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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784041216101
感想・レビュー・書評
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――最初から、「おっ」と身を乗り出してしまうような展開でしたが、それは最初だけで中盤はたらたらと。
しかし、問題はそこではなくてこの本の全ては後半の盛り上がりです。激しく過ぎるような時間の中で、
向き合う二人の心情を克明に描いています。後半は手が止められません。止めてしまうと、読み進めた時
との興奮は段違いでしょう。 境道助は、三浦暁子に憧れにも近い恋心を抱いている。そして、暁子の姪
であるれい子は、叔母をこの上なく尊敬している。この3人の複雑な関係をそれぞれの視点から描いてい
ます。この作品は主人公は一人ではありません。道助、暁子、れい子、それぞれです。そのため曖昧な想
像が無く、一人一人の心情が、細かく書かれています。 この作品は、後悔や嫉妬心など暗い感情が強調
されています。でも、井上靖はやっぱすごい。一秒一秒人物の心の動きが伝わってくる。どの作品にも共
通した井上靖の心情描写。上手すぎます。 ラストはしりきれとんぼのようですが、締めくくりとして、
あれがベストだったのでしょう――詳細をみるコメント0件をすべて表示
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