裸の王様・流亡記 (角川文庫 か-4-1)

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  • 角川書店 (1960年1月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (264ページ) / ISBN・EAN: 9784041242018

みんなの感想まとめ

多様な視点から描かれる人間の苦悩や社会の矛盾をテーマにした作品群は、深い考察を促します。特に、「裸の王様」では、痛快さの裏に潜む疑問や不条理が浮かび上がり、単なる勧善懲悪ではない複雑な心理が描かれてい...

感想・レビュー・書評

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  • 芥川賞の「裸の王様」はなんとなく勧善懲悪的な痛快譚のように思えるが、よくよく考えると、いくつも「?」が浮かんでくる。なぜ殿様のフンドシ姿の絵が素晴らしいのか、その絵と太郎の心模様がどう関係するのか、スポンサーの子息の作品であることを種明かしすることで主人公が勝ち誇るような流れも、おかしなスカッと感に騙されているように感じてしまう。
    「パニック」は鼠の異常発生を巡り混乱する社会を役所のいち担当者の目線で描く。先手を打とうとする進言を斥けられてもなお孤軍奮闘する主人公の姿は昨今のお仕事小説にも通じるものがある。
    「なまけもの」は終戦直後?の二人の大学生が主人公。穴倉の中でほぼ裸で生活している人が出てきたりと貧乏の尺度が現代とは隔絶しており、食べ物や衛生観念をめぐっての生理的に受け付けない描写も多い。
    「流亡記」。脱歴史的な寓話調で描かれるのは始皇帝の長城建設に駆り出される労務者の半生なのだが、その文体も相まって、昭和の戦争に徴兵された国民の記憶に重ねるところが意図されたのだろう。

  • 2007/4/25購入

  • (芥38)
    裸の・・・のは、子供の心理学の本て感じやった。

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著者プロフィール

開高 健(かいこう・たけし):1930年、大阪生まれ。大阪市立大学を卒業後、壽屋宣伝部(現サントリー)にてコピーライターとして活躍。同時に創作を続け、57年『パニック』でデビュー。58年『裸の王様』で芥川賞、ベトナム戦争現地へ赴いた経験に基づく『輝ける闇』で68年に毎日出版文化賞、79年『玉、砕ける』で川端康成文学賞、81年に一連のルポルタージュ文学について菊池寛賞を受賞。ほか『日本三文オペラ』『ロビンソンの末裔』『オーパ!』『最後の晩餐』など、代表作・受賞歴多数。89年逝去。

「2024年 『新しい天体』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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