不道徳教育講座 (角川文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (341ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041212073

感想・レビュー・書評

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  • これまで作品を通して思い描いていた三島由紀夫像を良い意味で壊されます。

    芸術史上主義で正統派の作風、ボディビルで鍛え上げた肉体、割腹自殺…ストイックな人だと感じていたけれど、ユーモラスな人でもあったんだなぁ。

    花嫁探し中の三島が美智子さま(美智子皇后)とお見合いしていたと知り、さらに驚愕。

  • 『三島由紀夫のレター教室』(筑摩書房)の小気味よい洒落と毒気がたまらなかったので、こちらも読んでみました。
    書名からしてにやりとしてしまいますが、目次の各章の名前を見て、ますますにんまり。
    人の不幸を喜ぶべし、約束を守るなかれ、できるだけ己惚れよ…等々、期待を裏切らぬ不道徳な項目が並びます。

    さらに本文に進んでも、切れ味鋭い三島節が炸裂。
    不道徳のススメの体裁をとってはいるものの、三島流の道徳論・生き方論です。
    清らかな道徳を正道で説かれると「どうも胡散臭いな」と思ってしまうのですが、不道徳面から話されると説得力がある…!

    「いわゆる「よろめき」について」に書かれた男と女の違いに、ものすごく納得してしまいました。
    世にある、体だけの浮気、というものを自分が受け入れ難い理由がようやくわかりました。
    ううん、勉強になるなぁ。

  • 読む前は著者が自分が尖っていて他人と違うことをアピールするため、目立つために思ってもないようなことを無理矢理に書いているのかとタカをくくっていたが、実際に読み進めると著者が本気で思っていることを若者へ良かれとアドバイスしている内容だった。

    既に亡くなっている著者だが読んでいると文章が生き生きとして話しかけてくれているような気がした。

    後半、自殺を戒め、自分は自殺はしない、と書いてある箇所には胸が熱くなった。

  • 昭和33年から『週間明星』で連載された三島氏のエッセイをまとめたもの。
    「女から金を搾取すべし」「『殺っちゃえ』と叫ぶべし」「沢山の悪徳を持て」などなど刺激的な題が並んでいる。

    しかしその実は逆説的レトリック。不道徳を説くほどに、道徳とは何ぞやということを問いかける。

    「人を待たせる立場の人は、勝利者であり成功者だが、必ずしも幸福な人間とはいえない。駅の待ち人たちは、欠乏による幸福という人間の姿を、一等よくあらわしているといえましょう」

  •  白状してしまうと、三島由紀夫の長編を殆どと言っていいほど読まないのだが、一方でこういったテーマの随筆集はとても好きでよく読んでいる。
     タイトルも強烈ではあったが中身を読んでいけば逆説を思い知ることになる。そういう構造が貫かれているので、そういうフォーマットに慣れていくと余計に面白かった。

  • 若い頃に読んだら衝撃があったような図書。
    世の中の常識とされるものの悉く反対の不道徳を述べていくエッセイみたいなもの。道徳よりも不道徳のほうが面白く理にかなっていることがよくわかる。あと終わりのほうに設定みたいなものがわかる。この設定かなり好き。

  • ラストの著者による『三島由紀夫』論が面白すぎて、全ての感想が吹っ飛ぶ(笑)こういうユーモアたっぷりの作家さんなんだって、もっともっと若い方にも知ってほしいなぁ(^^)

  • どれだけ落ち込んでても読むとニヤけちゃうしげんきがでます。大すきだー

  • 10年ぶりの再読。
    好きな石井好子さんとの話など出てきて、面白かった。50年前の現代は、など興味深い。34の時の文章とは驚いた。

    2017.1.3

  • 美輪明宏さんの語る、お洒落でおちゃめな三島由紀夫さんを感じられる本でした。ユーモラスな語り口に油断しているとズバッと確信をつくことを言われたり。油断できない。

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プロフィール

三島由紀夫(1925.1.14~1970.11.25) 小説家、劇作家。
東京生まれ。学習院時代から文才を注目され、1944年、東大入学と同時に『花ざかりの森』を刊行。47年、東大卒業後、大蔵省に勤務するも、翌年辞職。49年、『仮面の告白』で新進作家として地位を確立。『金閣寺』『鏡子の家』『近代能楽集』など、強固な美意識で彫たくされた作品を発表。海外での評価も高い。68年、楯の会結成。『豊饒の海』の最終回を書き上げ、陸上自衛隊市ヶ谷駐屯地東部方面総監室に立てこもり、割腹自決。

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