黒い空 (角川文庫)

  • KADOKAWA (1990年2月2日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (384ページ) / ISBN・EAN: 9784041227510

作品紹介・あらすじ

辣腕事業家の山内定子が始めた結婚式場は大繁盛だった。しかし経営をまかされていた小心者の婿養子・善朗はある日、口論から激情して妻定子を殺してしまう。河越の古戦場に埋れた長年の怨念を重ねた長編推理。

みんなの感想まとめ

歴史と現代が交錯する中で、復讐劇が織りなす深い物語が展開されます。主人公は、成功した結婚式場の経営者である妻を持つ婿養子ですが、ある日、激情に駆られて彼女を殺してしまいます。この衝撃的な事件を背景に、...

感想・レビュー・書評

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  • 序盤に書かれた歴史の説明的なくだりになかなか馴染めず、読むのに少し時間がかかりました。

    1つ目の殺人は犯人もその方法も全て分かっているので、どう展開するのかと不思議に思いましたがなるほど、と唸らせる結末。
    様々な意味で根の深い内容でした。

  • 書かれた時代が第二次横溝正史ブームのころかな。それを意識したのか、古事からの怨念をモチーフに。

  • ああ、川越夜戦、嗚呼、東明寺。

  • 結婚式場を舞台とした復讐劇。神の使いでもあり、凶兆の象徴であるカラスと慶事である結婚式、そしてその裏の復讐。白と黒の情景を目に浮かべながら一気に読んだ。

  • 室町時代の関東管領であった山内上杉家と扇谷上杉家、扇谷上杉家は滅亡し、山内上杉家が生き残ったという。その子孫の怨念が、この作品の主題となっている。山内上杉家の子孫で関東山内グループの女会長、その婿養子、そして扇谷上杉の子孫の女社員。殺人事件が起こる。

  • 話の流れがとてもよくできている。
    非常におもしろかった。

  • うーん。。清張さんの初めて「うーん」を読んだ気がす。。
    面白くないわけではないんだけど・・・・。
    なぜかいまいち感が・・・。
    誰にも感情移入がしにくいからなのか・・・。

  • ・知識(歴史)のひけらかしっぽいところが清張っぽい
    ・室町~戦国時代の関東のことがよくわかる
    ・歴史をこえてまで陰湿!これも清張っぽい
    ・解説に書いてあったけど、清張の作品にはタイトルに「色」をつけたものが多く、なかでも「黒」が一番多いらしい。言われてみたら確かに!
    ・黒い空=カラスで、最後までこのカラスがキモだった。

  • 初松本清張読了です

    文体が古くて読みにくい

    まぁまぁ面白いが最後は無理矢理こじつけた感じがして残念

    まぁ 他の作品も読んでみようと思う

  • 90年代に刊行された作品の割に、ちょっと読みにくい。日本史のエピソードが筋に絡んでるので、戦国武将の時代の話をすいすい読めるような人じゃないと、ちょっと行き詰まると思います。

    読み終えてトリックを考えてみるとタイトルは非常に巧妙ですし、伏線も綺麗にきっちり回収されていって、最後にきちんと集約されてます。ただ、素人探偵役の人の動きに対して、警察がこんなに敏感に反応するかなぁ?という辺り、リアリティに欠けるかな。

    ちなみに推理小説としては、前半は「コロンボ」型(ドラマで言うなら古いけど「古畑任三郎」型)です。つまり、犯罪の経緯がすべて読者に明らかにされ、それを隠蔽するためのトリックも語られるというもの。その場合、読者としては「どこで犯人のトリックが露見するか」を推理するのが楽しい訳ですが、この作品はそのポイントが実に分かりやすい。「あ、ここで破綻するんだな」があっさり読めてしまいます。これも惜しいポイント。
    そして後半は打って変わって、トリックを読者が解いていく形に切り替わりますが、これも残念なのが登場人物が少なすぎるが故に「コイツ以外に犯人はいないわな」となってしまうこと。あと3人ぐらい、脇でチョロチョロする人間を出してくれれば、もう少しクライマックスに向けてテンションが上がったかもしれません。

  • なんだこれは・・・
    10年以上振りの再読。本棚に並んでいたけど、手に取らない理由を忘れていた模様。

    巨匠といえども、こういう作品もつくるのね・・・最高を知っているだけに、これを読みとおすのはキツイ。断念。

    歴史蘊蓄好きな方には良いかも。

  • もうちょっとなめらかなものがいいなあとおもった

  • 日本史が苦手である。
    故に、最初の章は読み進めるのにものすごい時間を要し、そこでちょっと
    諦めようかとも思った・・・(笑;)

    戦国時代の恨みを持ち続ける子孫も恐ろしいし、展開にちょっと無理がある気がしないでもない。
    時代背景に絡めた作品が多い印象を個人的に持っているが、
    これはちょっとぶっ飛んでる気がする・・・。

  • 2011 O氏よりレンタル)

  • 室町時代の関東管領である扇谷と山内上杉家の因縁が背景となっている。思い切りフィクションなのだけれど、歴史にヒッチコックばりのカラスの出現で、なんとも引き込まれてしまった。

  • 清張らしい暗くてじめじめしてて卑屈な話。
    冒頭は上杉家の内紛を書いていて一瞬歴史小説かと思いますが、
    第二章からじめじめ現代モードに入ります。
    山内上杉の末裔で、幾社も会社を経営している山内家に婿養子に入った男の話。
    書いてしまうとネタバレしてしまうので書きませんが、とにかく暗い!
    恋愛結婚で婿養子となった善朗の妻・定子は有能すぎる経営者。
    比べて善朗自身はどちらかというと無能力者。
    定子がチャンスを与えてもものにできず、ダメにしてしまう男で、
    日々妻から冷たい仕打ちを受けています。
    これだけでも清張満載なんですが、小説はどんどん泥沼へ。
    清張の常として美男美女は相変わらず出てきません。
    面白いのでサクサク読みすすめられますが、元気じゃないと辛いなぁな一冊でした。

  • 山内定子が創った八王子郊外の結婚式場「観麗会館」は、その高級感がうけて大変な繁盛ぶりだ。
    経営をまかされている小心な婿養子善朗はある日、口論から激情して妻定子を殺し、
    死体を会館の名所である「岩壁」に埋め込んでしまう。
    門出を祝う式場が奇しくも墓場となり、その上空を不吉なカラスが飛び交い、新たな事件が発生する……。
    河越の古戦場に埋れた長年の怨念を重ねた長編

    歴史背景がしっかり描けてて
    さすが清張と言うべき作品でした。

    しかし最終的に何でもかんでも
    はしぶとカラスかぃ!と言う感じの残る作品でした。

  • 残念。

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著者プロフィール

1909年、福岡県生まれ。92年没。印刷工を経て朝日新聞九州支社広告部に入社。52年、「或る『小倉日記』伝」で芥川賞を受賞。以降、社会派推理、昭和史、古代史など様々な分野で旺盛な作家活動を続ける。代表作に「砂の器」「昭和史発掘」など多数。

「2023年 『内海の輪 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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