幸福号出帆 (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
3.37
  • (2)
  • (10)
  • (11)
  • (4)
  • (0)
本棚登録 : 125
感想 : 11
  • Amazon.co.jp ・本 (413ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041212165

作品紹介・あらすじ

虚無的で人間嫌いだが、容姿に恵まれた敏夫は、妹の三津子を溺愛している。「幸福号」と名づけた船を手に入れた敏夫は、密輸で追われる身となった妹と共に、純粋な愛に生きようと逃避行の旅に出る。純愛長編。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 三島のエンタメは徹底的でいいな

  • これと同時期に金閣寺を書いているのがすごいなぁと。
    エンターテイメントに徹底していて面白いとは思うけれど、
    金閣寺、禁色の路線の方がやっぱ好きかな。
    比べるものではないのかもしれないが。

  • 道を踏み外すのは容易い。三津子の若い女性特有の悪に対するロマンチックな憧れがかわいらしかった。
    三島由紀夫の大衆小説。今読んでも充分面白かった。

  • 角川文庫にラインナップされた、ライト感覚な三島シリーズの1冊。本書は昭和30年6月~11月に読売新聞に連載されていたもの。こういう軽い三島作品は、彼が小説に熟達した後に余技のような感覚で書いたのだと誤解していたが、昭和30年といえば『金閣寺』が「新潮」に連載される前年だ。つまり、作家活動のごく初期から三島は純文学と並行して、このような作品を書いていたのだ。ただ、本書では、それが小説の軽やかな味わいにはならず、単なる軽さに終っているのは残念だ。三島のライトノヴェルも、やはりそれなりの修練が必要だったのか。

  • 三島氏の世界は・・どうでしょうか・・

    冒頭から、私の故郷登場~・・いい予感が・・
    それにしても、描写が細かい・・どのように調べたのでしょうか?

  • びぶりお工房:録音版製作担当者きまりました。(2011.11.18)

  • 三島由紀夫の、大衆小説
    やっぱり三島は、絢爛な純文学が好き

  • にやにや。

  • 主人公が房子さんではなく美津子さんということが三島由紀夫の純文とエンターテイメントの違いということかと。
    熱帯樹の兄妹のネガとポジ。空想とオペラ、自転車と船、白い風をはらむ服と赤い踊り子のドレス、そしてガチと義理。
    熱帯樹を読んだのが随分昔なので、記憶イメージなので再読したし。

  • 父親の違う兄妹、イタリア顔の兄、オペラを目指す妹、ふたりのオペラな生活

    満たされることのない世界、流れるように闇の中に突き進むふたりの幸福とは?


    これはおもしろーい!
    読んでいてどんどん続きが気になるエンターテイメント性のある作品
    三島由紀夫にこんな作品もあるの知らなかったな…

    (387頁6行目からラストが特に好き)

全11件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

三島由紀夫

一九二五(大正一四)年東京に生まれる。本名、平岡公威。学習院高等科を経て東京大学法学部を卒業。在学中の四四(昭和一九)年に処女創作集『花ざかりの森』を刊行。戦後四七年大蔵省に入り翌年退官。四九年に刊行した『仮面の告白』で名声を確立し、以後、文筆活動に専念する。『潮騒』にて新潮社文学賞、『白蟻の巣』にて岸田演劇賞、『金閣寺』にて読売文学賞、『絹と明察』にて毎日芸術賞、『サド侯爵夫人』にて芸術祭賞などを受賞した。六八年、「楯の会」を結成し、七〇(昭和四五)年、自衛隊市ヶ谷駐屯地で自決。

「2020年 『三島由紀夫 石原慎太郎 全対話』 で使われていた紹介文から引用しています。」

三島由紀夫の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×