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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784041212134
作品紹介・あらすじ
何不自由ないものに思われた新婚生活だったが、ふと覗かせる夫・俊夫の素顔は絢子を不安にさせる。見合いを勧めたはずの姑の態度もおかしい。親子、嫁姑、夫婦それぞれの心境から、結婚がもたらす確執を描く。
みんなの感想まとめ
結婚生活の裏に潜む人間関係の複雑さを描いた本作は、社交界を舞台にしたエンターテインメント性豊かな物語です。新婚生活の表面は華やかでも、夫の素顔や姑の態度に不安を抱く主人公の葛藤が描かれています。特に新...
感想・レビュー・書評
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ブクログ登録本は 2009年の角川文庫となるが、手持ちの本は1980年の集英社文庫である。『夜会服』は1966年9月–1967年8月まで、雑誌マドモアゼルに 連載された小説である。三島由紀夫のライトノベル風小説として読みやすく、エンタメ性もある。
あらすじは、夜会服に象徴される、社交界にあけくれる未亡人の息子と、成上げり製薬会社の社長の娘が、未亡人の押せ押せで結婚するのだが…子離れができない。そんな母親の葛藤を描いたお話。新婚旅行先のハワイでの出来事が面白い、退役軍人夫婦の奇妙な性癖には驚かされたし、笑える。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
三島作品の中では読みやすいと思う。社交界の話だからかもしれないけれど、三島の文体がとてもエレガントに感じた。
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三島はジェイン・オースティンだった!?
いやー、見事な人間模様喜劇短編で、こんなのも書いてるなんて恐るべしと思いました。着るものや食べるもので人の性格やその場の状況を描き出す手腕、「こんな人いるいる」と思わせる多彩な人物造形、知恵でもって閉じる顛末など、ホントにオースティンを読んでる楽しさでしたよ。まあ、底流にもっとどす黒いものが流れてるのは感じるけど、そこも魅力。拾い物だった。 -
20230611再読
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主人の義母である滝川夫人の屈折した愛情と虚勢が、近代化していく日本の姿と重なってさすが風刺が効いている。当時の社会や情勢が土台にはなっているが、登場人物たちの人間関係は現代にも通ずるものがあってなかなか楽しめた。
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まったりとした感じ。三島氏はこんな小説も書くのね。何が面白いか自分でも良く分からないけど、気になって読んでしまう。(2019/10/15)
読了。面白かった。
滝川のお母さんの寂しさについての独白が、印象的。
あんな風に思うのかな?
どんな人にも、生活にも寂しさはあるから、それとどう向き合うかだけど。
そんな事は置いておいても、面白い小説だった。
なんだか良く分からないけど、気になって読み進む、といのは、本当に優れた小説なのではないか?と思う。
やっぱり読み継がれる物は、時代を感じさせないな。
(2019/10/17) -
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軽めではあるが、心の揺れ動きがよく感じられる。新婚旅行先で出会う奇妙なアメリカ軍人夫婦など、不穏な感じ、違和感が具現化したようなエピソードを積み重ねるのが秀逸。
最終的にハッピーエンド?になるのは珍しい気がする。
こんな姑だったら嫌だなぁ -
絢子が素直で賢くて、料理上手で、イケメンで博識でスポーツもできてお金持ちの男性と結婚して、うらやましい限りの設定。
ハワイ旅行でのフランス人男性の言葉と最後の方の滝川婦人のコーヒーの味の話が印象に残った。
前者は俊夫に向けて、後者は絢子に向けて、あなたもいずれ分かるでしょう、と言っている。
自分もまた、時間をあけて読んだら感じることが違うかな、と思いながら読んだ。 -
#bookoff
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三島由紀夫の小説といえば文学性の高いものが多いけど、この小説はエンターテイメント性の高い娯楽小説です。
基本的には嫁と姑の問題を面白おかしく描いている。しかし、三島由紀夫らしい純粋な人物造形がとても魅力的であり、文章の端々に美しい響きが散りばめられている。
ヒロインの絢子が俊雄から激しい接吻をうけるシーンでは
「世界か万華鏡のように色硝子の破片の組み合わせを刻々と変えてゆくのを見るような、ぼんやりした気分にひたっていた」
といった具合。
三島由紀夫の小説は基本的にはハズレなしだと思う。 -
昼ドラ
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三島の長編小説の中では、マイナーな作品の部類に属するだろう。物語の中核をなしているのは、いわゆる嫁・姑問題なのだが、そこはハイ・ソサエティの世界での出来事なので、TVドラマなどとは大いに違った様相を(本質は変わらないのだが)呈することになる。なにしろ、準主人公(姑)の滝川夫人は、趣味の乗馬(かなりな腕前だ)と、宮様や各国の大使夫人を招いてのパーティに明け暮れているのだから。それにしても三島の描く女はうまい。絢子(嫁)も、滝川夫人も実に鮮やか。ただし、それは歌舞伎の女形が女を観察するかのようでもあるのだが。
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久しぶりに読む三島由紀夫は楽しい娯楽恋愛小説でした。
昭和初期の旧家族やら、ブルジョワな人々のお見合い、婚約、新婚、嫁姑の騒動です。
典雅な世界で繰り広げられる、お世辞と根回しと、当てこすり!
その上品さに毒をブレンドする絶妙さ、三島由紀夫の面目躍如です。
夜会服の世界でしか輝けない我が身を嘆き嘲う俊男の姿は、三島自身の本音の投影でもあるんだろうけど、何でも知っている、どこに出ても恥ずかしくない振る舞いができることを憂うなんて、天才の悩みは凡人には計り知れません。 -
乗馬を始めたばかりの絢子は、乗馬クラブで知り合った滝川夫人に気に入られ、その一人息子の俊男と婚約する。
夫人は男爵を父に持った元外交官の妻で、未亡人となった今も明るい性格と家柄のために社交界で一目置かれていた。
姑となる夫人を素直に尊敬する絢子だったが、次第に俊男と夫人との間に流れる複雑で不穏な空気に引っかかりを感じるようになり…。
三島文学に詳しくないので、解説を読んで初めて知ったのだが、彼にも本書のような娯楽小説があるらしい。個人的にはこういうブルジョワの匂いがぷんぷんする小説は好きなので面白く読んだが、あまりにぷんぷんしているので嫌いな向きもあるだろうと思う。 -
絢子、滝川夫人、俊男の親子関係。
昼のメロドラマのような内容でも、
社交界の美しさとか、絢子と俊男の
恋愛模様がすごく美しくみえた。
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