潜在光景 (角川文庫)

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  • 角川書店 (2004年10月23日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784041227589

作品紹介・あらすじ

20年ぶりに再会した泰子に溺れていく私は、その幼い息子に怯えていた。それは私の過去の記憶と関わりがあった。表題作の他、「八十通の遺書」「発作」「鉢植を買う女」「鬼畜」「雀一羽」の計6編を収録する。

みんなの感想まとめ

日常の中に潜む不気味さや人間の暗い側面を描いた短編集は、読者を引き込む魅力に満ちています。特に表題作では、不倫相手の子供からの恐怖感が漂い、確証がない不安が心に影を落とします。その他の短編も、ストレス...

感想・レビュー・書評

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  • 「潜在光景」「八十通の遺書」「発作」「鉢植を買う女」「鬼畜」「雀一羽」の6つ短編が収録。「雀一羽」が時代小説。「鉢植を買う女」「鬼畜」はTVドラマ化されたものを観た記憶がある。

  • 松本清張『潜在光景』読了。ホラー短編集。表題作は、不倫関係となった女の子供がどうも自分を殺そうとしているのではないか、いや気のせいか、しかし…という確証がないだけに不気味な子供の話。日常の光の裏をちょっと覗いたら、その陰では思いがけない誰かがこっちを見ているかもしれませんよ。

  • これだけ本を読んでいて松本清張は初。どこか奇妙な物語的というか、政治の巨悪にメスを、みたいなイメージだったが見事に裏切られた。借金やら仕事やら猛暑やらでストレスが溜まり続け、最終的に電車で熟睡し舟をこぐ男性を見て発狂するというフォーリングダウン的「発作」、金だけを信じ続け男性と一度も関係を持たなかったOLが、巨額を横領し自らに肉体関係を迫った経理の男性を殺し庭の植物の肥料にするという「鉢植を買う女」の2作が後味悪くてとても良い。

  • 「影の車」を鑑賞して。
    短編を映画に出来るほどに作品の力があることがどの編を読んでも感じられますね。
    他に「鬼畜」も読みたい作品だったので入ってて嬉しい。
    人間の業と欲、そこから立ち昇ってくるほんの少しの歪み…
    今年は没後30年と言うことで、BSなどでも多くの特集が組まれますます読書欲が湧きます。
    知恵泉よかったなー。

  • 毒がとてもいい。

  • これだけ昔の作家の作品を初めて読んだ
    今では炎上しそうな男尊女卑や胸糞悪い描写も多かったが何故か引き込まれるしこの頃の語彙もとても気に入ってしまった

  • 潜在光景
     あれ?映画『影の車』と似たような話だな。清張さんは、同じような話を使うのかと読み始めたほど、映画のタイトル影の車はぴったりだった。内容ではなく全編を貫く暗さである。映画は大学生の頃、テレビで見た。原作からこんなエロチックな映画を思いついた着想には驚く。岩下志麻のキスシーンが熱烈過ぎるのだ。ハリウッド女優のようなキスシーンを演じてやろうと思っていたのか。話の筋はどうでも良くなっていた。
    鬼畜
     これも映画の原作もの。なぜか桃井かおりが出演していると勘違いしていたが、勘違いも甚だしく映画化にもテレビドラマ化にも登場していない。
     他の登場人物を被せるのがイヤだったので読み終えるまでキャストは確認しなかった。
     結末があっさりし過ぎていて拍子抜けしたが実話だったという。

  • 潜在光景
    八十通の遺書
    発作
    鉢植を買う女
    鬼畜
    雀一羽

  • 読んだことのあるものが殆どだったけど、どれも面白い。

  • よくあるホラーとはまた違った印象だった。

    しかし肌に合わなかった。
    気持ちが悪い。

  • やめる方が不運で、残っている方が必ずしも幸せではないよ。やめた方にかえっていい運が開けるかもわからないのだ。僕も今まで何度か止そうと思う曲がり角に来たことがあるが、とうとうふんぎりがつかなかった。君はまだ若いし、これからたくさんの人生の屈折を歩くはずだから、いい機会をつかむことだな。

  • 「潜在光景」
    「八十通の遺書」
    「発作」
    「鉢植を買う女」
    「鬼畜」
    「雀一羽」

    「鬼畜」はビートたけしが主人公でドラマをやっていたのを覚えている。が、ドラマは見ていない。見ればよかった。原作との違いを見たかったな。
    「潜在光景」は他人ごとじゃないなあと思った。
    「八十通の遺書」での遺書も他人事じゃない、自分で書いてしまいそうだと思った。
    「発作」なんかは犯罪に走ってしまうのはちょっとしたきっかけを信じられるなあと思った。
    「雀一羽」は、かの悪名高い法令の氷山の一角を見せられた気になったし、この話は政治家は読むべきだよなあとも思った。

  •  読了! お、面白い。外れナシの傑作短編集です。犯罪を犯す人間の負の感情の描写のなんと身につまされることか。さらっと、しかしちちんと書かれていてノッて読めました。すごく気持いいです。詳しい感想は後日。

  • 「潜在光景」の映画版(影の車)がすごく好き。「鬼畜」も収録されています。短編集「陰花の飾り」も面白かったのですがなかったのでここに書いておきます。

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著者プロフィール

1909年、福岡県生まれ。92年没。印刷工を経て朝日新聞九州支社広告部に入社。52年、「或る『小倉日記』伝」で芥川賞を受賞。以降、社会派推理、昭和史、古代史など様々な分野で旺盛な作家活動を続ける。代表作に「砂の器」「昭和史発掘」など多数。

「2023年 『内海の輪 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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