天目山の雲 (角川文庫 緑 216-30)

著者 :
  • KADOKAWA
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レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041216309

感想・レビュー・書評

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  •  短編集ですね。どこから読んでもいいというのは、嬉しい本です。

    桶狭間:織田信長の性格がよくわかる内容でした。生き生きとしておもしろい!
    平蜘蛛の窯:茶器につて、かかれていました。天目茶碗で茶をふるまう!天目茶碗!!日本で3つしかない銘器です。うらやましいというか、飲み終わった際の底の表情に宇宙を見る。あー素晴らしい茶会だと思いました。

  • 4-04-121630-3 283p 1988・12・20 16版

  • 12編収録

    『桶狭間』…織田信長
    『平蜘蛛の釜』…松永久秀
    『信康自刃』…松平信康
    『天正十年元旦』…信長、光秀、秀吉、勝頼
    『天目山の雲』…武田勝頼
    『利休の死』…千利休
    『佐治与九郎覚書』…佐治一成
    『漂流』…遭難した一行とロシア船の話
    『塔二と弥三』…蒙古に連れ去られた対馬の二人
    『明妃曲』…匈奴に思いを馳せる主人公と友人と「王昭君」の話
    『異域の人』…班超
    『永泰公主の頸飾り』…墓泥棒の話

    『信康自刃』『天正十年元旦』『天目山の雲』『利休の死』『明妃曲』が
    好きでした。

    ピリッとした文章で読み応えがあります。
    死にゆく人の秘めた心の内が面白いです。

  • ・2/7 続けざまに井上靖になったが、実は「風林火山」を読んで子供の頃読んだ「天目山の雲」が無性に読みたくなったから探していたら、なんと井上靖の著だったという落ちである.当時は誰が書いたのか気にも留めずに、ただ地元民として勝頼の最後に興味があったから読んだだけだった.確かでもこの作品で感想文かなんかを書いたような覚えがある.(なんて書いたかは知るか)絶版らしいのでわざわざAmazonで注文して取り寄せた.古本そのものは120円だが送料が340円、都合460円で、またそれもクレジット支払いという感じ.それで懐かしい本が読めるんだから世の中も便利になったものだとつくづく思う.
    ・4/1 久しぶりに再開したけど、やっぱり井上靖の時代小説は面白い.読んでいてなんだかぐんぐん引き込まれていくのはなぜだろう.登場人物の気持ちがよく伝わってくるからだろうか.
    ・4/2 読了.後半は中国ものだったが、何故か興味深く読んでしまうんだな、これが.文章がいいからなのかもしれない.

  • 武田勝頼を描いた表題他12編の短編集です。内戦国時代関連は7編。武田勝頼であったり松永弾正であったりと信長や秀吉に敗れた敗者が描かれている短編集になっております。個人的には「佐治与九郎覚書」が好みでした。戦乱に振り回され消えていった人には違いないのですが、どこか趣が違うのです。

  • 井上靖氏の戦国もの短編が多く入った本。
    表題の「天目山の雲」は「風林火山」の衛星的短編という。
    武田勝頼、徳川信康、千利休、松永久秀の破滅が描かれる。
    また「桶狭間」では信長の上昇する生涯や佐治与九郎の一生などが描かれ、そのほか中国・西域ものの短編がある。

    2006.06.09読了

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著者プロフィール

井上 靖(いのうえ やすし)
1907年5月6日 - 1991年1月29日
北海道旭川で生まれ、天城湯ヶ島、三島・沼津で18歳まで過ごす。その時代までのことは『しろばんば』をはじめとした「自伝的小説三部作」に詳しい。金沢の第四高等学校(現・金沢大学)で詩作を始め、京都帝国大学を卒業後大阪毎日新聞社に入社。
小説『闘牛』で第22回芥川賞受賞、文壇へは1950年デビュー。現代小説、歴史小説、エッセイ、自伝的小説、シルクロード西域関連の作品、詩集など創作範囲は多岐に及ぶ。主な代表作に、『風林火山』『氷壁』『天平の甍』『おろしや国酔夢譚』などがある。
1964年日本芸術院会員に。同年『風濤』で第15回読売文学賞、1980年菊池寛賞、1985年朝日賞などをそれぞれ受賞。1976年には文化勲章も受章しており、多数の受賞歴がある。

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