アムステルダム運河殺人事件 (角川文庫 緑 227-20)

著者 : 松本清張
  • KADOKAWA (1973年12月発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041227206

アムステルダム運河殺人事件 (角川文庫 緑 227-20)の感想・レビュー・書評

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  • トランジットでアムステルダムを使うので読んでみた

  • イメージ参照(http://blogs.dion.ne.jp/kentuku902/archives/2824479.html)
    (収録作品)アムステルダム運河殺人事件/セント・アンドリュースの事件

  • 中編が二本。どちらも舞台はヨーロッパ。表題作はオランダとベルギー、「セント・アンドリュースの事件」はスコットランドで物語が展開する。「物語」と言っても、表題作の方は実話を基にしているようだ。そういえば松本清張は、実際に起こった事件を取材して犯人を勝手に想定してしまうという類の作品が結構あった事をこの本を読みながら思い出した。二十年以上前の歴史の謎を解くテレビ番組「歴史への招待」にも出ていた記憶があるし、五年くらい前に読んだ『日本の黒い霧』では、戦後立て続けに起きた怪事件(三鷹事件、下山事件、帝銀事件…)を清張先生、全部GHQの陰謀と推理しておられた(結構説得力があって面白かったと記憶している)。★表紙裏には「巨匠松本清張の本格推理小説」とあるが、そんな事情もあって、「アムステルダム…」は今日的な意味で「本格」ものとは言いにくい。事実犯人は指摘されるのみで、その推理が正しいかどうかさえ作中で断定されない。指摘された犯人は逮捕もされなければ、消息さえ明らかにされない。いくら事実を基にしているからとはいえ、これではミステリーとして読んでいる読者には後味が悪い。★「セント・アンドリュース…」の方も奇妙な構成。こちらは完全な虚構らしいのだが、殺人が起こるまでの被害者らの行動、つまりイギリス旅行がやたら詳細に描写される。殺人事件とその謎解きはおまけといっていいほど。海外旅行がまだ珍しかったが故に、読者にイギリスの名所旧跡を紹介しようという意図が作者にはあったのだろうか。セント・アンドリュースというのはゴルフ発祥の地らしいのだが、そのゴルフのメッカでのラウンドの様子が微に入り細に入り描かれるのには辟易した。

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