- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041227619
作品紹介・あらすじ
一筋に学問に打ち込み業績をあげながら、社会的評価を得られない研究者の凄まじい情熱と怨念をテーマにした短編集である。延喜式の廃字の意味・戦争中の人体実験・新興宗教の弾圧事件・邪馬台国の謎の究明などに人生を賭ける男たちの行状に、自らの孤独な執念を重ねる出色の清張サスペンス。彼らを見放す女たちや頑迷な学会の様相を、昭和30年代日本の風景と共にきめ細かく描いた名品揃い。初文庫化作品を含む4編を収録。
感想・レビュー・書評
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笛壺、皿倉学説まではなんとか読了。そのあとの2作品は途中で読むのを断念。研究者が主人公で一つのことをとことん調べる様子が書かれた短編集。それでも読了した2作品は研究のために家族を捨て落ちぶれた生活を送る主人公の悲しい心情が書かれていたり、戦時中の人体実験を思わせるような内容で面白かった。邪馬台国にはすごく興味があるが「陸行水行」は深く深く掘り下げ過ぎで途中で興味が途切れる。でももう一度、頑張って読んでみようかな。
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昭和30年台の短篇「笛壺」「皿倉学説」「粗い網版」「陸行水行」の4作品が収録。とにかく、4編とも暗い。歴史の記載説明も、まどろっこしくて読みにくい。その割にストーリーの結末は、歯切れが悪い。
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昭和30年代に書かれた短編4編を収録。一人称で語られる学究・研究をテーマとしたエピソード。どれも起承転結がなく突然に話が切れる。当時の日本の時代の雰囲気が垣間見れる。暗い。
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3.5
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「笛壺」
「皿倉学説」
「粗い網版」
「陸行水行」
「陸行水行」は他の短編集に入ってのでスルー。(笑)
あとがきにも書いてあったが、清張の「学究物」が集められた短編集。
どちらかというとあまり興味のない内容。
ただ、おもしろくないということもなかった。
「皿倉学説」が一番よかったかな。 -
学問にとりつかれた者たちの狂気を描いた短編集4本が収録されている。
評価されず、世間から取り残された学者(モドキ)を書かせたら松本清張の独壇場。貧しさのために、学校に行けなかった自分を登場人物たちに重ね合わせ、犯罪者とは異なる狂気、迫力を表現している。
といっても、大体は犯罪者になっちゃうんだけど。 -
笛壺・皿倉学説・粗い網版・陸行水行
著者プロフィール
松本清張の作品






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