翳った旋舞 (角川文庫 (6072))

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  • Amazon.co.jp ・本 (321ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041227398

感想・レビュー・書評

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  • R新聞社資料調査部に働く順子は、外国要人の写真を取り違えてしまう。夕刊に掲載された写真誤用は社内に大きな波紋を呼ぶ。

    1963年の作品。
    女子大を出て社会部を希望して入社するも資料整理部に配属される。それでも淡々と仕事をする主人公の明確な意思が見えないが、当時の女性像なのかもしれない。
    携帯電話など勿論無く、電話交換手のいる時代。
    話の展開も予想がつかず面白かった。
    (電子書籍・Sony Reader)

  • 三沢順子は 新聞社の資料調査部に 配属された。
    地味な仕事であるが、重要な仕事だ。
    (今では、インターネットがありこの作業は少なくなっているはずだ。)人物の写真を間違えることで、会社に激震が走る。
    部長は世渡り上手で 腰掛け。
    次長は麻雀、競馬、競輪にでかけてしまう。
    新聞社は余裕があったのか緩んでいた。
    川北編集局長が 弛みを一掃するような懲罰人事をおこなう。
    順子はいたたまれなくて 辞表を出そうとすることから、
    人生の変化が始まる。

    真佐子は順子の高校時代の友達で、銀座の一流クラブのホステス。
    人のあしらい方がうまく、一流と言われる人たちとの付き合いがある。
    江木郁子は会社の電話交換手。
    この女が ネタバレ行為をする。
    昔はのんびりしていたのだ。

    川北 テレビの丸橋、海野辰平。
    順子の前には 次々と 雲の上の人にあっていく。
    そこでみる 人物は 卑屈に見えた。
    順子は 酔っぱらって ビールを海野辰平にかける。

    順子は 大きな人生の転換を迎えたのだった。

    松本清張の文章は 丁寧に組み立てられ
    女が 成長する様を克明に描く。
    よくわからない 女 のこころ が おもしろい。
    河内三津子という存在が アンチテーゼ。

  • ブクオフにて購入)

  • 伏線をいろいろ張っていたわりに回収しないところが意外です。
    交換手のスパイや、テレビデビューや、木内氏など。

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著者プロフィール

●1909年、福岡県に生まれる。印刷工、新聞社社員を経て42歳で作家の道へ。「或る『小倉日記』伝」で芥川賞受賞。『点と線』『眼の壁』『砂の器』『ガラスの城』『黒革の手帖』など推理小説の第一人者として多くの作品を発表する一方、『日本の黒い霧』『昭和史発掘』などノンフィクション分野でも活躍。日本ジャーナリスト会議賞、吉川英治文学賞、菊池寛賞、朝日賞など受賞多数。1992年死去

「2017年 『徳川家康 (新装版)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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