死の発送 (角川文庫 緑 227-38)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 69
感想 : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (362ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041227381

作品紹介・あらすじ

東北本線五百川駅近くの草むらで、死体入りトランクが発見された。被害者は東京の三流新聞編集長の山崎と知れたが、鉄道便でそのトランクを発送したのも山崎自身だった。部下の底井が謎に挑む。本格長編推理。

感想・レビュー・書評

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  • 『砂の器』に続き「松本清張」作品です。

    殺害されたN省元官使「岡瀬」が隠した横領金1億円と、自らが発送したトランクの中から死体で発見された三流新聞編集長「山崎」殺害のトリックの、ふたつの謎解きを楽しめる作品になっています。

    -----story-------------
    6月17日朝、東北本線「五百川」駅近くの草むらで、死体入りジュラルミン・トランクが発見された。
    被害者の身許は東京の三流新聞編集長「山崎」と知れたが、鉄道便による、東京田端駅からのトランクを発送者もまた「山崎」自身だった!
    部下の「底井武八」は、独自の捜査と推理で、謎に挑んだ。
    「山崎」は、事件の2ヵ月前福島で殺されたN省元官使「岡瀬」が隠す横領金を異常な執念で追い、その捜索の中で、4人の人物に接触していた。
    それぞれの行動に「底井」の疑惑は向けられた。
    -----------------------

    ミステリーって、伏線となっている点が、謎解きによって線としてつながり、スッキリするモンだと思うのですが、、、
    なんだかスッキリ感のない物語でしたね。

    殺害のトリックが、列車の遅延やダイヤによって解き明かされるのですが、少しごちゃごちゃしていて理解し辛いのが原因かな。

    トラベル・ミステリーというジャンルになるんでしょうが、、、
    緻密過ぎるせいか、あまり入り込めなかったなぁ。

    ちょっと苦手なジャンルでした。

  • 2011 Mi氏よりレンタル)

  • 犯人の自供で終わるというのは少し強引だと思いました。

  • ある日、死体入りトランクが発見される。しかし、そのトランクを送ったのは、殺されて入れられた被害者だった。

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著者プロフィール

1909年、福岡県生まれ。92年没。印刷工を経て朝日新聞九州支社広告部に入社。52年、「或る『小倉日記』伝」で芥川賞を受賞。以降、社会派推理、昭和史、古代史など様々な分野で旺盛な作家活動を続ける。代表作に「砂の器」「昭和史発掘」など多数。

「2023年 『内海の輪 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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