- 本 ・マンガ (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041210925
作品紹介・あらすじ
柳田國男の知られざる人生を中心に、明治期の若き文豪たちの交友関係を描き出す……。いかにして、一人の青年が文豪たちと肩を並べて語り合い、さらに民俗学者としての道を歩むことになったのか……。
感想・レビュー・書評
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ひっじょ〜に、残念なマンガw
若かりし頃の柳田國男の恋と、明治の文学の誕生を描いているマンガ。とても興味のある題材で、原作もしっかりしているんだけど…絵がヘタなんだよ〜w
マンガにするのがとても大変な作業だったろうことは想像できるんだけど… 原作をマンガの表現に落とし切れていないというのか…
基本的に少女漫画の手法で作られていると思うけど、場面転換や、回想シーンが割と頻繁にあるわりに、それが分かりずらいので、ストーリーが流れない。早い話読みにくい。
原作の考証がしっかりしているので、セリフやモノローグなどの言葉が時代を比較的反映している一方、人物はその時代に無い顔立ちだし背景も雑で、ファンタジー路線なのかリアル路線なのか、中途半端感がたまらない。
近代文学者を取り上げてる 文豪ストレイドッグスや月に吠えらんねぇ よりも好きだし大人向けだとも思う。難読漢字にすらルビが無い所もいい。
あとがきに取り上げてるように、柳田國男×田山花袋のBLものとしても面白くなりうる素材だけに、なんとかしてもらいたい。
読みながらもっと面白くなるのに残念な…って感想はちょっとw詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
この時代の自然主義を当時の世相も含め実に丁寧に漫画化していると思った。
木曜会辺りはよく作品化されているが、江戸から明治への過渡期だった自然文学を描いている作品は少ない。それだけでも貴重で良作だと思う。
ただし、厭世観の強い柳田(本作では松岡)を題材にしているせいか、明治の社会的激動と独歩曰くのアンビション(野望論)、書かざるを得なかった作家たちの激情に欠ける所が残念でならない。 -
嘘とか夢とか絵空事に囚われ。
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民俗学者 柳田國男。
彼の青年期は、恋に満ちていた。
静かに見えて熱を持つ。
歌と文学を楽しみたい人のために。
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