夏子の冒険 (角川文庫 緑 212-6)

著者 : 三島由紀夫
  • KADOKAWA (1960年4月10日発売)
3.17
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  • レビュー :5
  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041212066

夏子の冒険 (角川文庫 緑 212-6)の感想・レビュー・書評

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  • 夏子がたくましくてすてき
    いい人いないわ!なんて言って探してないでいっそ修道院に入ってしまう
    そんな人生もいいのかもしれない

    夢とか情熱を持っている人が輝いて見える、
    でもそれが叶うと途端に輝きがなくなる
    ということ?

    なんだか進まなかった

  • 函館などを舞台とした作品です。

  • 熊って(笑)



    ポップな1冊だった。
    とある自由すぎるが美しい少女が世の中に辟易として修道院にはいると決めた道すがら、恋人を熊に殺され復讐を企てる青年と繰り広げる冒険活劇。
    あらすじを書くと良くある漫画みたいだが、まじめに小説。いや、まじめでもないかもしれないともかく小説。
    冒険、としては熊を倒すという部分と、都会にいる慎ましい働く男に対してうんざりとしていた夏子の気持ちを、大きく揺さぶる情熱を持った男とのアバンチュールという側面の二種。
    なんだかな、熊に何かしら種明かしがあるのかと思ったらストレートに人食い熊。私はまるでファンタジーだなと感じたが実際に人食い熊っているらしい。確かに熊って凶暴だしな。


    深く考察するような小説ではないので掘り下げないが、熊やアイヌなど三島があまり用いなそうな要素が多かった。
    でもそのわりに、どことなくいつも以上にブルジョアジーな空気が漂う小説だった。いや、よく考えてみれば三島の小説で生活に困窮しているような主人公ってほとんどいなかったようにも思う。『青の時代』いやあれは金の亡者の話だしな。
    作家の得意とする設定というのがある。育ちに由来すると私は考えているが、描くべき事象に共感さえ得られればフィールドは結局何でもいいはずだ。ただ三島的ブルジョアに辟易する人も少なくないだろうなとも思うが。


    文章のうまさは相変わらず天下一品だけど、ふつーの娯楽小説。「幸福号出航」とかと同列な感じの小説。
    深く印象に残った文章と言うものはないが、熊に攻撃されて命こそ助かったが負傷した青年、名前は忘れたが彼が熊と対峙した時の文章はなかなか良かった。うまいんだよね。
    あとはラストが結構好き。
    三島の小説の良さはラストの引き際、もしくはまとまり方にあると私は思う。

  • 夏子の情熱というやつは、誰もが信じているくせに誰一人見たことのないお化けみたいなものであった

  • 生き生きとえがかれた夏子と、彼女に振り回される人々。

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