義、小出鉄之助なども素晴らしい(新選組は土方歳三を登場させず、山川・大鳥・山口で時勢を描ききったのはうまいと思う)。
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絵柄が綺麗なんですが少女漫画と言うか乙女ゲーム系でちょっと気恥ずかしく思いながら読み始めました。しかしとても面白かったです。
山川浩の人生の華々しい場面をピックアップした感じでしょうか。その中で会津人の武士道や誇り、時代が変わっても会津を背負い続ける山川の苦悩も描かれていてぐっと来る場面も…
斎藤一も結構出てきます。主君である容保との絆の描き方も好ましく思いました。最後の方にもう少しボリュームが欲しかったですね。