- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041227589
作品紹介・あらすじ
二十年ぶりに再会した泰子に溺れていく私は、同時に彼女の幼い息子の不信な目に怯えていた-「潜在光景」。借金苦で自殺した社長はなぜ八十通もの遺書を残していたのか-「八十通の遺書」。わが子をさりげなく殺そうとする父親。が、息子はそれを察知していた-「鬼畜」。日常のちょっとした躓きがその後の運命を大きく変えた世にも怖ろしい六つの結末。
感想・レビュー・書評
-
「潜在光景」「八十通の遺書」「発作」「鉢植を買う女」「鬼畜」「雀一羽」の6つ短編が収録。「雀一羽」が時代小説。「鉢植を買う女」「鬼畜」はTVドラマ化されたものを観た記憶がある。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
松本清張『潜在光景』読了。ホラー短編集。表題作は、不倫関係となった女の子供がどうも自分を殺そうとしているのではないか、いや気のせいか、しかし…という確証がないだけに不気味な子供の話。日常の光の裏をちょっと覗いたら、その陰では思いがけない誰かがこっちを見ているかもしれませんよ。
-
「影の車」を鑑賞して。
短編を映画に出来るほどに作品の力があることがどの編を読んでも感じられますね。
他に「鬼畜」も読みたい作品だったので入ってて嬉しい。
人間の業と欲、そこから立ち昇ってくるほんの少しの歪み…
今年は没後30年と言うことで、BSなどでも多くの特集が組まれますます読書欲が湧きます。
知恵泉よかったなー。 -
毒がとてもいい。
-
これだけ昔の作家の作品を初めて読んだ
今では炎上しそうな男尊女卑や胸糞悪い描写も多かったが何故か引き込まれるしこの頃の語彙もとても気に入ってしまった -
潜在光景
八十通の遺書
発作
鉢植を買う女
鬼畜
雀一羽 -
読んだことのあるものが殆どだったけど、どれも面白い。
-
よくあるホラーとはまた違った印象だった。
しかし肌に合わなかった。
気持ちが悪い。 -
人間性の暗部を鋭く描いて短編ながら読み応えあり。「鬼畜」は映画で見たよりもあっさりした結末だったけど、夫婦の人間性が深くまで描かれていてある意味映画よりも怖かった。
著者プロフィール
松本清張の作品





