- 本 ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041212172
作品紹介・あらすじ
半農半漁の村で、漁を営む青年・修一と、湖岸の工場に勤める美代。この二人に恋をさせ、自分の小説のモデルにしようとたくらむ素人作家、大島。策略と駆け引きの果ての恋の行方は。劇中劇も巧みな恋愛長編。
感想・レビュー・書評
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こちらも初々しい恋愛もの。
構成がちょっと変わっている。
「お嬢さん」や「永すぎた春」と違うのは舞台が東京でなく、
地方(まあ田舎)であるところ。
だけど、これも安心して愉しく読める。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ただの恋愛小説になりそうなところを第三者の夫婦をいれることによって2層構造になってその上我々読み手が、更に俯瞰的に眺めているような3層構造の様に感じた。凄いなぁ〜三島由紀夫氏
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小説の題材にするために男女の2人を出合わせる。現代の小説にはなさそうな設定が良い。
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仕掛けられた恋のお話。ただ、文中の「本当に愛し合っている同士は「すれちがい」どころか、却って、ふしぎな糸に引かれて偶然の出会をするもので」という文章に、なるほどー…と思いながら読了。
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良さがわからないのだが、やはり日本文学史上の美文と言われるだけあり表現はとても、美しい
この、物語については考察を色々読みたいと思う -
なんてことない若者の恋愛小説かと思ったら、最後の一文でぞっとした。
自分もそのなんてことなさを幸せで良かったと思うのと同時に少し退屈だと思ってしまう感覚があって、そこを見事に突かれた気がした。 -
嫌い。でも読んでしまう魅力。
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角川文庫と新潮文庫の何やら決定的な差異を見たような気分
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三島由紀夫の書く文章が好き。
著者プロフィール
三島由紀夫の作品





