星と祭 新装版 (上) (角川文庫)

Kindle版

β運用中です。
もし違うアイテムのリンクの場合はヘルプセンターへお問い合わせください

  • 角川書店 (2007年10月25日発売)
3.43
  • (1)
  • (9)
  • (12)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 98
感想 : 11
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (400ページ) / ISBN・EAN: 9784041216354

作品紹介・あらすじ

ボート転覆事故で娘を亡くした会社社長の架山。遺体のあがらない死を受け入れられないまま7年が過ぎたある日、琵琶湖の古寺で十一面観音に出逢う。その表情に娘の面影が重なり、観音巡りの旅が始まる――。

みんなの感想まとめ

心の平安を求める父親の旅を描いたこの物語は、「遺体のあがらない死」という現代的なテーマを通じて、愛する人を弔う方法を探求します。主人公の架山は、琵琶湖の古寺で出逢った十一面観音をきっかけに、観音巡りの...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 本書によって、2つのことを知った。『殯』と『十一面観音』。
    『殯』。本書では、事故で亡くなった娘の死体があがらず、鬼籍に入るまでの期間を指している。あたかも、東日本震災で、死体があがらず行方不明のままになっている状態に似ているといってよいのでしょうか?死んだことを認めることができない状態でしょうか?
    事故から7年、事故現場を避け、湖を避けてきたが、琵琶湖を訪ねることとなり、湖畔の秘仏・十一面観音巡りを始めてゆく。
    渡岸寺、石道寺、福林寺、赤後寺(人間の苦しみを自分の体一つで引き受けて下さっていたので、あの仏さまはあのような姿になってしまったんだ)、盛安寺、宗正寺と。順番にWebサイトでお寺と十一面観音様を見ながら、巡礼の旅に出たような気分になる。 (下巻へ)

    印象的なフレーズは:
    ★年歳をとると、女もできないし、仕事にも夢がなくなる。寿命も大部分費い果たして先が見えてくる。こうなった時、人間はロマンティックになる。贅沢なことをしたくなる。
    ★人間の誠意と努力で、運命というものの持つ意味を変える。ちゃんと運命というものに対する人間の働きかけ方をお話になっている
    ★挽歌というものが、”もがり”の期間に詠まれた追悼歌である
    ★人間というものは、幸福になるために生まれて来たんではないだろう。不幸になっていいということはないが、幸福というものの予約はない
    ★そりゃ、君が幸福だからだよ。人間という者は、不幸にぶつかると、いろいろなことを考える。観音様にも、そういう時に出会うんだろうね。

  • ヒマラヤが舞台になるということで読み始めたが、途中まで主人公の架山と合わず進みが悪かった。けれど、十一面観音を拝む辺りから興をおぼえそこからは一気だった。十一面観音と観音に関わる描写が美しく涙腺が緩んだ。

  • 同じ様な状況になったら私はきっと耐えられないと思う….

  • 近江の11面観音のガイドに出てくるので、読んでみました。小説の中でも人々に守られた観音様の印象は変わらずで、作者も惹かれたのかな。ヒマラヤの月とどうつながるのか先が楽しみです。

  • 滋賀県に旅行するにあたり、何か滋賀県が題材になっている本を読んでおきたくて、それで知った本。

    琵琶湖からヒマラヤまで飛んで、途中では全く別の本かと思ってしまった。

    色んな書評で言われているけど、確かに心理描写が卓越。

    それにしても井上靖さんの本で、言葉がすっきりしている。余計な言葉ない。

    そして、今回滋賀の旅行で渡岸寺の十一面観音を見れて、感動した。

    小説の中のように、他の観音様も見てみたいな。

  • 感想は下巻にて

  • 今下巻を読んでいる最中なので、総合的な感想はまだ述べかねますが、琵琶湖に行ってみたくなりました。

  • 大津などを舞台とした作品です。

  • 皎々たる満月の光が、琵琶湖の面に照り渡る―七年前、会社社長の架山はこの湖で娘みはるを失った。遺体はあがらないまま、架山にとってみはるは永遠に「生と死」のはざまにいる。娘とともに死んだ青年の父親に誘われ、琵琶湖の古寺を訪れた架山は、十一面観音に出会い、その不思議な安らぎに魅了されるのだった。そんな日々のなか、ヒマラヤでの月見に誘われ、架山はそこでみはると二人だけの対話をもとうと決心する―。
    .。☆。.。☆。.。☆。.。☆。.。☆。.。☆。.。☆。.

  • 長浜の国宝十一面観世音 

全10件中 1 - 10件を表示

この本が好きな人におすすめの本

著者プロフィール

井上 靖 (1907~1991)
北海道旭川生まれ。京都帝国大学を卒業後、大阪毎日新聞社に入社。1949(昭和24)年、小説『闘牛』で第22回芥川賞受賞、文壇へは1950(昭和25)年43歳デビュー。1951年に退社して以降、「天平の甍」で芸術選奨(1957年)、「おろしや国酔夢譚」で日本文学大賞(1969年)、「孔子」で野間文芸賞(1989年)など受賞作多数。1976年文化勲章を受章。現代小説、歴史小説、随筆、紀行、詩集など、創作は多岐に及び、次々と名作を産み出す。1971(昭和46)年から、約1年間にわたり、朝日新聞紙面上で連載された『星と祭』の舞台となった滋賀県湖北地域には、連載終了後も度々訪れ、仏像を守る人たちと交流を深めた。長浜市立高月図書館には「井上靖記念室」が設けられ、今も多くの人が訪れている。

「2019年 『星と祭』 で使われていた紹介文から引用しています。」

井上靖の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×